このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.05.03
No.N-021

上黒沢線■王滝村 ■半ダート ■接続→滝越三浦線・御岳御厨野線
■王滝村「滝越」から御岳御厨野線とを結ぶ

 山岳ムード満点な険しさで魅了するが、無情にも最終的には抜けられず… 

 ↓残念ながら完抜けは不可ですが、途中までなら山岳ダートを楽しめます。で
 すが、そのハイライト区間は無情にもゲートの先に存在していたりして…。


……こんな感じ……
■一般道最奥地点である「滝越」地区から御岳御厨野線とを結ぶほぼ全線ダートの林道。山裾の滝越から尾根筋へと一気に標高を稼ぐため前半は九十九折りの急カーブが連続、また全線に渡って急勾配が途切れることなく続く山岳ダートで、落石続きのなかなか険しい様相を見せている。当林道は3本ある御岳御厨野線へのアクセス林道の1本であり、三浦ダム及び鞍掛峠を目指す林道ライダーが必ず入線してみる林道であるが、この地でお約束のゲートは林道入口には存在せず、その半ば地点に存在。なので結果的には御岳御厨野線へと抜けられず、かなり失意に陥るハメとなる存在であることはよく知られたところ。情のないゲート封鎖が非常に残念な1本と言える。

■王滝川に沿った最奥の「滝越」地区にある上黒沢線の入口です。上黒沢線は三浦ダム方面に延びる長大ダート林道である御岳御厨野線へのアプローチルートであることはよく知られており、御岳御厨野線を目指すべくこの地を訪れたことのある林道ライダーもかなりおられることでしょう。そして、その入口にお約束であるゲートが設置されていないので、「こいつはもしや?!」と、誰もが未だ見ぬ御岳御厨野線への期待感を脹らませてしまう地点でもありますね。ちなみに、上黒沢線の入口はこのように二股状態で、左手は三浦ダムサイトへと至る滝越三浦線になっており、ここは共にダート状態であったのですが、残念ながら滝越三浦線側は平成23年(2011)に 舗装化 されてしまったようです。と、まあ、前置きはこれくらいにしてさっそく上黒沢線へと突入してみますよ!
■上黒沢線に入線するとすぐに連続した勾配区間が開始します。終点であるで御岳御厨野線への接続地点は標高の高い山の尾根付近に位置しているので、上黒沢線はここから一気に登り詰めていくようなコースとなっているのですね。
■上黒沢線入口から御岳御厨野線へは直線距離にすればさほど距離は離れていないのですが、高度差が大きいため、ダートは九十九折りの切り返しで高度を稼いでいきます。ちなみにこの上黒沢線は、滝越地区から三浦ダム、鞍掛峠を人力にて目指す場合のメインルートとなっているようで、山裾の滝越地区の旅館にて一泊してから上黒沢線→御岳御厨野線へとルートをとるのがほとんどみたい。
■高度を一気に稼ぐべく山肌を強引に切り崩して道を開設しているので、ダートには岩屑が散乱、そこかしこに砂礫が堆積していました。見かけ的にはさほどでもないですが、ここはかなりのガタガタ感があって傾斜角度も大きいので、アクセルを吹かし過ぎるとすぐにリアがズッてしまいます。
■幾度となく切り返しを繰り返して高度を稼ぎつつさらに前進します。路肩の露わになった岩肌を目にする箇所も多く、次第に山岳ダートの険しい趣が色濃くなってきましたよ。ここは崖崩れなどで通行不可となってもすぐに復旧されるのでしょうが、地面には圧縮状態で大量の岩屑が散乱中。
■林道入口からそれなりに進んで高度も稼いできましたが、行く手を塞ぐゲートは現れません。「ここまでにゲートがないのならば、この先にももうないだろう」と気分も上々、上黒沢線の山岳ムードを楽しみながらその先へとさらに進みます。
■とある急カーブ地点にて大量に堆積していたゴチゴチな岩石の山。いかにもな山岳ダートの光景であり、今にも崩れてきそうな岩石群を目にするだけでなんだか嬉しくなってきてしまいます。山岳林道といったらやっぱりこれでしょう! ま、直撃されたら確実に終わりですけどね。
■ゴチゴチにかつ大量に堆積する岩石群を右手に回り込んで上黒沢線のダートは、途切れることのない登り坂でその先へと続きます。連続する勾配は一向に途切れる様子をみせませんが、一体どこまで登っていくのだろう? まさにオフバイクで良かったと実感してしまう瞬間ですよ。
■ここもズルズル! 路肩に寄せられた大量の砂礫混じりの岩石は、そう遠くもない過去におそらく土砂崩れにて路面を覆っていたものでしょう。走行に支障をきたす岩石は取り除かれていますが、小石のような砂礫は一面にダートを覆ったままであり、危ういスリッピーな浮き砂利状態になっていました。でも、それが演出する山岳ダートの雰囲気は、どうしてなかなか良い感じです。
■「ロックシェッドだ!」そこかしこで落石の散乱するズルズルなダートを登坂して進むと、やがて前方に朱色のロックシェッドが現れました。冬季には積雪によって林道は確実に通行不可となるためスノーシェッドが必要なわけはないので、これはどうみても落石から林道を守る落石除けですね。このような施設を設けてまで通行の確保を図っているところをみると、やはりこの上黒沢線は御岳御厨野線への連絡ルートとしてかなり重要なのでしょう。う〜ん、お金をかけていますね。
■「や、やられた…!」そしてロックシェッドを抜けたすぐ先に現れてしまうのが、コンクリ簡易舗装路面に設置されたこのゲート。御岳御厨野線を目指すべく上黒沢線へとやって来たことのある林道ライダーならばきっと見覚えがあることでしょう。なまじっかここまでそれなりの距離をやって来れてしまうだけに、これはなかなかショックなゲートと言えるでしょう。行く手を塞ぐ遮断バーの両脇はきっちり守備されており、あまり現実的ではない寝かせく○り抜け以外の手段でははっきり言って処置ナシです。というわけで上黒沢線を合法的に走行できる区間はここまでであって、この先の御岳御厨野線を、さらには三浦ダム、そして鞍掛峠を目指すいかほどの林道ライダーがこの地で無念の涙をのんだことか。なんとも現実は厳しいものよ…。
→ゲートの右手を調べる!
→ゲートの左手を調べる!
■ここは黙して何も語らず…。
■秘技「寝かせく○り抜け」は断じて実行していないのに、なぜ…?!
■というわけであまり大きな声では言えませんが、ここは物理的にゲートを越えることはできなくても、ゲートを越えた地点にやって来ることだけはなぜか可能。そのような次第でゲートの先に延びる上黒沢線の探索を続行しちゃいますよ…。
■この上黒沢線、ゲート前後の十メートルほどだけはコンクリの簡易舗装が施されているのですが、その先から再びガタガタな山岳系ダートが開始しています。ということで、厳密にはフルダートではないのですが、ほぼ全線ダートの林道であるといっても差し支えはないでしょう。
→もう飽きた…
→さらに上黒沢線を進む!

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