このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.03.21
No.TO-054

浅間線■檜原村 ■全線舗装 ■分岐→中峰平線
■県205号線「本宿」地区から「小沢」地区の山中に向かって延びる

 林道探索ついでに名物「手打ちうどん」が味わえる全線舗装のピストン林道 

 ↓全線舗装につき総評的には味気ない浅間線ですが、林道終点には峠の茶屋と
 蕎麦屋が存在。食事ついでであれば探索してみてもよい林道です。


……こんな感じ……
■檜原村役場付近から浅間嶺(903m)方面に向かって登坂するピストン林道。入線直後から開始している山林に延びる勾配を進んで行くと、途中の時坂集落を過ぎた先で視界が開けてやがて山々の展望が望めるようになる。雰囲気的には山岳林道の趣が濃厚で悪くもないのだが、それをもってしてもオール舗装という路面状態は挽回不可能な致命的と言えるだろう。結果として味気ない存在の浅間線ではあるが、唯一入線する価値を見い出すとすれば、それは林道の終点に峠の茶屋と蕎麦屋が存在していること。檜原村界隈の林道探索中の食事ポイントとして訪れるのであれば、全線舗装の林道であるとはいえ、それなりの入線価値はあるかもしれない。

■都道205号線沿いの「払沢の滝入口」バス停そばから浅間嶺(933.7m)方面の山間部へと延びているのが浅間線で、檜原村役場からほど近い「本宿」地区に入口がありました。付近のエリアではお馴染みの簡易的な看板タイプの林道標が設置されており、路面はまるで一般道のような完全舗装状態に。それは林道の途中に位置する時坂集落への生活道路でもあるための処置だと思われます。
■入線してすぐに開始したせわしく蛇行する連続勾配の舗装路を辛抱強く登って進むと、ほどなくして時坂の集落が現れます。奥多摩地方の山間部の集落では珍しい風景でもないのですが、急峻な斜面に拓かれた猫の額のような狭い土地にへばり付く民家の眺めが目を楽しませてくれるでしょう。それはしばし「日本のチロル」などと表現される光景です。
■時坂の集落を抜けてなおも浅間線の勾配舗装路は続きます。これで路面がダートであったならば、それなりに走り応えの感じられる勾配なのかもしれませんが、ここは路面の感触を楽しむことのできないフル舗装。なのでここは自動二輪のエンジンにものをいわせて一気に進むのみ!
■路面は味気ない舗装路ですが、途中の時坂集落を過ぎてある程度登り詰めて行くと、やがてこのような広場のような場所で視界が開けてきます。「武蔵野水道・時坂の森」と記された看板の立つこの地点では、眼下には時坂の集落が、そしてその先には檜原村の広大な山林が連なり、見晴しの素晴らしい眺めを欲しいままにすることができるでしょう。ここで立ち止まらず一気に先へと進んでもよいですが、せっかくなので付近を散策してみましょうか。
→時坂集落を見下ろす!
→広大な山林を見渡す!
→付近を調べる!
→付近を調べる!
運材索道の拠点となっていた展望ポイントの先の様子です。かなり急峻な、それでいて一面のハゲ山と化している伐採斜面にへばり付くようにして浅間線は続いていました。でも路面は舗装されているので、これは一般道となんら変わりなく走行的な険しさは皆無だな。
→伐採斜面を見下ろす!
■その後も深い谷間に面した斜面に沿って舗装路が続きました。雰囲気的には悪くはないのですが、せっかくの山岳ムードも路面が舗装されているため、その魅力は半減してしまっています。こういう道はダートこそが最も似合っているのにねぇ。
せっかくのワイルドな山岳ムードを舗装路がぶち壊している浅間線。淡々とその舗装路を進んで行くと中峰平線の右折分岐が現れました。「さすがにここはダートだろうな…」と期待してみたりしますが、結果から述べると中峰平線はフル舗装のピストンです。なので1本でもより多くの林道を探索したい、という方以外は無理して突入しなくてもいいですよ。
→中峰平線に突入!
→付近を見渡す!
舗装林道にも飽き飽きしていたので茶屋の存在はまさに助け舟となりました。これでわざわざ舗装林道へと突入した甲斐ができたというもの。一路、茶屋を目指して進みますが、蛇行する道の先になかなかそれは現れません。う〜ん、僅か500mの距離がこれほどまでもどかしいとは!
→路肩を眺める!
茶屋に到着しました。谷間に沿った段階舗装路を少し進むと、その先に古めかしい木造の小屋が現れましたが、それが「峠の茶屋」であったようです。でもここはピストン林道の茶屋なので、観光バスで乗り付けたオッサンや熟年オバハンがガヤガヤとたむろうような茶屋ではないみたい。時季が時季だけに訪れている者は誰もいないようで、付近はシ〜ンと静まり返った雰囲気でした。
→付近をぶらつく!
→付近をぶらつく!
そして茶屋に到着すると同時に舗装路もそこで終了。どうやらここが浅間線の終点となっているみたいでした。でもここは完全なる行き止まりではないようで、その先には未舗装の道がさらに続いていましたよ。もちろん、ここまで来たらその先へも進んでみるつもりですが、せっかくなのでまずは茶屋でなにか所望することにしておきましょうか。
→茶屋でなにか注文する!
→茶屋からの景色を眺める!
→振り返る!
茶屋で茶をすすってまったりと過ごした後、その先へと続いている未舗装路を進んでみることにします。未舗装路の入口には鳥居の立つ祠があって、その脇には「そば処みちこ」なる店の看板が無数に掲げられていました。どうやら、峠の茶屋の先には蕎麦屋もあるみたいでした。
→看板を眺める!
→看板を眺める!
→看板を眺める!
そして茶屋の先から下りとなった未舗装路を僅かばかり進むとこのような質素な木造の平屋が。どうやらこの平屋が「そば処みちこ」らしいです。蕎麦マニアの方は営業期間中にどうぞ…。
冬期休業中であった「みちこ」の先にも未舗装路は続いていました。でもなんだかここは私道っぽい雰囲気です。そのような下り坂を少し進んでみると…。
その先には無人と化した廃屋…いや、年期の入った木造平屋の家屋がありました。かつてはここに住人の方が定住していたものと思われましたが、現在は山里に降りて無人状態となっているようです。というわけでこの未舗装路は民家への道であったというわけですね。ちなみに未舗装路は民家の脇でガタガタな山道と化してさらに続いていましたが、まともに進めるような道ではなかったような気がします。よってこれ以上は進んでみても仕方がないので浅間線の探索はここまで。
→探索終了!

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