このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.10.09
No.N-015

唐谷線■王滝村 ■全線ダート ■接続→御岳御厨野線
■御岳御厨野線から分岐して三浦貯水池沿いに延びる

 風光明媚なかの地を堪能するなら絶対に外せない尾根筋山岳ダート! 

 ↓ある意味、本道である御岳御厨野線よりも素晴らしいと唐谷線。心地良いダ
 ートはもちろん、三浦貯水池、御嶽山をも堪能できるトリプルA的な存在に!


……こんな感じ……
■御岳御厨野線から分岐して三浦貯水池湖岸の尾根筋に沿って延びる風光明媚なダート林道。道すがらに展望できる貯水池の湖面と御嶽山の眺めが特に素晴らしく、付近に存在する林道群の中では最高の景観度を誇る。路面は山岳ダート特有の砂礫混じりの土質ダートとなるが、関係車両の通行が見られるため整備状況は良好で基本的には走りやすい。路面、雰囲気共に存分にオフの醍醐味を心ゆくまで楽しめるが、延長距離は短くはないので当林道までのアプローチをも含めたガス残量に注意する必要がある。1日で御岳御厨野線系の支線を全て回るのは無理があるので、どれか1本を選ぶとしたらその筆頭に挙げるべきいわゆる「当たり」な林道と言ってもいい。


■風光明媚な三浦貯水池の右岸の山腹に沿って延びる御岳御厨野線から分岐する支線は、御岳御厨野線を挟んで貯水池側へと延びるものと、その逆となる山側に向かって延びる2タイプがあります。景観的な面から比較してみると、やはり貯水池側へと延びる支線が雲泥の差で優ることは言うまでもありません。この唐谷線も貯水池側へと延びる支線で、そういう意味からとても期待の持てる1本であり、はやる気持ちを抑えてその入口へとやって来ましたよ。
■位置的に眺めてみるとこの唐谷線は、三浦貯水池へ大きくせり出た半島の等高線に沿って山腹から尾根筋伝いの高所を、半島を巡る形で延びているようです。実際に走行してみなければ何とも言えませんが、それだけでも展望の素晴らしさが想像できるというものですね。というわけで、御岳御厨野線から分岐するやけに砂埃っぽい唐谷線のダートにいざ突入せん!
■「や・ば・い!!」三浦貯水池右岸から少々離れた山腹に位置する御岳御厨野線から唐谷線に入線すると、貯水池を目指すような形で直線主体でダートは延びていましたが、しばらく進むと前方に林道重機の姿が! もしもそこでなにかの作業が行われているとすれば、作業員の方との鉢合わせは避けられず、これはよろしくない事態に陥るかも…。
■「こいつはちとまずい展開になったな…」と、恐る恐る現場に近づいてみると、なんと、そこは無人状態でした。どうやら探索時は世間一般で言うところの3連休のちょうど中日であったことが幸いしたようです! ただし、これが平日であった場合はこの限りではないかもしれません。
■幸いにして無人状態であったなにかの作業現場を後にしてさらに前進します。ダート沿いには繁茂するクマザサと樹木が壁となって、今のところ展望などはききませんが、上空が大きく開けていかにも尾根筋らしい光景に、早くも高揚感というか、テンションの高まりを覚えます。
■「な、なんだこれは!?」はやる気持ちを抑えつつ唐谷線のダートを進んでいくと、いきなりこのようなゲートが! ゲートは丸太と金網フェンスを組み合わせた開閉式タイプでどこかくたびれた感じもしますが、その高さは人の背丈を超えています。そしてよくありがちな脇の甘さもここでは全くみられませんでした。もしもここが閉じられていたら処置ナシであったことでしょう。
■幸いにしてオープン状態にあった金網フェンスタイプのゲートを通過すると、いかほども進まぬうちにまたしても同様のゲートが出現! その防御力をあからさまに見せつけるようなコテコテの構造から察するに、どうもこのゲートは人や車両を遮るものというよりも、なにかの動物除けのような気もしますが、実際のところは不明なり。ただし、探索時にはここもオープン状態にありました。
■第2のゲートを通過してさらにダートを前進しますが、この付近は地質的に脆いのか、それとも無理な林道開設が祟っているのか、路肩には極軽微な土砂崩れの痕跡が連続して斜め45度にもっさりとした砂や岩屑が堆積していましたよ。路面はガレを感じるほどではなかったですが、山岳ダートにありがちなガタガタとした状態が続きました。
■そしてまたしても現れた第3のゲート。う〜ん、それにしてもここまで幾重にも設置する目的は一体なんだろう? もしもここが閉じられていたら徒歩ででも入れませんよ。
■第3のゲートを通過してさらに前進。ここまでやって来ると周囲はこれまで以上に開けて開放的な雰囲気となり、いよいよ始まるであろう唐谷線の尾根筋クライマックス区間の到来の予感が否応なしにビンビンと! お〜し、行きますよ!
→あ、あれは!?
■というわけで、第4のゲートも問題なく通過させていただき、その先に見えていた山肌を巻くようにして駈け登る登坂区間に突入。すでにここはそれなりに標高があるのですが、ダートはさらに高所を目指しているようです。山岳ダートならではの荒々しい雰囲気も色濃くなってきましたよ。
→展望を眺める!
■その後しばらくはかなり急な登り坂が連続しました。「この分じゃぁ、本当に山の頂上にたどり着いてしまうかも…」と思えるほどに一気に登り詰めていくような感じです。そのようなダートであるため、路面には山肌から崩れた大量の岩屑がガラガラと堆積。荒々しく無骨な雰囲気がなんとも素敵に唐谷線を演出します。良いなぁ、この雰囲気!
→展望を眺める!
■そして差しかかったのがもうほとんど山頂に近いこの地点。眺める山々の景色も遮る物なく見下ろすような感じとなって最高のロケーション! 澄んだ空気、雲一つない蒼天、そしてここから眺められる霊峰御嶽山の眺めの雄大さは言葉にできません! おそらく王滝村に存在する林道群にて望める御嶽山の中では、ここが最も素晴らしい地点だと思いますよ。
→御嶽山を眺める!
■「うひゃぁー!」道すがらの展望もさることながら、この惚れぼれとするスカイランの素晴らしさは一体なんとしたことでしょう! まさに「天駆ける道」といった雰囲気で、開放感溢れた爽快さは抜群! この光景にときめきを覚えないと言ったら…、うふふ、それはもう嘘ですね!
→展望を眺める!
■唐谷線のダートは三浦貯水池に突き出た半島の外周に沿ってその先端までいったん進み、その後はやはり外周に沿う形で半島の付け根に向かって戻るように方向転換。なので、唐谷線入線直後は背後に位置していた御嶽山が、やがて進行方向正面に望めるようになってきます。
→もう飽きた…
→さらに唐谷線を進む!
→御嶽山を眺める!

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