このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.05.21
No.F-026

七ヶ岳線■田島町 ■全線ダート ■分岐→長沢線・黒森線・富貴沢線・姥神線・向山線
■広域基幹林道七ヶ岳線舗装区間から分岐して国道289号線針生付近を結ぶ

 パノラマ眺望の開けた爽快感溢れる砂利ダートは走り応えあり! 

 ↓全線に渡って眺望が楽しめるわけではありませんが、基本的には明るい雰囲
  気の走ってとても楽しい林道です。しらみつぶしの支線探索も面白いですよ。


……こんな感じ……
■七ヶ岳線は正確には舗装区間とダート区間があり、旧国道352号線中山峠からR121号線上ノ原を結ぶ舗装区間と、途中から分岐、山中を横断してR289号線へと連絡するダート区間からなっており、 R289号線側入口には 「林道七ヶ岳線」、 「広域基幹林道七ヶ岳線」の2種類の標識がある。コース的には全線なだらかなアップダウンが続いて基本的にはとても走りやすい。舗装区間側から入線すると前半は視界の開けた爽快感溢れた区間が連続する。続く後半は森の中を行くため消防などはあまり望めず、やや単調気味になるかもしれないが、支線ダート分岐が無数にあるので、決して飽きることはない。延長距離も長く、支線分岐マニアにもおすすめな一本である。

