このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.04.30
No.T-011

いやや線■大田原市(旧黒羽町) ■全線ダート ■接続→磯上線
■磯上線から分岐して山中に延びる

 「暗い」の一点張りで植林の奥へと続く通行の途絶えた放置系廃れダート 

 ↓その暗い雰囲気は深部へと進むにつれて濃厚さを増すいやや沢線。雑草まみ
 れなダートはお約束の土質で、ピストンならではの廃れ感を満喫できますよ。


……こんな感じ……
■磯上線から分岐する作業道チックな土質のダートピストン林道。起点の林道標に記された林道名は「林道いやや線」であるが、本来の正式名称は「伊屋屋沢林道」となる。起点からすでに草深くどことなく放置臭の感じられる雰囲気は、深部へと進むにつれて濃厚となる。雑草に覆われた路面に刻まれたワダチも次第にその痕跡が薄れ、終盤では完全に消滅して雑草に覆い尽されてしまう。ただし、そのような状況であってもここは死んで(廃道化)しているわけではなく、暗い陰鬱な雰囲気さえ気にしなければ深い森の奥に位置する終点の広場まで進むことは難しくもない。酔狂でちょっとした荒廃感を味わいたければ立入ってみるとよい。

■磯上線を探索中に発見したいやや林道の入口です。ただし、整備された路面状況の磯上線と比較して、その状況は格段に規格が低いため、パッと見して「ここは作業道である」と早とちりしてしまうかもしれません。ですが、そこには古ぼけたひし形が存在していたため、そうでは無かったことが判明したという次第。ちなみに、本道である磯上線には途中にゲートが設置されていますが、たとえそこが閉じられていたとしてもいやや線入口までは普通にやってくることができます。
■そしてこれから突入させていただくいやや線の入口はこんな感じ。ヤレてくたびれ果てたひし形が辛うじて存在しているため、ここが名のある林道であることが分かりますが、近い将来、それが消滅してしまったならば、いやや林道はただの名無し系作業道にしか見えなくなるかも。とにかく、見るからに草深そうなダートの有り様でした。
■整備された磯上線から草深いワダチダートで森の奥へと向かういやや線。まあ、決定的に草深いわけでもありませんが、お世辞にも明るい雰囲気とは言えない状況ですね。そしてここ、入口から少し進んだ地点の薮むした路肩に苔むしたとあるものを発見しましたよ。
→薮を探る!
■「!!」いやや線の秘話を多少なりとも知ってしまったからには、是が非でもその全貌を探索しなければ、と思ったものの、行く手にはこのような倒木が…。ちぃッ、こりゃダメか?!
■と思わせといて…。
■へへ…、こんな倒木のたった一つで身を引くなんてあり得ませんぜ!
■倒木を潜り抜けてその先へと進みますが、倒木が有る無しに関わらず、もはや車両の通行はほとんどないのでしょう。路面状態はそれを物語るような土質のフカフカな状態だったっけ。ねじくれた潅木の茂みが林道に漂う廃れ感を演出してやみません。一言でいえば陰気な雰囲気です。
■お、今度は丸太の倒木ですか。このタイプの倒木は乗り越えるわけですが、直径がそれなりに大きいと勢いのみで乗り越えることができず、XRを半ば抱え上げるような体勢としなければならないので、実は潜り抜けるよりも面倒くさかったりします。ちぃ、なんとも味な真似を…。
■倒木をクリアしてさらにその先を目指しますが、ここまで進んで来ると地面の土がもう全く見えません。枯れた雑草でフカフカに覆われていましたよ。最低限の薮刈りは実施されていそうですが、それでもおそらく夏場は酷い薮状態になっているとみた!
■路面が枯れ草に覆われ尽くされると、その後は左右の潅木の茂みが迫り出してきます。空間的な車両の通行スペースは確保されているようなので、物理的な問題はほとんどありませんが、ここ、閉塞的な圧迫感はかなりあるでしょう。
■その後、遠目には広場にも見えてしまうような地点に到達。したがって、一瞬、ここがいやや線の末端地点であると思ってしまいましたが、実はそうではありませんでした。よく眺めてみると、急な右カーブで枯れ草むした道筋がなおも登坂して続いています。
■具体的にはこんな感じで急カーブの登り坂となっています。構築された路盤が道筋であることを教えてくれますが、肝心の路面はやはり地面の土が全く見えておらず、僅かなワダチ跡さえもここでは見られません。フカフカとした完全な芝生状態ですね。
■急な右カーブの坂道を登って前進しますが、モコモコとした土質の路面はタイヤにねっとりと絡み付くような感触であまり良い気分ではなかったな。路面が枯れ草に覆われていたので走りやすかったものの、さすがにここまで奥地へとやって来ると放置臭がかなりプンプンでした。
■その後、短いストレート区間がありましたが、ここはなぜか路面が湿ってぐちょぐちょとなっていました。ただでさえ柔らかい山土が水気を帯びているので、見た目以上にスリッピーな状態です。息が詰まるような抜群の閉塞感と水気を帯びた素敵な路面状態、そして陰気な薄暗さの三拍子が揃って何もいうことがありません。あはは、ここは楽しいなぁ…。
■そして短いストレートを抜けた先でたどり着いたのがここ。いやや線の末端である終点となっていた小さな広場です。周囲は薄暗い森の樹木に囲まれた暗い場所で特になにもなく、また、ここから先には踏み跡程度の山道すらありません。完全な行き止まりとなっていましたよ。決定的に廃れているわけではないので、やって来ようと思えば、すんなり来れてしまいますが、まあ、一度訪れておけばお腹一杯かもしれません。というわけでここは早々に引き返していやや線の探索は無事に終了!
→探索終了!
→引き返して磯上線に向かう!
→その先の様子をうかがう!
→振り返る!

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