このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 こん沢林道/ Konsawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.TO-089 
 [ 所在地 ]八丈町 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 途中には観光客も訪れる「ポットホール」があるが、ダートが楽しめるのは半分区間のみ

丈町末吉「神子尾」地区に位置するこん沢林道の入口にやって来ました。こん沢林道は都215号線「登龍峠」付近の末吉地区から山中へと分け入り、「三原山(700.9m)」東部に連なる「東白雲山(607.9m)」および「西白雲山(635m)」の山腹を巡って末吉地区「神子尾」にて再び都215号線へと戻るルートの林道です。途中に「ポットホール」なる観光スポットがあるため、観光客の姿も見かけますが、観光客の車は路面がよく整備されている登竜峠側からアプローチするのはがほとんどだと思います。別にどちらからでも良かったのですが、今回は探索ルートの設定上、神子尾地区側から入線してみることにしておきました。
→付近を調べる!
→振り返る!
線直後の幅狭な簡易鋪装を登っていくと右手に下る分岐が現れますが、こん沢林道は引き続き登りとなっている直進方向。右手は民家への入口でした。おそらく、観光客がこちら側から林道へと立ち入った場合は「道を間違えた」と思ってしまい、ここで引き返してしまうと思います。たしかに雰囲気的にはそれも無理はない感じです。
家への入口を過ぎて数十メートル進むと、いきなり鋪装が途切れてお待ちかねのダート区間が開始! 実はこん沢林道は半ダートの完抜け林道で、末吉「神子尾」地区側の半分の区間のみが未舗装となっています。登竜峠側の残り半分は立ち入る観光客の車に配慮してか、よく整備された舗装区間となっているんですね。
んなわけで観光客の車も立ち入って来ない、静寂に包まれたこんさわ林道のダート区間をのんびりと前進します。固く締まった路面のワダチダート、気分よくWRを走らせることができました。もちろん、林道で出会う車の姿はまったくありません。
蒼としたスダジイ林の続くこん沢林道のダート。八丈島の北部に位置する八丈富士周辺ではタブノキ林が多く見られるのに対して、ここ南部の三原山周辺ではスダジイ林がよく見られるみたい。このスダジイ林は古くより島の薪炭林として利用されてきたそうですよ。といっても樹木には詳しくないので、残念ながらタブノキとスダジイの見た目の違いがよく分かりません。とにかく林道は自然色が豊かだということです。
水量の特に多い亜熱帯の島らしく、道すがらにはシダ系の植物の姿が目につきます。八丈島の森がしばし「ジュラ紀の森」と称される所以であり、恐竜が生きていた時代を彷彿とさせるとまで評されていますが、言われてみれば確かにそのような趣も感じられる道すがらの雰囲気。同じ東京都でも、通い慣れた奥多摩や檜原村の林道の森とは全然違って、道すがらに感じる森の印象がとても新鮮でした。八丈島の自然を満喫するには、なにも人跡未踏な山中まで行かなくても、実は島内の林道を全て巡れば、それで一通り見て回れるんですね。
れやガレのない快適な路面が続き、三原山へと連なる山腹の森を行くダートは実に穏やかでした。亜熱帯の地を思わせる道すがらの鬱蒼たる樹林の自然の豊かさに目を奪われますが、ゆっくり走ってなに気なく通過する場所の足元にも小さな自然が一杯! ふと路肩に目を向ければ可憐なシチトウスミレが咲いていました。
→路肩を眺める!
丈島の可憐な花々を愛でながらのんびりと進みますが、途中で予期せぬ虫食い鋪装区間が現れてしまいました。極短ですぐにダートは復活しますが、まさか伊豆諸島にまで舗装化の波が押し寄せていたなんて!
食い鋪装区間が現れたついでに述べておきますが、こん沢林道は探索時の平成29年5月において、八丈支庁産業課の告知によれば通り抜け不可状態で分断されているとのことでした。なんでも林道改良工事のため、途中にあった橋が架かっていないそうです。それを承知の上で今こうして神子尾地区側から進んでいるのですが、道理で観光客の姿がないわけですね。分断地点がオフバイクの機動力を持ってしても通り抜けられなければ、引き返して反対側の登龍峠側へと迂回するだけのことなので別にいいすけど・・・。
れはなんという名の植物でしょうか? 不自然なまでにダートに沿って植物の茎が大量に茂った不思議な区間が現れました。まるで植物園のように人為的に植えられたようにも見えますが、偶然とこうなっているんですね。
ート沿いにフサフサと大量に茂る緑の茎。島の雑草については詳しくないので、正体は分かりませんが、島風に吹かれてそよぐ大量の茎によって、ここはちょっとした草原状態になっていたんだっけ。これって八丈島名物のアシタバ・・・ではないですね。
原山へと連なる八丈島の緑豊かな山腹を巡って進んでいくと大きく開けた地点に差しかかりました。すると行く手に隣接し合う「西白雲山(左)」と「東白雲山(右)」の頂きが見えているじゃないですか! 島の内陸部を進む林道なので海はまったく見えませんが、その代わり島の鬱蒼たる森が広がる山岳風景だけはバッチリなこん沢林道なんだぜぇ!
→現在地と視界方向を確認する!
→路面を調べる!
の後もなぜか極短で現れる虫食いでの鋪装区間。林道のあるべき姿が失われる無粋な鋪装なんて要らないですが、まあ、仕方ないか・・・。
れているというほどでもないですが、やがてダートに廃れの雰囲気が少々漂い始めます。現在、こん沢林道が途中で分断されていることによる影響でしょうか? この感じでは観光客のレンタカーやレンタルスクーターが立ち入ることもなさそうです。
→路肩を眺める!
らに進むと怪しい左折分岐が出現! さっそく持参した地理院地図を眺めてみますが、意外にも分岐は地理院地図に記載されていました。それによれば僅か100mほどのピストンらしいです。滅茶苦茶に荒れていますが、これって島の作業道だとか?
→左折ダートの様子をうかがう!
→さらにこん沢林道を進む!
→探索中止!
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