■広域基幹林道七ヶ岳線とのT字路から始まる七ヶ岳線のダートの入口です。広域基幹林道七ヶ岳線は旧国道352号線の中山峠付近からR121号線を結んでおり、 その途中にダートの入口があります。したがってダートにアプローチするには、 旧国道352号線もしくはR121号線上ノ原のいづれかから広域基幹林道七ヶ岳線をたどって来ることになります。なお、林道名が紛らわしいですが、ここでは広域基幹林道七ヶ岳線とのT字路ダート分岐からR289までを七ヶ岳線としておきます。
→起点付近を眺める
■フラットな埃っぽい砂利ダートに入線して進むと、前方に三角形の形をした特徴的な山が見えてきました。山については知識がないのでよく分かりませんが、これが七ヶ岳なのでしょうか? 手持ちの地図によると、七ヶだけは標高1635.8mと記されていましたが、このおむすび山に、そんなに高さがあるようにも思えませんでしたが…。
■良い雰囲気の直線区間とカーブを繰り返しながら、おむすび山(七ヶ岳?)の裾に沿ってダートが延びています。その右裾を大きく回り込むようなコースになっており、なだらかなアップダウンが続きます。ダートはフラットで走りやすいですが、カーブではわだちに砂利が盛り上げられていたり、浮き砂利っぽくなっているので、あまりハイペースで進むとズッてしまうかもしれません。
■緩いカーブと直線が連続する砂利ダートをしばらく進むと右折分岐がありました。こちらは長沢線で、歴史民俗資料館、古内平民家群を経てR121号線に抜けています。 見落としただけかもしれないですが、ここに林道標のようなものはなかったと思います。いづれにしろ本道は道なりの直進で、ここは標識が無くてもすぐに判断ができるでしょう。
■長沢線を分岐してさらに進むと、前方にギザギザとした山頂が見えてきました。再び手持ちの地図を広げてみるとそばには「下岳(1509.8m)」が記されていました。 はたしてこれが「七ヶ岳」なのか、それとも「下岳」であるのか分かりませんでしたが、まあ、眺めは良いのでどちらでもいいでしょう。コース的には、ここは七ヶ岳線お約束でよく紹介されている展望区間になっています。
→風景を眺める!
■先ほど眺めた伐採された山肌の斜面に沿って、緩く登りながら大きく回り込んでいきます。ダート右手の山肌の木々が一面伐採されているのは少々味気ないですが、それでも展望といった意味では、それなりのものがあるようで、ここはなかなか爽快感があります。立ち止まって振り向くと今来た道がずっと見えているので、ここは何度も振り返りつつ進みました。
■七ヶ岳線は一応、山中を抜けている林道ですが、付近の山にあまり険しさが無いためか、コース的には険しさはほとんど無いようです。山中というよりも、なんだか丘陵地帯のような感じの雰囲気が漂っています。そのため、標高的な高さはあまり感じられませんが、所々で望める、遠くまで連なる山々を眺めると、その奥深さだけは感じられました。
■さらに進むとなだらかな勾配区間が始まりました。雲一つ無い青空のもと、モコモコとした山の頂の間を縫うように気持ち良く登坂していきます。周囲の山肌に生える木々は薄く、どこか開けた丘陵地帯のような感じがしますが、それでも路肩に生い茂ったクマザサが山深いことを物語っています。
■緩い登坂ダートを進んでいくと、とある切り返しカーブを曲がった地点に「林道開通記念碑」がありました。ここはちょっとした峠の駐車帯になっており、一服ポイントになってるようですが、あいにく陽射しを遮る日陰がなく、じっとしていると焼けて暑くてタマらないので早々に出発します。
■過通記念碑を過ぎてしばらく進むと前方のカーブ手前にに「普通林道富貴沢線」と記された青い標識が現れて、カーブの終わりに右折している富貴沢線の舗装分岐が現れました。写真では手前が進行方向ですが、正確には、 ここは5差路になっていて、写真前後が七ヶ岳線、右折が名無し線、左折が富貴沢線になっています。さらに、林道標はありませんが、斜め手前左折は黒森線の入口です。初めて来た場合には、これらの分岐林道については事前調査しておかないと少々迷うかもしれません。
→振り返る!
→名無しダートの分岐を眺める!
→黒森線&富貴沢線の分岐を眺める!
→富貴沢線に突入!
■富貴沢線との分岐までは展望もきき、開けた感じのするコースになっていますが、分岐を過ぎると周囲は木々に覆われてきます。やや、所によっては鬱蒼とした雰囲気もありますが、それでもダートは見通しの良い直線区間が多いので、暗い雰囲気はないようです。
→眺望を眺める!
■富貴沢線との分岐地点まではゆるい登り、もしくは軽いアップダウンが続きましたが、その後はやや下り坂が続くようになりました。下るにつれてダートも徐々に緑の濃い森の中を行くようになってきて、この辺りからは眺望などは全くきかなくなってしまいます。また、走りにくい、というほどではないですが、この区間の路面は砂利ダートのつぶてがややゴツゴツした感じになっており、少々ラフな感じといったところでしょうか。
■いつしか鬱蒼とした森に囲まれたダートをしばらく下ると路肩右手に、よく道端にある馬頭観音とか、お地蔵様のような感じの石仏の並んだ小さな墓地(?)が現れました。日中は明るく清々しい雰囲気なので別にどうってことないですが、夕暮れ時とか夜間にはあまり訪れたくない感じです。ちなみに、この地点には急カーブで右折するダート分岐があり(写真右手に入口があります)、簑沢線とつながっているようですが、もはや廃道と化しており、ハードな藪漕ぎと路面崩落が待ってるので、アタック系の方以外はあまり入らない方がいいかも…。
→名無しダートに突入!
■石仏の並ぶ墓地を過ぎて、ややゴツゴツとしたダートを下っていくと、今度は進行方向左手に下っていくダート分岐がありました。こちらは全線ダートの姥神線で、「針生緑の広場」経由でR289号線に抜けられます。林道標は写真中央、分岐地点の股の部分にあたる藪の中に、棒状の朽ち果てかけたものが倒れていました。走りながら眺めただけではまず見えませんが、立ち止まって藪のなかを覗いてみると見つかります。誰かが持ち去っていなければですけど…。
→姥神線に突入!
■姥神線の分岐を過ぎてさらに進むと、お次は左カーブの途中に右手に向山線の分岐が現れます。ここに林道標は無く、ともすれば行き止まりの草原につながるただのダートに見えてしまい、うっかり通り過ぎてしまいがちなので注意してください。この付近は短い間隔で廃道、姥神線、向山線の順で分岐が3ヶ所連続するので、予備知識がないと少々悩んでしまうかもしれません。
→向山線の様子を眺める!
■向山線の分岐を過ぎてしばらくすると、沿道は杉林に囲まれてきます。路面は固く踏みしめられていて走りやすいですが、やや鬱蒼とした杉林によって日陰が多くなっているようです。七ヶ岳線の前半がとても開放感溢れたものになっているだけに、それと比較されて暗く感じてしまうかもしれません。そう言う意味では、こちら側から入線した方が徐々に視界が開けていく開放感がより楽しめるかもしれません。
■杉林の中の平坦ダートをだらだらと走っているとT字路に行き着きました。左右に走っているのはR289号線で、ここが七ヶ岳線の終点(林道自体の起点はこちら側です)となります。ちなみに、林道標は路肩に鉄製の棒状のものが設置されており、こちら側から入線する場合は、林道入口の国道に大きな標識が掲げてあるので迷うことはまずありません。長く楽しかった七ヶ岳線の探索はこれにて終了です。
→探索終了!
→終点の様子を眺める!

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