このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.06.01
No.C-nameless-6

名無し林道線■長南町 ■半ダート
■長南町「山内」地区付近から山中を周回して「宮本」地区を結ぶ

 人気の途絶えた自然色豊かな樹林地帯に延びるワダチダート 

 ↓若干草深いですが、雑木の森に延びるダートはいい感じです。延長距離もそ
 こそこあるので、千葉県の有名林道に飽きたら訪れてみてもいいでしょう。
……こんな感じ……
■長南町山内地区付近の山中を半ば周回するような形で延びる完抜け名無しダート。たいていの県別地図にもこの道筋は一般道として記載されているが、実際には自然色豊かな樹林地帯に延びる草むしたワダチダートになっている。所によっては藪の繁茂が気になるものの、ここはアタックルートではないので荒れやガレによる難所は見られず意外と走りやすい。ダートの延長距離が総じて短い千葉県にあっては延長距離も長めであり、沿道に広がる雑木の樹林の雰囲気も悪くはない。名無しながらも、ダートを満喫できる1本である。

■千葉県に限らず、名無し林道はどこにでも無数に存在していますが、まあ、そのほとんどはクズ的な物ばかり。たまにはまともに楽しめる名無しも、というわけで長南町山内地区の山中を周回する名無し林道を紹介してみたいと思います。ここは名無しながらも延長距離はそこそこあって、千葉県では名の知れたメジャーなダート林道よりも、ひょっとしたら楽しめるかもしれません。その入口は県148号線から山内ダム方面に脇道を進んだこの地点になります。
■県道から延びる2車線道路の左手に分岐している砂利道を少し進むと、鬱蒼とした杉林の中を急激に登坂する細い舗装舗装路が現れるので、ここが入口になっています。名無しということで、林道標などの標識類はありませんが、この付近はすぐそばを流れる埴生川の生態系保全工法区域になっているらしく、その案内板が掲げられているので、それを目印とするといいでしょう。
→案内板を眺める!
■入口から入線すると、山肌を削り取った半切り通し地帯を簡易コンクリ舗装が激坂で登坂しています。路面には落ち葉が堆積、スリップを誘うコケなども生えているため、舗装路といえども慎重に進む必要があるかもしれません。
■雨天後にはスリップが恐いコンクリ舗装の激坂をしばらく進むと、いきなり舗装が途切れてダート区間が始まります。でもそこには路面を覆う雑草がビッシリと! やや不安になる光景ですが、それでもワダチが形成されているので、ここは廃道でないことが分かります。
■廃道ではないにしろ車両の通行の希なダートであるため、このようなこともあるでしょう。探索時が藪の勢い付き始める梅雨時の6月でしたが、夏場にはもっと酷いことになっているかもしれないので、こういうのが苦手な方はある程度時季を考慮した方がいいかもしれません。
■ワサワサと全身に擦れる藪の感触がなんともうっとおしく、ゾゾーっとしますが、ここは我慢の一手です。路面にせり出た藪は酷かったですが、路面的には特に荒れてなかったので、このまま先へと前進します。
■おお、ようやく藪区間を抜けました! この先全てが藪まみれであったらどうしよう…、との不安もこれで払拭されました。まあ、この先の状態がどのような物であるのかは分かりませんが、状況は好転したのでとりあえず一安心です。
■その後もちょくちょく、藪が路面にせり出ていましたが、この程度であったので走行には特に問題はなさそうです。路面にはワダチの土も見えていることだし。
■房総特有の地質のためか、ワダチダートは土質でややジメジメとしていましたが、これまでのところはヌタっているということもなく、安定して走行することができました。ジャングルじみて鬱蒼とした森の中を更にダートは延びています。
■杉と雑木が混在した森の中に路面のワダチがイイ感じに延びています。同じ千葉県でも有名どころの林道とは異なって、路面も車両の通行で走り荒らされておらず、雰囲気としては草深いピストン林道の趣です。
■森の木々に囲まれて道すがらの視界は全くききませんが、沿道は自然林のような雑木の森が広がっており、千葉県にもこのようなところがあったのだと思うことしきりです。若干の薄暗さは否めませんが、植林地帯で見られる陰鬱としたそれではないので、ここは自然好きには堪らないトレッキング気分といったところでしょうか。
■想像以上に深い森を抜けてダートはなおも続きます。薄暗い森の中を進み、陽の差し込む地点に出くわすと、強烈に眩しいものですが、そんな日溜まりが所々にできていました。
■周囲の森は深くても、ダートのワダチはしっかりとした感じで途切れることなく延びています。ここがピストンであれば、次第にそれも怪しくなって最終的には草ボーボーの中に道が埋没、そして消滅したりしてしまうのでしょうが、そのような気配は一向に見られず、やはりここはどこかに抜けているといった安心感がありました。
■おや、いきなり森を抜け出て明るい山肌の斜面に差しかかりました。陽が差して明るいのは良いのですが、陽当たりが良好なため路面の雑草が延び放題に…。それでもワダチは途切れることなく続いているので、ここが生きた道であることは分かりますが、それにしてもこのような道をわざわざ地元の一般車が通ることってあるのでしょうか?
■明るく開けた山肌の斜面に差しかかると、右手の下手に民家が1軒現れました。「ひょっとして民家脇に抜けてここで終点?」とも一瞬思ってしまいますが、草ボーボーのダートは民家脇に降りることなく、それとは無関係に前方の薄暗い森の中へと延びていました。ただし、よく眺めてみると、この地点の右手路肩から民家の庭先へと降りる踏み跡がありましたが、さすがに、そこへ乗り込むことは控えておきます。
→民家を眺める!
→探索中止…
→さらに名無し林道を進む!

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