このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 東山林道/ Higashiyama林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2017.05.02 / No.TO-087 
 [ 所在地 ]八丈町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 東京都最南端の林道はここまで凄い! ダートでオフバイクのプレミアム感も存分に満喫可能!

原山(700.9m)南裾にある中之郷「尾越」地区。地図で眺めてみると、そこは八丈島南端の海へと大きく突き出た「小岩戸ヶ鼻」が位置する場所で、鼻の付け根を横切る都215号線から先端に向かって 1本の道筋 が記されているのに気がつきます。それこそ前々から気になっていた 東山林道なんですね。島の淋しい岬へとひっそりと続く林道・・・訪れる者は誰もいないであろう静寂な風情に心惹かれて林道入口とおぼしき地点にやって来ました。
山林道の入口は手持ちの地図によれば、都道沿いにあるため池の脇となっています。そして中之郷「尾越」地区にある「農業用ため池」の脇に立つと、それらしいダートが鬱蒼たる樹林の奥に延びているのを発見! しかし、八丈島の林道には必ず設置されている林道標がここには見当たりません。場所を間違えたのかと思ってしまいましたが、でもこの未舗装路は何やらにおいます。その先にいい物が眠っていそうな予感。とりあえず立ち入ってみると・・・。
→「農業用ため池」を眺める!
業用ため池を過ぎた先の右カーブ地点でお宝発見! 「林道東山線(起点)」と記された林道標がありました。位置的に都道からまったく見えていないため、普通に都道を走っていたのでは林道標の存在にまず気がつかないと思います。まあ、そんなことだと思いました。
→振り返る!
山林道の「証」も発見することができて後顧の憂いなくいざ探索開始! さっそくその先へとWRを走らせますが、すぐに大きく開けた場所に差しかかりました。眺め回してみると、そこは林道沿いに樹木が伐り払われたヤシ畑になっていた模様。
→ヤシ畑を眺める!
シ畑を過ぎると、東山林道のダートは樹林の中へと入っていきますが、鬱蒼たる樹木の枝が空を覆い尽くす勢いで林道を覆います。探索時は快晴に恵まれていたため、枝の隙間から陽射しが明るく差し込み明るい雰囲気でしたが、ここ、曇り時や雨天時には鬱蒼たる暗い雰囲気が漂っていると思います。
林をゆくダートは、やや圧縮された土に砂利や石が混じった土質でした。雨天時やその直後にはヌタってしまいそうですが、晴れの日が続いて路面が乾燥していれば走りにくくもないと思います。もちろん、オフバイクで探索する場合の話ですけどね。
や、左手の斜面を覆う樹林の中に廃墟がありました。コンクリートでできた建物跡でしたが、なんだろうこれ? うぅ・・・なんだか気味が悪いです。そういえばこの東山林道にも気味の悪い話があって、それは以下の通り。実はこの東山林道、数十年前の開設工事中に土砂崩れで作業員7名が生き埋め死亡する事故が発生。それだけならともかく、島のこの辺りでは江戸時代に難破して島に漂着した7人の僧侶が口減らしで惨殺されたとの伝承があって、それを話すとよくないことが起こるといわれていたのに、工事中の作業員がその話をしたため、同じ7人が死亡したと大騒ぎになったらしいです。ちなみに祟り云々の真偽はさておき、死亡事故は実際に発生していますよ。夏休みの「あなたの知らない世界」・・・。懐かしいな〜。
んな感じでこまめにカーブを繰り返しながら岬の先端「小岩戸ヶ鼻」を目指して進んでいきますが、前進するにつれて鬱蒼感が増してきます。途中まではそれほどでもありませんでしたが、道すがらの樹林と薮の勢いはダートを埋め尽くさんとするばかりに! ダートもいつの間にか雑草のワダチダートに変化。薮の繁茂が本格的ではない春先でこれなので、ここは真夏の季節は大変なことになっていそうだな・・・。
ャングルじみて次第に鬱蒼と草深くなるダートの変化を楽しみつつ、海に突き出た岬の半島部分を進んでくことしばし、やがて右手ぱっとが明るく開けた地点に差しかかりました。この展開、なんだか素晴らしい眺望が期待できそうな予感がします!
→斜面を眺める!
わぉ! 振り返れば太平洋の大海原が! 岬をゆく東山林道、想像していた通りのビューポイントがそこに現れたんですね。しかも林道は先細りする半島の岬を目指すコーズなので、これより先はさらに絶海の景観が楽しめそうだぜぇ!
→展望を眺める!
初に現れたビューポイントを過ぎて東山林道は再び樹林の中へと進みますが、そこでは右手の木立の隙間からチラチラと海が見え隠れしています。鬱蒼たる状況には変わりありませんが、海が見えていることでかなり明るくて悪くもない雰囲気でした。
も路面状況は芳しくなかったです。雑草がはびこり、土質でボコボコなダートはオフバイクでなければ楽しむどころではないかもしれません。徒歩は別として、島の貸し原チャリやペダル漕ぎでは察して知るべしですね。ましてやボロいレンタカーでなんて・・・。島内の主要道路では見かけた観光客の車やアーモンドなピチパンもここでは皆無。ま、当然ですな。
して差しかかったのが泥だらけで左カーブするこの地点。深くえぐれたワダチの泥アンコが酷い場所でしたが、それと同時に最高に素晴らしいビューポイントでもありました。位置的に半島の先端にだいぶ近づいたため、「八丈小島」の見える海岸風景が望めるんですね。ここは東山林道を訪れた者へのご褒美ともいえる、かなり素晴らしい眺めです!
→展望(藍ヶ江港と八丈小島)を眺める!
→展望(藍ヶ江港と海岸)を眺める!
→展望(樫立地区と八丈小島)を眺める!
→展望(太平洋)を眺める!
かし、いつまでも同じ場所に立ち止まっていられないのが林道ライダーの宿命です。このヌタ場を越えて、未だ見ぬ林道末端を目指して進まなければいけません。しかし、この状況は嫌だな。WRの足回りが泥まみれになるのは目に見えていたし・・・。
すがに正面突破で泥アンコに乗り込む愚は犯しません。路肩ギリギリの雑草の上を微速前進でやり過ごします。それにしても路面がこんな有様なので、やはり島のボロレンタカーや非力なスクーターではちょっと無理かもですなぁ・・・。
→さらに東山林道を進む!
→探索中止!
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