このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.08.13
No.S-018

日陰入支線■小鹿野町(旧両神村) ■全線ダート ■接続→日陰入線・浦島線
■日陰入線と浦島線とを結ぶ

 高所の山肌を峠越えする完抜けダートだが、藪の茂りがあちこちに… 

 ↓絶対的な通行量の少なさゆえの藪道化が見られますが、暗さはなくて雰囲気
 的には悪くありません。峠付近で望める秩父の山々の見晴らしはなかなかです。


……こんな感じ……
■県279号線から分岐する日陰入線と、同じく県道から分岐する浦島線の支線である浦島支線とを結ぶ峠越えの全線ダート。急峻な山肌に道が取り付けられているため林道が立地する地形的な険しさが目立つ。ガードレールや法面補強など、それなりに手入れ対策が採られているが、峠までの前半区間においては軽い路面陥没などの荒れが若干見られる。コース的には峠越えしているものの、それは日陰入線、浦島支線、浦島線と共に形成する周回ルートの一部に過ぎないため、一般車両の通行価値は皆無に等しく、そこかしこで放置による雑草の繁茂が発生。したがって完抜けしているものの、意外と藪深い。ただし雰囲気的にはやや明るめで眺望ポイントも存在する。

■県279号線から山中へとピストン状態で延びる日陰入線から分岐する日陰入支線(左手)の起点です。県道から日陰入線を進んでくると、徐々に草むして路面もボクボクとし始めて放棄の香りが濃くなってしまい、「こりゃ、先が見えたかな」と思い始めた頃合いに林道標が現れます。本道がそんな状態なので支線であるここはさらに荒れているのでは、と疑ってしまいます。
→起点を振り返る!
■起点にたつ真新しい逆オムスビ形の林道標脇から行く手の様子を眺めてみました。路肩には岩屑が散乱して積み上げられており、路面状態的にも雑草が侵食、散らばる岩屑でガタガタとして良好とはいえないような雰囲気が。ここはピストンの支線であるので、入線するまでもなくすでに先が見えてしまったような感じでした。
■「あれ? 意外とまともだな」日陰入線から分岐してすぐに始まる登坂路を進んでみると、岩屑が散乱していたのは入線直後の部分的な区間だけだったようです。雑草の茂りが気になるものの、その先はまあまあのまともな状態にありました。
■ただし、路面的にはやはり良好とはいえないようです。細かな砂利が洗い流されて、路面の片側にやや大きめの石片が地面から頭を覗かせている区間もありました。雨天時には雨水の流れ道となるのか、そういう部分は少々窪んだ状態になっています。補修がなされずにこの状態がさらに進行するとクレバスへと変貌してしまうわけですが、ここはその一歩手前といった感じでした。
■その後も登り坂は続き、陥没のような窪みの見られる少々ガレた状態がしばらく連続します。路肩には雑草が勢いよく茂っていましたが、路面中央への浸食があまり見られないのは雨水で地面がすぐに洗い流されてしまうので、成長して根付く時間的余裕がないからでしょうか?
■入線直後から連続した登り坂を上がりきると、やや平坦っぽい区間が現れました。同時に路面状態もフラットな落ち着いた感じのものになりましたが、その分だけ雑草の生え方が勢いを増してきたようです。放棄状態とまではいきませんが、この様子では車両の通行量は極めて少なさそう。
■こんな状態の日陰入支線ですが、それでも開設に当たってはそれなりにお金がかかっているのかもしれません。そこかしこで山肌を大きく切り崩して道筋が付けられていました。このような切り崩し区間がこの先しばらく続きます。
■落ち込むような急峻な山肌を切り崩して据え付けられた険しい区間が続きます。この辺りが峠というかサミット状になっているらしく、所々で道すがらに秩父の山の眺めが望めるようになってきました。路面は地形的険しさを象徴するように亀裂のような溝もあってガタガタですが、ダート走行的には当林道中で最も楽しいハイライト区間だと覆いますよ。
■前方に山々を望みながら崖っぷち区間を進みますが、路面は繁茂する雑草で埋没寸前に…。日陰入支線はこの先で浦島支線に接続して抜けられますが、それを知らないと「そろそろ終点は近い?」と思ってしまうかもしれません。ちなみに、当林道を進むとこのように峠(?)越えをして最終的には県279号線→日陰入線→日陰入支線→浦島支線→浦島線のルートで再び県279号線に出られるのですが、コース的には山中を周回しているだけで峰越えはしていません。林道は山を挟んで両側を結ぶ峰越えをしていてこそ、いわゆる「道」としては通行する意味があるので、まるで途絶えてしまったような車両の通行量の少なさもここでは納得です。ま、林道探索的には関係ないですけどね。
→眺望を眺める!
■崖状に切り崩した山肌はそのほとんどがコンクリが吹き付けられて補強されていましたが、中にはこのような垂直な剥き出し箇所もありました。一雨来れば何かの拍子にドサリと崩れてしまいそうな危うい感じです。林道探索的には荒々しくて好ましい状態なんですが。
■崖っぷちの断崖区間をしばらく進むと、やがてダートは下り坂となって薄暗い山肌の森の中へと降りていきます。ここまでが日陰入支線のハイライトで、この先は登り坂区間と同様に道すがらの展望は望めません。以降は淡々と下っていくことになります。
■その後、さらに降路をたどって進むと、やがて下り坂の途中で浦島支線に接続する終点が唐突に現れました。ここには終点を示す日陰入支線の林道標があるのでそれと分かりますが、もしもそれが無かったら終点であるとは全く気が付かないような感じです。ちなみに、浦島支線には林道標が設置されていなかったので、探索時にはその名称までは確認できませんでしたが、ここは前方から右手が浦島支線となります。なので、ここは終点というよりも、ただの作業道分岐くらいにしか見えないかもしれません。なお、県279号線へと向かうには道なりの下りですよ。
→探索終了!
→浦島支線に突入!
→引き返して日陰入線に向かう!
→終点を振り返る!

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