このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 鴨川林道/ Kamogawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.TO-090 
 [ 所在地 ]八丈町 [ 状態 ]ピストン鋪装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 八丈島の鬱蒼とした三原山の深い森の雰囲気が味わえるが、所詮は残念な鋪装林道

丈島の三原山(700.9m)にはその山腹を巡る林道が2本ありますが、三原山の西側に位置する 三原林道 と対をなすように、山を挟んでちょうど反対側の東側にあるのが鴨川林道です。島内の林道のなかでも特に山深い鬱蒼とした山中に延びていて、樫立地区の「伊郷名」から大賀郷地区の「東里」とを結ぶ通称「防衛道路」の途中に起点がありました。ちなみに防衛道路とは、太平洋戦争中に米軍の艦砲射撃で島を一周する道路が寸断された場合に備えて、山中に造られた道のことですよ。そういうと物々しいですが、実際はただの山道です。
してこれが鴨川林道起点の様子です。しかし、ご覧の通り路面は期待していたダートではなくて残念なアスファルトでした。林道入口に設置されている岩石製の道標にも記されていますが、鴨川林道は「大滝」や「鉄壁山」へのアクセスルートでもあるため、レンタカーで訪れる観光客の利便を図って鋪装されているのでしょう。なお、鴨川という林道名は三原山を源流とする「鴨川」という川に由来しているとのこと。
→林道標を眺める!
→道標を眺める!
い年月の間に浸食されて複雑な山容になったという三原山。そんな三原山を覆い尽くすような森の雰囲気もまた重厚であり、どこを眺めても目に映るのは濃密な植物の緑だらけ! 世間一般的には「海」のイメージの八丈島ですが、ここではそのかけらは一片もなく、まさにジャングルというに相応しい状況でした。
へ左へと激しく急カーブを繰り返しながら進んでいく鴨川林道。未だ見ぬ終点を目指してWRを進ませていくと、とあるカーブ地点で薮に埋もれかけた看板を発見しました。林道ではお約束の林道地図の掲載されている分収林看板でしょうか?
→看板を眺める!
蒼たる雰囲気を放つ三原山の山腹の森をゆく鴨川林道林道ですが、樹齢何百年をも思わせるスダジイの古木があったかと思えば、すぐその横にきれいに枝打ちされたスギの樹木があったりしました。ここは自然を豊かに残しつつも、やはり人の手の入った森だということが分かります。しかし、それでいながら太古の森を思わせる雰囲気はさすが八丈島だけあるな!
→古木を眺める!
かし、そんな森だからこそ林道の鋪装が残念でした。レンタカーで訪れる観光客の利便を図っての鋪装ですが、ごくたまにやって来る観光客以外に普段はほとんど車が立ち入ることもないのでしょう。路面のそこかしこに緑のコケが生えまくっていました。
ーズン中であるのに誰ともすれ違うことのなかった鴨川林道。いくらその先に「大滝」や「鉄壁山」があるとはいっても滅多に人は訪れないみたい。一般観光客はもっと手軽に行きやすい場所しか行かないんですね。そんな感じで実にひっそりと静まり返っていた下鴨川林道を進んでいきますが、途中では同じ八丈島でも「八丈富士」ではほとんど見かけない清水を発見しました。塩ビで導かれた水が贅沢にも垂れ流し状態でした。
→清水を眺める!
原山の山腹を行く林道ということで登り坂が続くイメージの鴨川林道ですが、起点と終点の標高差はほとんどありません。もちろんアップダウン程度の坂はありますが、基本的には細かいカーブで等高線を忠実になぞっているだけのコース。起点のある防衛道路は坂道続きですが、そこから林道に入ってしまうと意外にもなだらかなんですね。
原山の山腹をなぞるように等高線伝いに進んでいく鴨川林道。方向的にみて林道の左手となる山麓には三根と大賀郷の町並みと八丈島空港が位置しているのですが、まったく見えていません。距離的には近いのですが、山腹に鬱蒼と茂るの森が林道からの視界の全てを隠しています。なので密かに期待していたビューポイントはどこにも現れません。
→状況を確認する!
の後、鬱蒼たる山腹の深い森の斜面を流れ下ってくる沢を見かけました。三原山の山腹を流れるささやかな沢ですが、濃厚な緑の植物に覆われた雰囲気は亜熱帯の八丈島らしいジャングルの趣。自然色豊かなその光景に立ち止まって眺めてしまいます。
→沢(右・上流方向)を眺める!
→沢(左・下流方向)を眺める!
にぶんにも全線鋪装されているので林道探索的にはさほど楽しくもない鴨川林道であり、基本的には淡々と進むしかなかったですが、それでも道すがらに三原山の森の雰囲気を味わいながら進みます。延長距離は3キロ弱なので、そろそろ終点かなと思っていると・・・。
きなりぷつりと鋪装が途切れて林道終点が現れました。起点にあった道標に記されていた通り、その先には大滝や鉄壁山へと至る山道が続きますが、車やバイクでやって来られるのはここまでです。しかし、道は唐突に途切れているだけで、駐車スペースや車両の回転場がありません。それを整備するだけの観光客の車も訪れないということでしょうか。
況的にはこんな感じであった鴨川林道の終点です。その先は一気に道幅が狭まる山道と化しており、とても進めるような状況ではありません。旧日本軍の塹壕司令部跡や大滝を目指すのならば、ここから徒歩で進むしかないですが、そのための装備も無く、また、そこまでハイキングする気は起きなかったので、今来た道を引き返して鴨川林道の探索は終了!
→探索終了!
→周囲を調べる!
→その先の様子を眺める!
→左手を眺める!
→振り返る!
トップへもどる林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください