このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 富士環状林道/ Fujikanjyo林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.13 / No.TO-092 
 [ 所在地 ]八丈町 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 絶海の孤島感も最高! 林道から望める美し過ぎる海の眺めはたぶん一生忘れられない!

丈島のシンボルで伊豆諸島最高峰たる名峰「八丈富士(854.3m)」。その山腹をぐるりとほぼ一周するコースで巡っているのが富士環状林道です。一般観光客は登山を目的とする八丈富士ですが、当方の目的はその山腹を巡る富士環状林道の探索であり、未だ詳細に紹介されることのない未知なるダートの調査および林道から望められるであろう太平洋の絶景の数々、それらを余すことなく存分に堪能し尽くすことなんですね。八丈島の林道探索でここを訪れないとしたら、それはもう意味が無いと言っても過言ではありません。というわけで、底土港のある三根地区から八丈富士登山口方面に向かう「富士登山道」の途中で右に折れて少し進んだ地点に位置する富士環状林道の入口にやって来ました!
→現在地を確認する!
面から眺めた富士環状林道入口の様子。鬱蒼としていながらも明るい雰囲気に満ち溢れた山麓の森の中へと一筋の道が延びています。ちなみに林道入口のあるこの場所ですが、富士登山道から少し外れた地点に位置しているため、周囲にまったく人の気配はありません。登山口へと向かう富士登山道では徒歩や手押し自転車で急坂を進む一般観光客の姿もありましたが、観光スポットでもない林道を目指す者など誰もいないということですなぁ。
してなによりも嬉しかったのは、林道標の立つ起点から入線すると、数十メートル先ですぐにダートが開始していることでした。八丈富士を周回する素晴らしいコースであっても、鋪装されていたらそれだけで林道の魅力は半減しますからね!
お、いきなりじゃないですか! いかにも火山の山の林道らしい小砂利質っぽいダートを少し進むと、行く手が開けて目前にドドーンと八丈富士の勇姿が出現しましたよ! 富士環状林道たるに相応しい開幕劇に俄然ヤル気が出てきます!
→八丈富士を眺める!
山の山、八丈富士の山麓ということで、ダート沿いには黒くて溶岩質っぽい斜面が続きました。溶岩質の砂礫がボロボロと崩れてきそうな雰囲気ですが、林道ではとくに土砂崩れなどは発生していなかったようで、キュッキュと踏みつける風化した小石の感触が心地良かったです。そして右手の山から左手に視線を向ければ、そこには太平洋の大海原が!
→斜面を眺める!
→路肩を眺める!
→海を眺める!
やや・・・、簡易鋪装です。イイ感じの八丈富士を眺めて、右手に太平洋の海が見え始めてきたと思ったらこれでした。コンクリの打ちっぱなしの鋪装でしたが、残念! いくら八丈島の林道といえども舗装化の波は免れないということか・・・。
易鋪装は極短ですぐにダートが復活しますが、実は富士環状林道がフルダートではないことは事前に分かっていたので、仕方ないと言えば仕方のないことでした。それでもタブノキ林に囲まれつつの、八丈富士を眺めながら進む雰囲気がとても良かったので、まあいいか!
丈富士の斜面の鬱蒼たるタブノキの森の中をなだらかに少しづつ登って進みますが、その後も極短で虫食い区間が現れます。ちなみに地理院地図で富士環状林道のルートを眺めると、山道を示す破線で記されているんですね。なので、探索前はそれなりの状況を想像していたのですが、しかし、そこはこの通り山道ではなくて車の通行もできるふつうの車道状態。地図上の表記と実際の不一致というヤツでした。
食い鋪装はいただけないですが、それでも八丈富士の山麓から山腹を巡るダートの雰囲気は素晴らしかったです。路面的には多少のガタガタ感はあるものの、オフバイク的にはまったく荒れのない状況。道すがらの森にはスダジイに混ざってヤシっぽい樹も生えており、いかにも亜熱帯の「島」らしい趣がなんとも素晴らしかったですよ。
→森を眺める!
本的には荒れやガレ知らずで、いたって走りやすい部類の富士環状林道のダートですが、そこは「火山の山」の林道ということで、ガタガタな地点もありました。路面の土が洗い流されて土中に埋まっていた岩石が頭を覗かせていたんですね。しかし、オフバイクならばまったく問題はありません。なお、スクーターの場合は走りにくいとは思いますが、それでも走行困難で疲労困憊というほどでもないと思います。
地的にガタガタな箇所があるものの、基本的にストレスなしでダートランを楽しめる富士環状林道。しかし、前進するにつれて雑草によるワダチが見られるようになってきました。ちなみに地理院地図では富士登山道側から富士環状林道に入線すると、最初は実線であった道筋がやがて山道を示す破線となり、その先で途切れて記載されています。つまり、この林道は地図上ではピストンとして記載されているんですね。でも事前情報によれば富士環状林道は完抜けのはず・・・。それが若干の不安を感じさせますが、林道ではよくあることです。
→眺望(神土山と底土港と太平洋)を眺める!
→眺望(八丈島空港と三原山)を眺める!
理院地図に完抜け状態で記されていないことから、ひょっとして林道はその先で自然災害などで道が途切れているのかも・・・との危惧を抱きつつ進んでいきますが、その兆候は見られませんでした。荒れや放置を感じることもなくてダートはいたってまともな状態。しかるになぜ、ここが地理院地図では山道を示す破線で記されているのか首を傾げてしまいます。
→眺望(太平洋)を眺める!
線直後には正面に捉えていた八丈富士ですが、 反時計回り で山の右手の山腹を徐々に回り込んで前進中。路肩右側の樹林の向こうに見え隠れする太平洋の海が、次第に間近に迫ってくることで、「今、ちょうど八丈富士を回り込んでいるのだなぁ」と、それを実感します。
→眺望(太平洋)を眺める!
潮流れる大海原、エンジン音も軽やかに最高の海の景色を眺めつつ、富士環状林道を進みますが、しかし、これほど贅沢な林道が東京都にあったなんてね! 道すがらに太平洋を間近に眺めつつ進むシチュエーションの素晴らしさは言うに及ばず、適度に草むしたワダチダートダートの雰囲気だってなかなかでした! 
じ八丈島の林道でも鬱蒼とした三原山周辺の林道とは異なり、明るさに満ち溢れてほれぼれとするようなワダチダートが続きます。それでいながらすれ違う車両はまったく見かけません。やはり一般観光客はこのような林道へは立ち入って来ないようで、誰にも出会わず、邪魔されずに堪能できた林道の静寂さもまた素晴らしかったなぁ!
→さらに富士環状林道を進む!
→探索中止!
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