このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.08.13
No.S-017

日陰入線■小鹿野町(旧両神村) ■半ダート ■分岐→日陰入支線
■小鹿野町県279号線「日向」地区より山中に延びる

 山中の周回コースの一部を形成するが、ラストは藪に埋没して前進不可に… 

 ↓連続登坂で標高が上がる後半では上空が開けてきますが、基本的には濃い樹
 木に覆われて明るいとはいえない雰囲気に。ラストも藪に埋没していたし…。


……こんな感じ……
■県279号線から無数に分岐するピストン林道群の1本。ダイレクトに県道から分岐しており、入線後しばらくは沢沿いに舗装路が続くが、ほどなく路面はダート化。全線に渡ってほぼ登り坂が続き、気が付くと意外と高度を稼いでいるものの、草木が邪魔をして道すがらの展望はほとんどきかない。路面は深部へと進むにつれて若干の放置系による荒れが現れるが、致命的なものとまでは至らず、基本的には固く締まった砂利質で走りやすい部類にはいるだろう。ただし、途中で日陰入支線を分岐すると、以降は一気に草むして藪に埋没してしまう。どうやら過去においてその先の区間で崖崩れが発生、そのまま放棄されたものと思われる。

■秩父山地の北丹に位置する両神山 (1723m)へと続く谷筋には行き止まりの県道279号線が延びており、その道筋はいかにもピストン林道群の宝庫といった感がありますが、この日陰入線も県道から分岐して支流の谷沿いに延びる林道の一つ。ぱっと見するとピストンくさい気もしますが、再び県道へと戻れる周回可能という情報もあるので突入してみました。
→付近を調べる!
■県道から分岐するといきなり始まる急な登坂路を進みます。よくある谷筋の林道らしく入線してしばらくは小さな沢に沿って舗装路が続きました。「まさか、このままオール舗装になっているんじゃないだろうな…」との不安もありますが、それはもう少し進んでみなければ分かりませんね。
■案の定、沢筋に沿って少し進むと舗装が途切れてダートが現れました。それと同時に併走していた沢の流れはどこかに消えてしまいましたが、途切れることなく登坂区間が連続してグングンと高度を稼いでいきます。沢沿い区間では勾配はさほどきつくなくても、沢から離れた途端に激坂で一気に高度を稼ぐ、というのもよくある林道のパターンなので、ひょっとしたらここもそのようになっているのでしょうか。
→路肩からの景色を眺める!
■先ほど路肩から眺めた山肌の斜面を縫うようにダートは延びていますが、道の両脇は草木に覆われているため、ここが急峻な山の斜面であることはほとんど実感できません。入線以降、連続していた勾配も落ち着いたようで、あたかも平地の森の中を走っているような感じです。
■フラットな砂利質っぽい路面が続きます。荒れているということはなかったですが、車両の通行が極希であるのか、路面には雑草がはびこり始めて、次第にワダチを形成してきたようです。それらしくいい感じになってきましたよ。
■でも前進するに連れて雑草が勢いづいてきたようで、次第に路面を圧迫してきます。まあ、それでもこの程度なので走行には支障はないですが、なんとなく放置系の香りが漂ってきました。車両の通行がほとんど無いため風雨で均されてしまったのか、地面にはタイヤ跡などはありません。
■路面に敷かれたバラストに混じって拳大の岩片が散乱していた区間です。まだ荒廃しているというほどの状態ではないですが、このまま車両の通行が希薄な状況が続けば、いずれは荒れてしまいそうな予感も。タイヤに踏まれることがないためか、路面全体にポツポツとまばらに生えた雑草がそんなことを思わせます。
■さらに進むと軽い土砂崩れ跡がありました。路面が不自然に盛り上がっていましたが、崩れてからかなり日時が経過したらしく、既に道の一部と化してすっかり均されています。土砂の除去を行った形跡はありませんでした。成り行きに任せて道が自然回復したといったところでしょうか。
■土砂崩れ跡を過ぎると路面状態がいよいよ怪しくなってきました。地面を全面的に覆い始めてきた雑草の生え具合などから察するに、これは荒廃へと至る過程と思われましたが、そんな状況の中で現れたのがこのY字の分岐地点。しかもそこには逆おむすび形の林道標が! どうやら左折側は日陰入支線となっているようですが、ここはひとまず本道の日陰入線をたどることにして右折方面に進んでおくことに。ちなみにここを左折して日陰入支線に進むと、日陰入支線→浦島支線→浦島線経由で県279号線に戻れます。
→日陰入支線に突入!
■で、これが日陰入支線との分岐地点から眺めた本道である日陰入線側です。急カーブで切り返すようにして再び勾配区間が始まってさらにダートが延びていますが、その先の状況はというと…。
■うひゃぁ…。切り返しカーブの坂道を登って進むと、こんな具合にいきなり荒廃の度合いが増してしまいました。これはどう見ても既に通行が途絶えてしまった感じであり、路面を覆い尽くす藪がボーボーに! でもまだ地面の砂利が見えているのでもうしばらく進めそうです。
■その後、身の丈ほどもある雑草の藪を漕ぎ分けて進みますが、もうしばらくは行けそうだと思ったのも束の間、行く手はすぐに藪による全面的な埋没状態に…。何らかの理由によってこの先の区間は放棄されてしまったようです。この先で崖崩れでも起きているのでしょうか? その理由は不明でしたが、わざわざガードレールまで設置されているというのにもったいないことですよ。とにかく、行く手の状態がこんな有様なので、残念ながら日陰入線の探索はここで終了となりました。
→探索終了!
→藪による埋没地点を振り返る!

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