このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

黒谷林道 再探索 
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前回黒谷線を探索したのは5月の下旬。この時季の会津地方は平地ではすでに春満開であり、
「もうイケるだろう」と思って突入してみたものの、
山地における完全な春の訪れはやはり遅いようで、随所に積雪期の影響が色濃く残っていたというのが厳しい現実。
路面上の残雪などは見られなかったが、雪崩による路面損壊の復旧作業にてあっけなく前進不可に陥ったのは平地に住む者の認識の甘さゆえか。
いつの日かのリベンジを誓った痛恨の撤退から早くも2年と数ヶ月の月日が流れてしまいましたが、
ようやく黒谷線を全線探索することができたのでここに報告しておきたいと思います。
もちろん探索の時期は冬季の影響が見られる春先を避けた秋口である。

道標の立つ黒谷線の起点です。再訪するまでに2年ちょっとも要してしまいましたが、ようやくここに戻ってきましたよ。内陸地方の山岳地帯では春先には冬季の積雪の影響で、また梅雨時には土砂崩れや崖崩れ等で前進不可となる可能性が大きいですが、9月下旬のこの時季ならばそれらはあまり考慮しなくてすむので気が楽です。ただし、ある程度の運には左右されますけどね。

 ←入口手前の監視小屋付きゲート(常時オープン)は健在です。
津入口手前の監視小屋付きゲートの少し先にあるT字路(左折は倉谷線)を右折すると、懐かしい見覚えのあるダートが出迎えてくれました。さらに少し進むと右手に黒谷川の流れが寄り添ってきて、やがて川岸の断崖区間が現れます。
谷川沿いの断崖区間です。そういえば途中には鉄板を敷き詰めたこんな箇所もあったなぁ。ここは何事もなかったように全く変わっていないようです。

 ←前回訪れたときもこんな感じでした。
沿いの切り立った断崖区間が続きます。山側の崖には春先には数メートルにも及ぶ分厚い残雪が見られましたが、この時季にはもちろんなし。

 ←春先には路面を越えて付近一帯を埋め尽くしていたと思われる残雪がまだ…。
回の探索から2年以上も間が空いてしまったため、どうもはっきりと覚えていないのですが、復旧作業の林道ブルに前方を塞がれてしまたのはこの辺りのような気が。確かこんな感じの崖っぷち地点だったと思いますが、あの時は悲しかったなぁ…。

 ←無情にも路面を完全に塞いでいた巨大な林道ブル。
れは前回の現場の様子です。冬場の積雪の影響で損壊していた路面を復旧するべく林道ブルが出動していたんだっけ。春先の山岳地帯では、すでに路面の雪は消えていてもこういう場面に遭遇しがちなので、ある程度の覚悟はしておいた方がいいでしょう。
回の探索で撤退を余儀なくされた地点を越えると、やがて前方右手に黒谷川に架かる立派な造りのコンクリ橋が見えてきます。そこで川を渡るのかと思って橋のたもとままで進んでみると…。
のたもと地点はこんな感じの逆Y字になった右折分岐が。右折側は橋を渡って対岸の山中を登坂するダートになっていますが、ここはどうやら名無しのようです。分岐地点に看板類が掲げられていますが、その中にはお目当ての林道標はありませんでした。ちなみに、この分岐は通常の県別地図などにはまず掲載されていません。
無し分岐を過ぎて本道を先へと進みます。この辺りから心なしか幅員がやや狭まってきて、同時にワダチを形成する雑草などが所によって目につき始めてきました。路面が徐々にラフなものへと変化してくることで、ただでさえ山深い黒谷線ですが、さらに山深さを実感するようになります。
沿道の森は広葉樹林帯です。伐採を免れたのか、途中ではこのような古木も見かけました。植林された針葉樹の森とは異なって雰囲気的にはとてもいい感じです。やはり森はこうでなくては!
谷川の岸に沿って軽くアップダウンを繰り返しつつ延びるダートを進むと、右手路肩にコンクリブロックの林道標がありました。「黒谷林道  昭和31年度起工」と記されていますが、これは延長開設された時にでも設置されたのでしょうか? コケむしてツル草の絡みついた、いかにも年季のはいった林道標です。
沿いのなだらかなコースが連続します。これほど山深い山中にありながらも、川に沿っているため目立った勾配はほとんどありません。そういう意味ではとても走りやすくて快適です。ただし、この付近は釣り師の聖地にでもなっているのか、当林道はピストンながらも車の通行はかなり多く、対向車には注意が必要でしょう。加えて運が悪いと自分のトロいペースで走って決して追い越させてくれない車には相当なストレスがたまる場合も…。
→黒谷川の流れを眺める!
肩には圧迫するように藪が茂っているため、路面は実際以上に狭く感じてしまうかもしれませんが、ダートはラフな感じが心地よくてちょうど良い具合です。思い出したようにすれ違う釣り師の車の存在さえ気にならなければ、ここは極上でしょう。
ース的にはなだらかで危険はないですが、ダートは黒谷川の岸辺の崖っぷち箇所も通るので、そういう地点では対向車との離合時にあまり路肩により過ぎるとちょっと恐いかもしれません。
→黒谷川の流れを眺める!
ちらは黒谷線本道に架かる橋です。ダートはここで右岸へと位置を変えますが、黒谷川もここまで来ると川幅が狭まっているため、橋はこのように短く小さい造りになっていました。延長距離の長い林道では、一服するきっかけがを作りにくかったりして一気に走破してしまいがちですが、そういう意味で橋のたもとなどは、そのきっかけを与えてくれるちょうど良い地点かもしれませんね。
→黒谷川の流れ(上流)を眺める!
→黒谷川の流れ(下流)を眺める!
→もう飽きた…
→さらに黒谷線を進む!

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