このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の温泉林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
 [1]洞輪沢温泉/ Borawasawa onsen  もどる  


まったく不便極まりない場所にある洞輪沢温泉

マジ渋過ぎる洞輪沢港にある鄙びた無料温泉
 [1]洞輪沢温泉
 [2] 末吉温泉 みはらしの湯
 [3] ブルーポート・スパ・ザ・BOON
 [4] 中之郷温泉 やすらぎの湯
 [5] 樫立温泉 ふれあいの湯
 [6] 樫立向里温泉 だんらんの湯
 [7] 裏見ヶ滝温泉
 [8] 足湯きらめき
 [9] 八丈島の温泉チケットについて
末吉地区の洞輪沢(ぼらわさわ)温泉。 八丈島を1周する都道215号線からの急な坂道を下りきった洞輪沢港の片隅にあって、島内でも特に不便な場所にある温泉ですが、奈古の展望台から眺め下ろせば港に位置する様子が一目瞭然! 画像でも港の奥の右隅にポツンと青い温泉の建物が見えていますが、ネットでこのアングルのロケーションを一目眺めて以来、どうしても訪れたいと思っていた温泉でした。

一般アクセスについては洞輪沢へは八丈町営バスが通っていますが、洞輪沢へ到着するのは夕方の1本のみ。折り返し時間も短いため温泉目的では使えません。どうしてもという場合は手前の末吉バス停からひたすら歩くしかないですよ。しかも、末吉〜洞輪沢間は土日祝日、学校休校日と7月21〜8月31日の間は運休となるらしいです。

参考までに町営バスの1日の時刻表は次の通りでした。
神湊15:05→洞輪沢16:06 / 洞輪沢7:22→神湊8:20 / 洞輪沢16:16→神湊17:12






温泉までの急坂もバイクならあっという間に到着!

都道から遥かに見下ろす坂道を降りていくのかと思うと、歩きやシャカシャカな自転車では泣きたくなるかもしれませんが、そこはエンジン付きの強み。すぐに目指す洞輪沢温泉へと到着することができました。しかし、誰も人がいませんね。






温泉マニアが泣いて喜びそうなヤレた建物

スカイブルーに塗装されていますが、簡素チックにコンクリートブロックをそのまま積み上げて造ったような、年季の入った雰囲気ですね。きれいで設備の整った温泉もいいですが、これですよ、これ! この鄙びた感がいいな〜。






「入れます」の札が掲げてあった温泉入口

洞輪沢温泉の入口です。ジュースの自販機と公衆電話がありました。元々は漁師のためにつくられた温泉で、八丈島では最古の温泉がこの洞輪沢温泉。といっても八丈島の温泉の歴史は浅いようで、 整備され始めたのは平成6 (1994)年頃らしいです。 そしてなによりも嬉しいのは、洞輪沢温泉は料金が無料なんですね!

料金 / 無料
定休日 / 月曜日
時間 / 9:00〜21:00(末吉自治会管理運営)
宿泊 / 日帰りのみで不可
アクセス / バス停「洞輪沢」下車
所在地 / 東京都八丈島八丈町末吉無番地
問い合わせ / 04996-2-5570(八丈町役場福祉健康課)






温泉分析表も掲げてあって問題なし!

温泉を利用される方へ
利用時間は午前九時〜午後九時
定休日は毎週月曜日
浴場内でのアルコール類の飲物禁止
入浴の際のシャンプー・石鹸等使用禁止
幼児・お年寄には保護者を伴って入浴してください

洞輪沢温泉の分析表
泉質 / カルシウム・ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物温泉
泉温 / 41.2度
効能 / 神経痛・慢性消化器病・冷性・慢性皮膚病

浴用の禁忌事項
急性疾患(特に熱がある場合)・活動性結核・悪性腫瘍・重い心臓病・呼吸不全・賢不全
出血性疾患・高度の貧血・妊娠中(特に初期と末期)・その他一般の病勢進行中の疾患
八丈町 末吉自治会

湧出量 / 150L/分
PH / 7.4
源泉名 / 洞輪沢温泉
その他 / 源泉掛け流し






ざぶざぶと源泉が注ぎ込まれて気持ち良さそうな湯

そしてこれが洞輪沢温泉の浴場。大きめな長方形の浴槽が1つあるだけですが、パイプでザバザバと注ぎ込まれる源泉がなんとも贅沢!  熱過ぎずぬる過ぎない40度ほどの湯は掛け流しで、浴槽の縁からじゃじゃ〜っと小気味よく溢れまくっていました。

湯に薄く色がついていますが、ほとんど透明。シャンプと石鹸の使用が禁止されているのは、すぐそこに漁港があるからだそうです。






ざぶざぶと源泉が注ぎ込まれて気持ち良さそうな湯

うわぉ! まさに海の男の湯といった感じで、透明、石膏味、無臭の期待成分を含んだ源泉の湯がざばざばと勢いよくパイプで注ぎ込まれています。八丈島の他の温泉とは異なって塩辛くなくて、新鮮な湯で心も身体もポカポカになりますなぁ〜。サーファーだけに独り占めさせておくにはもったいなさ過ぎます。こりゃ、いいわ。






ざぶざぶと源泉が注ぎ込まれて気持ち良さそうな湯

浴槽脇の壁には水温系がありました。 40度くらいのところを示していますが、 いつまでものんびりと長湯で浸かっていられそうな温度ですね。もちろん、加温も加水もされていない源泉そのままの温度らしいです。






まるで時間が止まっているかのような洞輪沢温泉

い〜い〜湯〜だ〜な〜、あははんっと! 交通の不便な場所が幸いしてか、誰もいなくて貸切状態であった洞輪沢温泉。 浴場の窓を開け放てば外の空気も心地良く、 湯に浸かっては窓にたたずみ、また湯に浸かるを何度も繰り返してしまいました。静かでのんびりとした時間が過ぎていきます。






離島の鄙びた温泉が堪能できてとても満足!

心ゆくまで存分に湯を味わい尽くした洞輪沢温泉。前評判通りの素晴らしいB級温泉でした。風呂上がりに洞輪沢港の岸壁でたたずみ、振り返って眺めた温泉の建物ですが、相変わらず静かで誰もやって来ませんでした。

洞輪沢温泉はいわゆる共同浴場なので施設や設備面では古ぼけていますが、あからさまに観光地化しまくった日帰り温泉施設とは一味異なり、逆にその雰囲気的に良かったです。バイクなら簡単にやって来られるので、温泉マニアならずとも八丈島の林道探索の後はぜひ寄ってみることをおすすめします。

 [ 末吉温泉みはらしの湯 ]へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください