このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大場線

                                                →大場線・Page2へ
■ここは黙して何も語らず…。
■うわっ、凄い紅葉です! ゲートを過ぎると急カーブの勾配が始まって、坂道を一気に登り詰めていきますが、この黄金色はなんとしたことでしょうか! ここではそれがどっと押し寄せて来るみたいです。下界ではまだ緑一色であったのに…。山ではまさに季節は走っていると言えましょう!
→紅葉を眺める!
■「はぁ…、凄いな」沿道に展開する森の溜息が出るほどの美しさに思わずドキリとしてしまいますが、それとは裏腹に路面状況は確実に悪化してきているようで、徐々に怪しい雰囲気へと変化。紅葉の素晴らしさには目を見張るものがありましたが、ここからは地面にも注意をしていかなければ、と自らを戒めます。
■こぶし大の石ころが散乱してガレの様相を見せ始めてきたダートの状態です。この石ころは路面に全面的に散らばっているのではなく、雨水で洗堀された溝の部分を埋めるようにして存在していました。なのでそこに踏み入れなければ何てこともなく、特に問題はないでしょう。確かに走りにくくはありますけど。
■そしてこちらはクレバス地点。雨水の路面侵食によってワダチ部分が洗堀されて溝が形成されていました。といっても深さはこの程度であるため特に恐怖感もなく、ゆっくり走行すればこれもさほど問題は無かろうかと。ただし、一度発生してしまったたクレバスはさらなる洗堀効果によってその規模を増していくので、今後ともその限りではありません。これすなわち「林道は生き物である」といわれるゆえんですね。
■その後、石ころ散乱状態およびクレバスはすぐに収まってダートはまともな感じに復帰。どうやら2箇所目のゲート以降の区間は部分的に荒れが見られる感じであって、全面的に荒れているわけではない模様。ぽつりぽつりと局地的にそれは現れると言ったら分かりやすいと思います。そんな状況なので目に沁みるような素晴らしい紅葉を堪能しつつ、時折現れる荒れを楽しむといったところでしょうか。今のところはですけど。
■さらにしばらく登り坂を進むと、ダートは尾根筋地帯にでも到達したのか、上空がこれまで以上により大きく開けてこのような感じに。それと同時に、左手にはこれまでには望めなかった山並みの眺望が展開し始め、いかにも標高のある高所らしい雰囲気が漂ってとてもいい感じでした。まさにここからが大場線のハイライトであり、高所ゆえの寒ささえもここでは心地よくて…。
→眺望を眺める!
■ダートは尾根筋の地形をなぞるように山肌を巻きつつ延びています。この辺りでは特に目立つ勾配もないらしく、この先もしばらく平坦路っぽいコースが続きました。とりあえず山を登るところまで登り詰めた模様。願わくばこんな感じのダートがずっと続けばよいのですが。
■で、現時点での路面状況はこんな感じ。固く締まった路面上に砂利が撒かれており、何ら異常は見られずいたって普通の状況です。人によってはフラット過ぎると感じてしまうかもしれませんが、それはそれで良しですね。
■…と思ったのですが、さらに進むと微妙な状況変化が現れました。ワダチ部分が心なしか、えぐれるように次第に陥没、僅かに溝化してきましたよ。
■そして「変化」を感じつつさらに進むと、路面はこんな感じで次第にボコボコに…。見た限りではこの状態は自然災害系によるものではなく、永らく放置された事による荒廃の結果であると見受けられました。なので、いきなり路面陥没もしくは路面崩落といった過激な展開とはなりませんが、その代わり、前進するにつれてじわりじわりとにじり寄ってくるような荒廃感がちと不気味かと。
■徐々に迫り来る荒廃感を感じつつ前進していくと、しまいにダートはこんな感じとなりました。両路肩から藪が侵食、ついさっきまでのフラットダートが嘘だったと思えるような、いかにも放置臭の漂ういただけない状況です。やはりこの区間はすでに通行が途絶えてから久しい模様。
■といっても路面的には余裕を持って楽しめる範囲内なのでそのまま前進しますが、雰囲気的には藪が与えるプレッシャーにも似た重圧感は否めません。探索当日は幸いにも快晴であったので良かったですが、もしも小雨なんかが降っていたら、かなり重い気分となっていたことでしょう。こういうダートではそれだけでもかなり違います。
■藪の圧迫が収まったと思うと、それと立ち替わるようにして現れたクレバス区間です。規模的にはこれも大したことないですが、もっさりとした溝周辺の小砂利路面はいかにも軟弱そうであり、不用意に近づくとフロントを巻き込んで崩れてしまうので、その点だけは注意を払っておきました。
■「うむ、これはもう山道だな…」クレバスが収まると、やっぱりというか予想通りというか、それと入れ替わって藪の圧迫がまた始まりました。クマザサとせり出た灌木の枝で走行スペースはかなり狭められており、ここはまるで山道みたい…。目に鮮やかな紅葉によってその雰囲気は美しくカムフラージュされていますが、これがもし夏場のムンムンと草いきれのする緑一色であったら、受ける印象もかなり異なってくるはずですよ。そういう意味でもやはり林道探索は秋に限るな…。
→もう引き返す…
→さらに大場線を進む!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください