このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.06.15
No.TO-051

井戸入線■奥多摩町 ■全線ダート ■接続→鋸山線・栃寄線
■鋸山線から栃寄線とを結ぶ

 奥多摩町の山岳ダートの良いところばかりが見事に結集された完抜け林道! 

 ↓奥多摩の意外と険しい山岳ムードや、見下ろすパノラマでダートランを堪能
 できる井戸入線。本線である鋸山線よりも格段にあらゆる意味で楽しめます。


……こんな感じ……
■鋸山線(奥多摩町区間)から栃寄線とを結ぶ全線ダートの山岳林道。出入口に林道票は設置されておらず、途中に杭タイプの物が1本だけ存在している。路面は所々で落石の痕跡が見られるなど山岳ムード漂うフラットな状態で走りやすい。ダートの走り心地の良さもさることながら、この林道では山腹から見下ろす国道沿いの景観が特に素晴らしく、高所ならではのパノラマを欲しいままに堪能できる爽快さは格別である。また、途中には巨大な一枚岩の岸壁などの見所もあり、このエリアの林道としては延長距離も短くはないため、内容盛り沢山で楽しめることは間違いない。完抜けしているため、全線鋪装の鋸山線の代替ルートとしても走行価値はかなり高い。

■鋸山線を檜原村方面から峠を越えて進んで来ると左手(画像では右)に現れるのが井戸入線。数本ある鋸山線の支線のうち唯一の完抜け林道となっている存在で、鋸山線から入線すると栃寄線へと接続して抜けています。ただし、井戸入線の林道標は途中にのみ設置されているので、出入口にはそれを見つけることはできません。
■そして何よりも嬉しいことに井戸入線は入口からすぐにダートが開始していました。かつては砂利ダートであった鋸山線も完全鋪装されてからすでに久しく、味気ない存在と化しているだけにこれは嬉しい展開であると言えるでしょう。しかも完抜けだしね。
■いざ、そのダートに乗り込むと固くしまったフラットな路面が出迎えてくれました。井戸入線は山一つ隔てて栃寄線を目指すコースであるため、なかなか濃密な山中に延びているようです。なので、そこはいきなり緑一色でした。
■濃密な緑の山中を進むとこのような地点に差しかかりました。一見すると土砂崩れ跡のような感じですが、よく眺めてみると切り返す形で右折する分岐が…。砕石場の入口なのかとも思ってしまいましたが、そういうわけでもなさそう。とすると、ここは一体どのような場所なのでしょうか? 
→振り返る!
■切り返し場には用が無いので井戸入線の探索を続行します。そしてこの場所には何も存在していなかったかのように、ダートはその先で再び濃密な緑に覆われていました。
■その後少し進むと山肌の斜面の見晴しの素晴らしい区間が現れました。山腹の急峻な斜面の棚に設けられた林道からはR411号線(青梅街道)沿いの家並みがチラホラと見えています。入線当初は単に緑一色で閉鎖的な林道であると思っていましたが、それはちょっと違っていたようですね。
■険しい山々がひしめき合う奥多摩湖周辺の林道では当地ならではの山岳地形ゆえに、このようなロケーションに遭遇することが多いのですが、これはその中でも「当たり!」といったところでしょうか。ここでは見下ろす風景によって林道の位置する標高の高さが実感できると思います。
■気持の良い展望区間と付かず離れずで井戸入線のダートは山肌を巻くようにして続きます。もしもこれで路面がフル鋪装されていたりすれば話は別ですが、そうでないということを考慮すれば、これはもう本道である鋸山線探索よりも楽しいかもしれませんね。
■鋸山線からの入口がすでに高所に位置しているため、井戸入線にはこれといった明確な峠地点があるわけではないですが、それらしい地点はありました。ためしに低めにしゃがみ込んで撮影すると、ほれ、このように峠らしく見えますよ。
→?!
■さらに進むとより展望の開けた地点が現れました。ここは天然の展望台といってもよいほどの絶好なビューポイントであり、井戸入線のハイライト地点です。路肩は奈落の底へと向かって落ち込むような斜面となっていますが、転落防止のガードレールといった不粋な存在がないのも良い感じ。井戸入線を訪れる者は必ず立ち止まることになる場所ですよ。
→展望を眺める!
■林道沿いに欲しいままに望める景観もそうですが、路面の雰囲気もそれに劣っていません。路肩には落石が堆積して山岳ダートの趣がぷんぷんです。それでいてハードであるということもないので、ここは素直に素晴らしいの一言だな!
■これはもう斜面というより断崖に近い山肌にへばり突き巻きつつ、井戸入線のダートはさらに続きます。それにしても、これから走ることになる道筋が前方に見えているというのは、なんとも爽快なことよ。対向車に遭遇することもなくその素晴らしさを一人占めです!
■天空林道…とまではさすがにゆきませんが、真近に下界を眺めつつの爽快な区間が続きました。よくもまあ、このような険しい地点に林道を通したものよと思いつつ、景観、路面状態、雰囲気などなど、その魅力を存分に味わいながらゆっくりと前進します。このように優れたロケーションであるため、できうるならば井戸入線探索は快晴時を狙うことをお勧めします。
→展望を眺める!
■その後、ふと気が付けば井戸入線のダートは下りに転じていました。一気に下るわけではないですが、この付近から徐々に栃沢線との接続を目指して徐々に標高を下げていくようです。
■ガードレールが設置されて、それなりに整備の行き届いた雰囲気のダートでなだらかに下って進みます。でもよく眺めてみるとぽつぽつと雑草が茂っており、ここはそれほど車両の通行が多いというわけでもなさそう。タイヤ跡などもなく、路面は雨で慣らされたような感じでした。
→さらに井戸入線を進む!
→もう飽きた…

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