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 梅ノ平林道/ Umenodaira林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.05.01 / No.SHI-050 
 [ 所在地 ]浜松市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 橿山林道  [ 分岐林道 ]-
 「明善神社」なる施設が存在する、前半は荒々しくて後半はまったり系のピストンダート

松市天竜区の超高密度な林道密集地帯にあってはメジャーとも言える椎ヶ沢林道の支線でありながらも、これまたメジャーな存在の橿山林道から分岐するのがこの梅ノ平林道。遠州の山中奥深く分け入る橿山林道のダートを終盤近くまでたどって進むと、こんな感じでその起点が出現! プラ板タイプの手書き林道標が設置されていたので、下りとなった左側が梅ノ平林道なのだと、ここは迷うことなくすぐに分かりました。
線直後に開始する降路を下っていくと、ほどなくして今来た方向へと左折の切り返しで180度の反転をみせる梅ノ平林道。そしてそのまま、付近の戸口山(1026.7m)の山腹に源を発する神妻川の源流まで断続的に駆け下るコースらしいです。と言ってみても、遠州の奥深い山中の林道につき、実際に訪れてみても現地ではそこまで詳細に把握できないでしょう。帰宅後に地理院地図を眺めてみたら、そうであったというだけですよ。
してその先にて路面にくっきりと刻み付けられた林道重機のキャタピラ跡。路面をよく眺めてみると、地盤とその上の位置する表層の土の色が異なっているのに気がつきます。どうやら路面の維持補修で、傷んだ路面上に土をまいたようでした。そこに重機のキャタピラ跡が付けられていたんですね。そんなキャタピラ跡は林道の荒々しさを演出する重要なファクターの一つといえるでしょう。
像で眺める限りではそのようには見えませんが、実はこの下り区間、路面が随所で堀りえぐられたというか、酷く波打った状態でした。見た目以上にボコボコに傾いた路面は快適とは言いがたかったものの、そんな路面状況が楽しくて仕方なかったです。
してキャタピラ跡の正体も判明! さらに坂道を下って進むと、搬出を待つ丸太材の積まれた土場があり、そこには木材を掴んで荷役を行うグラップルが! さすが本場の「遠州林業」と言われる地域だけのことはあるな。グラップルが土場までわざわざ自走してくるとは気合いが入っています。林業を肌で感じるようで嬉しくなりました。
道沿いに設けられていた土場伝いに進みますが、路肩の斜面をぶち崩して突貫的に切り開かれた土場には荒々しさが感じられ、そのいかにもな雰囲気が林道くさくてよかったです。このような林道シーンを愛でることも林道探索の楽しみの一つですよ。
れは木材運搬用のカーゴですかね。ダート沿いにはこんなものまで置かれていました。ただし、探索当日は世間で言うところのGWだったので一切の林業作業はお休みです。なので土場に人影はなくて完全な無人状態。実にひっそりとしていたものでした。
場を過ぎてさらに下っていきますが、そんなダートの下り具合が分かるシーンがここでした。息を吐くような激下りではないですが、断続的にそれが続いている様子が分かりますね。このデコボコなダートをギャギャーンと一気に駆け下る爽快感は格別です!
、そんな下り坂を折りきった地点で現れるのがこの建物。明善神社に付随する「明善荘」です。しかし、いきなりこれが現れるので、「ここはどういう場所なんだ?」と思ってしまうかもしれませんが、なんでも(財)金原治山治水財団が所有する治山・治水のための研修宿泊施設とのこと。いきなりフラリとやって来て泊まれるとも思えませんが、一人一泊1000円らしいですよ。ぱっと見した感じでは真新しい山小屋にしか見えませんけど。
して梅ノ平林道のダートは明善荘の横を通って広場に行き着きます。右手が明善荘の正面入口で、左の鳥居は明善神社の入口。広場の奥には旧明善荘とおぼしき木造のトタン小屋が見えており、左手の作業道入口脇には林業重機が1台止め置かれていました。このような施設がこれほどの山中にあるとはちょっと驚きですが、一般道からここまでかなりの距離があるだけに、ハイカーとか登山系の一般観光客の姿は全くありませんでした。というか、地理院地図に限っては建物記号がぽつんと記載されていますが、一般地図にはなぜか「明善神社」は掲載されていないし・・・。
→「明善荘」正面に回り込む!
→「明善神社」を眺める!
在の真新しい明善荘前の広場を突っ切るように進むと、ボロボロに古びた旧明善荘らしき木造小屋の脇を通る形で梅ノ平林道はその先へと続きます。ダートがさらに続く以上、もちろんその先へと前進しますが、この地点は地面が泥濘が酷くてヌタ場と化していました。道幅目一杯に泥アンコが堆積しており、避けて通るスペースはなかったです。
→「旧明善荘」を眺める!
善荘の広場を後にしてさらにダートをたどって進みますが、現在地の標高はおよそ630mほど。起点ではそれが800mであったので、かれこれ170mも下って来たことになります。道すがらには樹木が邪魔をして見えていませんが、天竜川に注ぐ神妻沢川の源流付近まで斜面を下ってきたようで、以降は終点までこのままの水平コースが続きました。
→?!
妻沢川沿いの谷間に沿って陽射しが差し込む明るい雰囲気のダートが続きますが、ここには車両の通行はほとんどないみたい。うっすらと雑草が芽生えた路面は、なんだか緑の絨毯のようであり、見た目にもきれいだったな。神社までの荒々しい趣な区間とは異なって、とても穏やかに落ち着いた雰囲気が心地良かったです。
してたどり着いた梅ノ平林道の末端がここ。すぐ脇に神妻沢川が流れる回転場となった広場であり、地面は一面の芝生状態と化していました。ひっそりと静まり返った静寂さと、それでいなかがら春うららな明るい雰囲気がとても気持ちよく、それは思わず寝転んでしまいたくなるほど! オフバイク以外に訪れる者はまずいないので、ここでまったりとした時を過ごすのもいいかもしれません。梅ノ平林道の終点はそんな感じでしたよ。
→探索終了!
→引き返して橿山林道に向かう!
→神妻沢川の流れを眺める!
→周囲を調べる!
→振り返る!
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