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探索日 2006.11.24
No.F-nameless-3
名無し林道線 | ■いわき市 ■ピストンダート? ■分岐→硯石線 ■硯石線から分岐して山中に延びる |
手押し必至なスリッピー激坂ダートが軟派な侵入を拒む作業道&山道系 |
……こんな感じ…… ■硯石線から左折して分岐している名無しダート。突入すると途中にある広場までは砂利質ダートが続き、ここまでは走行困難地点はないが、まともに進めるのはそこまでとなる。広場を過ぎると谷間になった伐採地帯を抜けて、谷向かいの薄暗い森の中へと土質ダートが延びるが、ここは激坂作業道の香りが濃厚に漂っている。コース的には谷間に向かって一気に落ち込み、その後に激坂で森の斜面を登坂。谷間ではヌタ場が、激坂ではスリップが最大の障害となる。探索時にはその深部まで突入することができなかったため、当名無し線の全貌およびその詳細は不明だが、意外と奥深そうな感じもした。ただし、ここは頑張ってみても並の者では進める距離は短いだろう。 |
■ここが硯石線から分岐している名無し線の入口です。左手から前方が硯石線、手前がここで紹介する名無し線になっていますが、特に標識類はないので、初めてやってくると硯石線本道と勘違いして突入してしまう事もあるかもしれません。名無し線とはいえ、この地点では硯石線と路面状態は全く変わりがないので、それによって判断することはできません。 | |
■硯石線から左折して登り坂を進むと、すぐに山頂の峠の切り通しみたいな場所に差しかかり、ちょうどこのカーブの先でダートは下りに転じていました。路面はフラットな砂利ダートで、ここまでは全く問題ありません。 | |
■うげぇ…ッ。峠を越えて下りになると、ダート路肩に地割れのようなクレバスがありました。ゆっくり走れば問題ないですが、路面がやや浮き砂利っぽかったので、勢いづいているとクレバスを意識しすぎてコースアウト、もしくは急制動でフラついて溝にハマってしまうかもしれません。うっかり落ち込んでしまうと、ここはそれなりにダメージも大きいかもしれません。 | |
■やや急な下り坂が続きます。路面は固く締まった土の上に砂利をまぶした感じなので、ややズリ気味ですが、見通しも良いので、クレバスにさえ注意していれば、なんてことありません。ダートは前方で右手に大きくカーブしつつ、下り坂で杉林の先へと延びています。 | |
■急坂を下って杉林を進むと路肩の脹らんだ平坦な広場のような地点にたどり着きます。その先で再び下り坂になっているため、広場の手前から眺めるとその先の路面が見えず、一瞬、ここで行き止まりのようにも見えますが、まだその先にもダートは続いています。ここまでは四輪のワダチ跡も見られましたが、全てここでUターンしていました。 | |
■広場の先端からさらに続くダートを眺めます。緩い感じで再び下りになっていますが、すぐ先で左カーブしているようです。なお、当名無し線を硯石線本道と勘違いして進んできた場合は、この辺りからここで本当に良いのか、不安に駆られ始めることでしょう。 | |
■広場の先端から見えていた左カーブを曲がると、路面は一変して土質となり、こんな感じの幅員の狭い作業道じみた激坂になってしまいます。路面の乾いている晴天時でも一瞬怯んでしまいますが、雨天時やその直後ではなおさらです。ちなみに、この激坂を目にした時点で、硯石線本道と勘違いしていた場合はそれを確信しますが、ここを下り始めたらもうUターンは困難です。 | |
■激坂の途中でダートの行く手が望めたので、何とか坂の途中でXRを止めて眺めてみます。そこには森の奥へと超激坂でさらに続くダートがありました。当名無し線が硯石線本道とは違うことを確信したつもりでも、途切れることなく森の奥へとダートが延びるその光景を目にすると、ここが硯石線本道であって欲しい、こちらで間違いではなくあって欲しい、という甘い期待がそう思わせるのか、「あれ、ちゃんと道は続いているな。でもやけに急坂過ぎるけど…」と再び迷いが生じます。 →周囲を眺める! | |
■ええい、ままよ…、と思い切りが大事とばかりに急坂を下り始めますが、予想以上のまるで落ち込むような感じの物凄い角度の傾斜です。すぐに「しまった…!」と後悔しますが、こうなったら帰路は気にせず進めるところまで下りきるしかないようです。 | |
■「この激坂具合、まともな名のある林道ではないな…」ここが硯石線本道かもしれないといった薄い期待はここで完全に打破されますが、かといってここでの反転はままなりません。加えて、ダートが突入者を誘い込むようにさらに森の奥へと延びているため、「それでもどこかに抜けられるかも」といった甘い展開を期待した思いこみでズルズル下り進みます。 | |
■グワシャ…!! 激坂を下りきった先はヌタヌタの小川状態になっており、予想通りの展開です。周囲にツーンとしたガソリン臭が漂いました。なんだか崖落ちした光景みたい…。 | |
■谷間のヌタ場を過ぎると、先ほど途中で見えていた森の中に向かう激坂が始まりました。 きゅるるるるー、きゅるるるるー、ブスン…。 でもタイヤが空転して進めません。表面は乾いていたけど踏んづけてしまったら中身はホカホカ…、みたいな感じで、堆積した落ち葉に隠れた路面は粘土状のヌルヌルとした土になっていました。これは自分に科せられた試練だと思い、引き返すことなくあえて汗ダラダラの手押しで頑張りますが、ここの路面はXRの自重のみでも受け付けず、スリップして進めません。そうこうしている内に、よくある展開で手押し状態のままリアがズッてしまい、横倒れ転倒を繰り返すことになろうとは…。 | |
■賽の河原状態で気が狂いそうな手押しの時を過ごすことしばし、なんとか反転できる地点にたどり着きました。「こんな状態じゃ、とてもじゃないけど抜けられない!」悔しいことに、ダートは消滅する事なくさらに登坂しながら続いていましたが、果てしない手押しに体力を奪われてすっかりヘトヘト。この先どこまで続いているのか気になりましたが、ここはこれにて勇退することに…。 →探索終了! →引き返して硯石線へ向かう! →振り返る! |