このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.05.21
No.F-nameless-2

名無し林道線■田島町 ■全線ダート(現在は完抜不可) ■接続→七ヶ岳線・簑沢線
■七ヶ岳線から分岐して簑沢線に接続

 ジャングル状態の藪くぐり、藪漕ぎが連続、思う存分堪能できる廃道ダート 

 ↓七ヶ岳線側から進むと意外と進めてしまいますが、下り坂のこのような場所
  で反転、登り勾配を引き返すのは大変です。でも冒険好きには楽しいかも。
……こんな感じ……
■七ヶ岳線から分岐して簑沢線に接続しているダート林道。ただし、現在は酷く荒れており(路面の荒れというよりも主に藪状態)、正確には完抜けしていた、といった方がよいかもしれない廃道状態になっている。七ヶ岳線側から突入すると、すぐに藪道状態となるが、それでも場所によっては意外と幅員もあり、何かのきっかけで通行が途絶え、徐々に廃道へと化してしまった様子が見てとれる。したがって、草木の繁生する時季にもよるが、途中までは路肩の藪さえ気にしなければ、すんなりと奥へと進めてしまう。ただし、それも途中のやや開けた地点まで。その先は完全に藪に覆われてしまい、下り坂でなんとか進むことはできるものの、藪漕ぎの苦労が伴うようになる。簑沢線との接続地点までは距離的にはさほどないので、「ここさえ乗りきればもう少しで…」とズルズル進んでも最終的には路肩崩落&藪の猛威によって前進不可になってしまう。自信のない方は入らない方がよいだろう。

■七ヶ岳線を走っていると、途中で石仏の並んだお墓のすぐ横を通りますが、よく見るとそのすぐ脇に森の中へとカーブして延びている分岐ダートがあるのが目に付きます。どうやらこの分岐は付近の簑沢線に通じているようですが、入口の様子を見る限りでは割としっかりとした感じのダートです。
→入口の確認をする!
■とりあえず、まずは分岐地点からその先の様子を眺めてみました。ややホカホカとした土質のダートがカーブを描いて森の奥へと続いていますが、入口からはその先の様子はよく分かりません。この地点では特別に荒れた様子も無いので、ここは突入させていただきます。
■七ヶ岳線して右カーブを描いたすぐその先で、予想通りに藪の猛攻が始まりました。良く路面を眺めてみると、幅員はそこそこにあるのですが、路肩から侵食している藪のため、走行できる道幅が限られた、狭まったものになってしまっています。こんな藪道でも秋頃ならまだ一興ですが、梅雨時から真夏にかけては、鬱蒼としたかなりの圧迫感があるようです。でも、なかなか反転するスペースが見つけられないので、ズルズルと先へと進みます。
■しばらく藪の密集地帯を進むと、路肩の藪の勢いがやや弱まって走りやすい区間が現れました。走りやすいといっても、藪の勢いが弱まっただけで、路面の路肩は大きくえぐれてクレバスが発生しています。さらに、路面上には枯れ草が厚く堆積しているため、地面の様子がよく分かりません。こんな場所で溝にハマったら面倒なので、ここはゆっくり慎重に進みます。
■しばらく藪ダートを進むとこんな感じで開けた区間が現れました。相変わらず地面は枯れ草に覆われていましたが、これまでの区間と比べると抜群に走りやすくなっています。「もしかして藪っていたのはここまでで、この先はまともなダートが続いているのかしらん」と、勇気百倍、さらに奥へと突入します。なお、ちなみに、周囲の地形は丘陵地帯のような感じで、険しさはないですが、視界を木々に覆われていて、どこを走っているのか全く分かりません。
■「むぅ…」喜び勇んだのも束の間、しばらく進むとご覧の通り、行く手は見事なまでに藪に覆われてしまっているようです。ここまで来てなんてこった…。余りに無念なので、諦めきれずによく調べてみると、どうやら、行く手は完全に壁状態になっているのではなく、藪のトンネル状態でまだなんとか突入する余地があるようです! もちろんここは前進させていただきます!
■バキッ、ボキッ、ガササーーッ。藪のトンネルの中をゆっくりと前進します。路面はホカホカの腐葉土状態で、落ち葉や枯れ草のお陰で意外とタイヤを取られることもなく進めますが、上と左右からの藪のプレッシャーはかなりのものがありました。こういう場所は、どうも肉体的より精神的に疲れるみたいで、そろそろ引き返そうにも、こんな場所ではとても反転などできるわけもなく、いつもながら、気が付くと強制前進するしかなくなっている有様です。
■路面は決して走りやすいものではありませんでしたが、路肩があるため、意外としっかりとしているように見えてしまい、こんな感じでちょっと走りやすい区間が現れるたびに、「こりゃ、まだ行けるな」と反転を返上してズルズルと進みます。ちなみに、写真では分かりにくいですが、この場所はけっこうな下り勾配になっており、その下り坂の途中で無数の倒木が行く手を塞いでいます。それらをXRにまたがったまま持ち上げ、おじぎ状態でやり過ごします。また、地面に横たわっている倒木は無理矢理乗り越えて進みます。下りはそれでも良いですが、帰りのことを考えると少々憂鬱になってしまいますが…。
■いつまで続くか分からない、そしていきなり途切れるかもしれない藪のトンネルをさらに前進します。僅かにダートの痕跡が残っていますが、ここ、もう完全に森の真っ直中です。ゆっくり走行していても顔面に小枝がぶち当たりまくり、それが非常に痛いので、メットのシールドは下げて走ります。反転できるスペースがあったら引き返そうと思っていても、前屈み状態でなら意外と進めてしまうので「まだ大丈夫、まだ大丈夫…」と、ダラダラと前進する嫌な状況になってきました。
■あ〜あ、やっぱり…。とある下り坂を下って右手にカーブしている地点で行く手が完全に藪に覆われてしまいました。それまでは僅かに認められたわだち跡も完全に見えなくなってしまっています。おまけに、この地点、路肩が半ば崩落しているのですが、藪に覆われて路肩の位置がよく確認できません。もう少しで簑沢線に抜けられると思ったのですが、こんな場所で路肩からずり落ちて身動きできなくなってしまったらもうお手上げです。発見されるまでに5、6年はかかるでしょう。多分。僅かな幅員でずり落ちそうな怖さを味わいながら、なんとか強引にここで反転、元来た道を引き返して今回の探索は終了としておきます。
→探索終了!
→振り返る…
→引き返して七ヶ岳線に向かう!

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