このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.06.15
No.TO-040

赤井沢線■檜原村 ■全線ダート ■接続→鋸山線
■鋸山線から分岐して山中に延びる

 草深く低規格な作業道じみた雰囲気で意外と楽しめるフルダートピストン 

 ↓探索時には陥没や路肩崩落といった自然災害が発生中で、草深く作業道じみ
 た雰囲気をより楽しめましたが、現在はどうなっているのでしょうか?


……こんな感じ……
■鋸山線から分岐する支線の1本で全線ダートのピストン林道。入線すると断続的な登り坂にて奥多摩町との境界方向の山中へと山腹の谷間沿いに進み、最終的には山頂の尾根付近の広場にて作業道に接続してエンドになっている。路面は目の細かな砂利と土との混合で、やや草深い趣も否めないが、基本的には走りやすい部類にはいるだろう。ただし、探索時には中規模の自然災害により通行が完全に途絶えた状態にあったため、様々な意味で本来の状況よりも楽しめたが、通常ならば草深さは別として意外と平凡な感じがするかもしれない。それでも、本道である鋸山線がオール舗装状態にあるため、時間が許すのであれば立ち寄りピストンしておくのも悪くはない。

■檜原村と奥多摩町とを結ぶ鋸山線を檜原村側から探索中、 とある地点の左手に3基もの「A 型バリケード/トラ」が置かれてコテコテに封鎖された怪しい分岐を発見。このいかにもあからさまな状況が気になったので、ふとその入口をうかがってみると…。
■なんとそこに「赤井沢林道」なる文字の記された立て札タイプの林道標を発見! そしていかにも草ボーボーらしい雰囲気のダートが急な登り坂にて森の奥へと延びているじゃないですか! しかもここは作業道か山道の類だと思っていただけに、「林道」とはなんたる嬉しい誤算、となれば速攻で突入するしかありませんね。貧弱で規格の低そうな路面状況にも期待が持てそうですよ!
→起点を振り返る!
■入線するとすぐに開始する急の付く登坂路を登って前進します。周囲はびっしりとした緑に囲まれていて、それ以外は何も目に入りません。なので、ここには独特の雰囲気が感じれましたが、そんなことには構わず前進するのみですね!
■おお、杉林ですか。きれいに枝打ちされた杉木立は人の手入れを物語っており、そのことからもこの赤井沢線は植林とか造林目的にて開設された林道であることが分かります。と同時に、極々希ではあるようですが、ここは林業作業のため関係車両の立入のあることがうかがえました。
■「トラップ発見!」その後、草深く昼なお薄暗い日陰区間を走行中、行く手の路肩にポッカリと口を開いた穴が! そうか、林道入口にあった「通行止め」看板とバリケードはこれのためだったわけですね。これは脆弱な路肩が弱って陥没、発生した穴ですが、それにしても危ないなぁ。
→穴!
■で、その次は軽微な落石箇所があらわれました。機動性の高いオフバイクであれば何てこともないですが、この程度でも四輪にとってはかなりうっとおしい存在になるのでしょうね。そのせいか、土質の路面はとうの昔に雨で均されてしまい、四輪のタイヤ跡は全くみられません。
■いかにも人気の途絶えた林道らしい光景を見せつける赤井沢線ですが、さらに進むと路肩の薮にはこれもある意味、林道らしい光景である汚い特大サイズの汚い粗大ゴミが! 今時、このようなさして険しくもない林道でエンコしたって搬出はそう難しくもないでしょう。なのにここに放置してあるということは…?!
→粗大ゴミ!
■汚い特大粗大ゴミの存在に興を削がれてしまいましたが、ダートは何もなかったかのようにさらに森の奥へと延びています。基本的には薄暗く暗めな赤井沢線ですが、それでも陽射しの差し込む地点では眩しいほどの明るさが。周りが薄暗いため、なおさら明るさが強烈に感じられてなりません。
■「うはぁ?!」で、そんな赤井沢線のダートをさらにたどると、今度はとあるカーブ地点で大規模な路肩崩落が! ものの見事に谷間側の路肩が欠落しています。どうやら、林道入口の通行止めの処置の理由は先ほどの「穴」の存在と共にこれにあったようで、オフバイクならともかく、軽トラも含めて四輪では恐くてとてもじゃないけど通れないでしょう。なのでダートにここ最近の四輪によるタイヤ跡がまったく見られなかったというわけか。 
→現場を振り返る!
バリバリバリバリバリバリ…!!  その後、 さらに草深さを増す赤井沢線のワダチダートを進んでいると、後方より激しく過激なオフバイクのエンジン音が! 「すわ、林道暴走族か?!」と路肩に寄せて待避した直後、ノーヘル、ジーンズに白いTシャツ姿のかっこいいお兄さんが猛然と駆け抜けていきましたよ。あっはっは、若いって素晴らしいなぁ!
■先述のオフバイクは目前を猛然と駆け抜けて先行、刹那的に遅れを感じてしまい「追撃開始を!」とも思ってしまいましたが、人様に影響を与えることはあっても何人からの影響は受けず、またいかなる者からの一切の支配をも受け付けない、がモットー(?)であるため、ここは焦らず自分のペースでゆっくりと進むことに。うむ、それが大切だな! そしてダートは徐々に鬱蒼とした山腹の森を抜け出して、明るい尾根付近へと位置を移すことに。
→景色を眺める!
■標高もそれなりに稼いで徐々に尾根筋へと向かっていきますが、 とある地点にバリケード/トラがポツンと置かれていましたよ。林道入口でならそれも分かりますが、「なんで今頃?」とも思ってしまいますが、チラ見するだけでここはそのまま通過です。 
■路肩は生い茂る雑草にてカムフラージュされていたため、あまりそのように見えませんが、その後は断崖すれすれ区間が続きました。ひょっとしたら路肩が弱っているかもしれず、先ほどのバリケードはこれのため? 何かの拍子にコースアウトしたらただでは済まない険しい地点です。
■深く落ち込んだ谷間沿いに急勾配でダートは登坂して続きます。まるで終点間際にラストスパートをかけるような勢いであり、喘ぐような感じでそこを登っていくと…。
■やがてこのような水平に開けた広場にたどり着きました。広場にやや広めで、付近の林業作業のトラック駐車場や木材搬出などの拠点となっているような感じでしたが、とくに気になるような物は何もありません。途中の路面が崩落していることもあって、当然ながら作業車の姿もなし。
■で、山腹に設けられた広場の先にもワダチダートが続いていましたが、そこはもう作業道臭がプンプンと漂う低規格なダートであり、どうやら林道としてはこの地点が終点となっている模様。ここから作業道へと突き進めばそのまま尾根へと登れそうな気もしましたが、すぐ先にて崩落を起こしていたため、万が一に備えて潔く遠慮しておくことにしておきました。というわけで、本道である鋸山線よりは数倍も面白かった赤井沢線の探索はここまで!
→探索終了!
→引き返して鋸山線に向かう!
→その先の様子をうかがう!
→振り返る!

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