このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.07.06
No.N-028

茂来線■北相木村・小海町・佐久穂町 ■半ダート ■分岐→横屋沢線・東山線・信濃沢線・鍛冶の入線
■北相木村「白岩」地区(県124号線)から佐久穂町「下川原」地区(R299号線)とを結ぶ

 舗装区間も存在するが、延長距離の長さでダートざんまいが楽しめる! 

 ↓少々穏やか過ぎる感じもしますが、険しさのない落ち着いたダートはのんび
 り探索するにはうってつけ。初心者でも安心して長距離ダートを楽しめます。


……こんな感じ……
■「茂来」とかいて「もらい」と読み、林道名にもなっている茂来山(1717m)の山裾を北相木村から小海町、佐久穂町にまたがって周回するおよそ35kmの延長距離を誇る林道。ダート区間は途中に舗装区間を挟んで3区間に分かれているが、それでも約27kmにも及び、路面状態は基本的にフラットで走りやすい。これといった目立つ険しさも無くビギナーでも安心して楽しめるだろう。惜しむらくは道すがらの雰囲気にあまり変化がないことか。特筆すべきビューポイントもないままに似たような景色が延々と続く。ただし、これだけの林道でありながら車両の通行量は少なく、落ち着いた雰囲気でまったりと林道探索できるのは嬉しい。

■茂来線は北相木村・小海町・佐久穂町に跨がる林道ですが、北相木村側からアプローチするには、まず県124号線沿いの「白岩」地区を目指します。目印に乏しい場所ですが、県道沿いには「(−)上野小海線 北相木村白岩」「←白岩地区」と記された標識があるので、そこを曲がります。
■県道から折れて数メートル進むと、民家の手前に黄色い長方形の「林道茂来線」と記された鉄板タイプの林道標がすぐに現れます。林道入口は県道からほんの目と鼻の先なので、県道を行き過ぎない限りすぐに分かるでしょう。
■茂来線は約35キロにも及ぶ延長距離の長さでも知られていますが、残念ながらそれは舗装区間も含めた距離。それでもこの林道に存在するダート区間は27キロもあるので、十分に楽しめると思いますが、北相木村の入口から入線すると、まずはこのような舗装路区間がしばらく続きます。これは少々焦れったい気もしますが、お楽しみはその先に待っているので、まずは我慢の一手ですよ。
■まずは我慢の一手で登坂コースの続く舗装路をたどって進みますが、やがて右手に林道標の設置された横屋沢線の入口が現れます。草深くピストン系のようにも見えるダートですが、横屋沢線へと進むと、この先で同じく茂来線から分岐している東山線へと連絡しています。したがって、ちょっとした寄り道として茂来線→横屋沢線→東山線→茂来線と周回することも可能。
→横屋沢線の様子を眺める!
■横屋沢線の分岐を過ぎてさらに舗装路を進むとすぐに東山線の入口が現れます。「林道東山線」と記された林道標と共に「四方山→」と記載された道しるべが立っているので、ここはすぐに分かるでしょう。東山線は茂来線の支線としては知名度のある完抜け林道なので、本格的な茂来線探索の前に立ち寄ってみるのも悪くはありません。
→東山線の様子を眺める!
■ここまでに横屋沢線、東山線と立続けに支線を分岐した茂来線ですが、ダラダラとした舗装区間が続いてしまい、お目当てのダート区間はまだしばらくおあずけ状態に。ちなみに茂来線のダートは3区間に分かれており、その前後と間にはこのように舗装区間が存在しています。
■その後も続くダラダラとした舗装路状態にイラつき始めた頃、ようやくアスファルトが途切れて茂来線のダート区間が開始! というわけで、まずは隣接する小海町を目指して茂来線ダートの第1区間が始まりました。入口の林道標を目にしてからかなり焦らされましたが、いよいよですね!
■お待ちかねの未舗装区間に突入すると、すぐにこのような切り通しが出迎えてくれました。切り通しの両壁は安全対策としてコンクリ吹き付けにて固められています。でもここはむしろ、危うい岩肌むき出し状態であって欲しかったな。崖崩れの危険性は高まるでしょうが、林道の景観的な迫力さという点からは、そのほうが荒々しくて見応えありそうだったので…。
■垂直に切り立った岩肌の崖を回り込むようにして進みます。ダート区間は舗装区間と異なって険しさの感じられる状況でしたが、ふと岩肌に目を向けると、そこにはよく分からない「?」な物が存在していましたよ。画像にもきちんと写っていますが、それってどれの事だか分かります?
→なんだこれは!?
■垂直な崖沿い区間が続いて雰囲気は山岳林道っぽいですが、路面的には穏やか。多少ガタガタ感はあるものの、かなり走りやすい部類のダートだと思います。それでいてひっそりと静まり返っているのが茂来線、すれ違う車両は1台もいません。
■路面状態は良好でいたって走りやすい茂来線ですが、車両の通行はほとんどないみたい。目立つタイヤ跡などもほとんど見当たらず、路面の土はまっさらに均された状態です。それでいて荒れているわけでもないので、雰囲気的にものんびりとダートランを満喫するにはちょうど良い感じ。
■林道沿いの山の木々に山深さも感じられますが、コース的には険しさはほとんど感じられない茂来線。ほとんど平坦コースに近いなだらかな登り坂が続きます。その気になれば高速巡行も十分に可能なフラット状態であり、ここは初心者でも安心してダートランを楽しめるでしょう。
■そんなこんなで気持良くサクサクっと進んで行きますが、やがて北相木村と隣接する小海町との境界とおぼしき切り通しの峠に到達。峠といってもそこから望める展望などはなく特に印象の薄い峠ですが、ここには左折ダートの分岐が存在しています。林道標の類は設置されていないので紛らわしいですが、茂来線本道は右折側となっているので注意してください。
→左折ダートの様子を眺める!
■峠を越えて茂来線は小海町へと進みますが、峠を越えたのでその後は下り坂コースとなります。といっても、峠の先にて待ち構えているよくある九十九折りの過激な下りではなく、やはり平坦コースに近いなだらかなものとなっていました。
■路面状況的に荒れは見受けられなかったですが、ダートの路肩には雑草に混じってカラマツの幼木が無数に成長しつつありました。おそらく山から種が飛ばされた結果であると思われましたが、ガードレールの内側にまでびっしりと育成しつつある状況が通行量の希薄さを物語っています。
→もう飽きた…
→さらに茂来線を進む!

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