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 杉川線/ Sugikawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
杉川林道  [1] [2] [3] [4]
標はこの先6.5km地点に位置する土砂崩れ地点ですが、再突入早々、ダートはすぐに土砂崩れによるガレが開始していました。ちなみに、路面に刻み付けられているオフバイクのタイヤ跡はチェーンゲート地点で出会った2台のオフライダーの方々のもの。やはり酷いガレと倒木によって引き返してきたみたいでした。それって先ほどの倒木地点でしょうか? ならばここからそこまでは行けるということになりますね。
石と路肩崩落が著しい杉川林道の砂礫ダートを進みます。路面に夥しく散乱する岩石を避けて進むのは正直しんどかったですが、それでも路面に刻み付けられたタイヤ跡が先導してくれるので、そういう意味では気が楽でした。
面から転げ落ちた衝撃でカチ割れていた巨大な落岩石。地面への激突時にはかなりのエネルギーが発散されたらしく、二つに割れたうちの片方は粉々に破壊されていたんだっけ。そして、先行車のタイヤ跡は岩石片の間を抜けていましたが、オフバイクの身軽さってやつですね。
石と岩屑をまき散らした崖崩れ地点が連続しますが、ここまでのところ問題はないようです。ですが、この先にきっと物凄いヤツが控えていそうな予感だけはビンビンに…。でもまだタイヤ跡はその先へと続いているので、ここはその場所ではないみたいだな。
林業小屋だ!」ザクザク気味な砂礫ダートを慎重に進んでいくと、とあるカーブ地点に朽ちかけた林業小屋がありました。ただし、林道がこんな状況なので、もはや放置で打ち捨てられているみたい。あばら家状態で荒れ果てていましたよ。
→林業小屋を眺める!
かに杉川林道のガレ区間は局地的には想像を絶するものがあるみたいですが、それ以外はというと、身軽なオフバイクの機動力をもってすれば楽しく思える範疇のものばかり。総合的にみてみれば、オフバイクのステージとしてはまさにぴったりだと思います。
んてことを思いつつ進んでいくと、やがて何かを警告する5基ものバリケードが! どうやらそのすぐ先には、これも杉川林道ではよく知られた難所が控えていたみたいです。そして先行車のタイや跡もここで引き返していたんだっけ…。
川林道といえばここ、というくらいに知られたこの場所ですが、そこは大規模な崖崩れと路面崩落が複合して発生した跡みたいです。「跡みたい」というのは、あの真新しいコンクリートの擁壁を見れば分るように、形の上では一応復旧済みなのですが、それを帳消しにするかのような追加の崖崩れが発生。尋常ならざる量の岩石で埋もれています。それでも絶対に通行不可ではないことはネット等で報告されている通り。ただし、探索時の現状においては、必ずここを引き返さなければならず、また、その先の路面状況も不明です。「匹夫の勇」でここを乗り越えてみてもその先で身動きとれなくなったら一大事! とりあえず現場検証しつつその先も含めて偵察ですね。
なみに、ここがどれほどの状況であるのかは振り返ってみると一目瞭然。WRの大きさと比較すれば、かつて凄まじく恐ろしい規模で路面が崩壊していた様子が分るでしょう。そこをコンクリートで固めて復旧させたわけですが、そこに大量の落石が堆積しているのが現状でした。「落石くらいなんとか頑張って乗り越えればいいじゃん!」と思ってしまうかもしれませんが…。
れを困難たらしめているのが、身もすくむ この高さ 。斜めに堆積した落石群を乗り越えて進むだけでも かなり大変 なのに、すぐ脇が垂直な 恐怖の断崖 に…。バランスを崩して落ちたらリアルな死亡が待っています。落ちないまでも途中で止まって身動きとれなくなる過酷なピンチも大いにあり得ます。で、そんな時にフラついたらと思うとここは恐いですよ〜。
かなか厳しいこの難所ですが、なんとか乗り越えられるとしても、その先の状況を把握しないまま突っ込んでいくのはかなり危険です。というか、ここを乗り越えても現状としては絶対に引き返してくることになるので、この先どれほど進めるのかがカギとなります。それを天秤にかけて去就を決定しなければいけません。
崖の崖崩れ地点を越えた先の様子です。すぐに下りカーブとなって左手の谷間を迂回して続いているようですが、かなり大きな岩石クラスの落石がけっこうな両で散乱していました。ですが、WRの軽快な機動力をもってすればここは進んでいけそうと判断。というわけで「いざ断崖落石群を乗り越えるか!」と半ば覚悟を決めたものの…。
んと、下りのカーブで谷間を回りこんだ先の断崖地点に巨大な倒木が! むぅ、ここでもまたしても倒木が行く手を拒んでいましたよ。しかもこれは 先述の倒木地点 とは別のもの。つまり、この倒木を越えない限り、そこまではたどり着けないということですね。
、その新たな倒木地点を偵察しに向かったのですが、悪いことは重なるもの。なんと、その手前にはカーブの影に隠れて手前からは気が付かなかった崖崩れ地点がここにも…。状況的には調べるもなにも、どうみても突破は不可能な状況でした。というわけで、チェーンゲート地点から6.5km先の倒木地点を目指してみたものの、結局進めたのは2km弱。途中に存在する度重なる致命的な障害により、絶対にそこまでたどり着けないことが判明してしまいました。
いうわけで偵察の結果、先述の断崖沿いの落石群を乗り越えるのは中止。そこを頑張って乗り越えてみても、いくばくも進まぬ内に崖崩れと倒木で引き返さなければならず、そして再び命がけのリスクで難所たる落群を乗り越えなければなりません。さすがにそこまでする気はないですよ。というわけで、失意にたたずみながら未到区間のダートを前方の山肌に眺め、そして局地的な杉川林道のガレを思い知らされたところで探索はここで本当に終了…。む、無念なり!
→探索終了!
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