このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

櫛ヶ峯林道 再探索 
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前回の探索では雨天時という気象状況にもかかわらず、当櫛ヶ峯線を走破してあわよくば青荷沢線へと抜けて周回する、という行動をとったものの、
途中にて滝状態と化した予想外のガレ場に遭遇。結果、櫛ヶ峯線走破は叶いませんでしたが、
その後にガレ場が復旧したとの噂が聞かれることもなく、また詳細な情報もないのが今のところの現状です。
青森県でもこの付近の林道網はなかなか面白いだけに、その後の状況は気になるところでもあり、
「ならば一念発起で自ら調査するしかないだろう!」というわけで、全線走破を兼ねた現状調査を敢行、以下に報告してみたいと思います。

ヶ峯線の再探索を行う前にまず当林道の概要と初回探索時の状況を説明しておきます。コース自体は「善光寺平」から山中を大きく巻くようにして15.873mの延長距離を持ち、終点にて「青荷沢線」と接続する1本道ダートで、支線の「滝ノ股線」を分岐しています。途中に紛らわしい分岐もないため、コースそのものとしては単純ですが、難所として図中に「×」で示した規模の大きなガレ場が存在。前回の探索時(2008年8月14日)には雨天に見舞われてしまい、 路面が沢状態と化したためにガレ場にて勇退を決意した経緯があります。このガレ場の存在さえなければ山中を大きく周回できる魅力的なコースであることはいうまでもありません。
あれから2年も経ったのか!」前回の櫛ヶ峯線の探索で無念の涙をのんでから2度目の夏がやってきて、ついに善光寺平の櫛ヶ峯線の入口に戻ってきましたよ! 今回は前回とは異なり空も晴れ上がって天候は上々であり、前進を拒まれた例のガレ場も2年も経てば復旧がとうの昔になされていると期待していざ再突入せん!

 ←僅かにその破片が残っていた入口の黄色い林道標はすでに完全消滅済みに…。
光寺平の市道から森へと向かう畑地脇のストレート区間です。数日前に降った雨のため無数の水溜まりがまだ残っていましたが、これくらい何ともありませんね。前回に比べれば!

 ←この時はここからしてすでにこんな状態だったっけ。あっはっは!
地を抜けて森の入口までやって来ましたよ。路面もほぼ乾いており、コンディション的にも問題はなさそうです。いよいよここからリベンジへの一歩が始まるのかと思うと、「あえて屈辱の日々を過ごしていたのはこの日のため…」と思わず全身に武者震いが!

 ←前回は入口から雨に祟られて気の重くなるこんな状態でした。
ういえば、途中にはこんな直渡りの沢の流れもありました。沢水に浸かった幅は広いですが、雨天時とは異なって水勢に勢いがないのでもちろん何の問題もなし。ここ、何だか懐かしいなぁ。

 ←沢幅はほぼ同じでしたが、この時は雨天につき水勢が速かったです。
なみに、この沢渡り箇所はこんな感じになっています。いかにもひんやりとして気持ちよさそうな沢水の流れですが、今は増水している雨天時ではないのでこうして観察する余裕もあり。やはり林道では全ては天候に左右されるんですよね。
回の雨天時の探索では道すがらの景色を眺める余裕はあまりなかった…というか、雨雲に包まれて景色そのものが見えなかったですが、今回はそのようなこともなく、道すがらに山々の景色を楽しむこともできました。
→景色を眺める!
→景色を眺める(前回の探索時)!


 ←一応、展望ポイントでは立ち止まってみたりしましたが、この雨じゃねぇ…。
が降って晴天が続くため林道脇の藪が勢いづいていました。全身にワサワサと擦れる感触はゾッとしませんが、雨に濡れた藪よりかはマシかもしれませんね。通過時にクモの巣などに引っ掛からなかったのも幸いでした。

 ←雨プラス藪でこの時は泣きたくなりました。
面には雨天時の流水によって掘り下げられた溝やクレバスもありましたが、そこにはこのようにバラストが敷かれて修復した痕跡が。ほとんど車龍の通行が途絶えたようなこんなダートでも希に手入れがなされているということでしょうか? ならば前科の探索で前進を阻まれた例のガレ場も修復されているかもしれませんね。こいつは良い前兆ですよ!
おお、こんなだったとは!」そういえば前回の探索では半崩落を引き起こしていた危険な切り通し箇所がありましたが、ここに来てそれを思い出しました。さすがにどすんと転がっていた巨大な岩石は片づけられていましたけどね。切り通しの間から遙か彼方にそびえる櫛ヶ峯 (1516.5m)の遠望も素晴らしく、雨天時には思いもよらなかった晴天時限定の光景です。
→景色を眺める!


 ←この時はいつ新たに巨大岩石が崩れてくるかとヒヤヒヤでした。
マザサの生い茂ったびっしりとした濃い森の光景が続きます。快晴に見舞われて状況的に何の心配もない(今のところは)うえに、ここは一度最悪の状況下で通った道でもあるため、今回はその濃い雰囲気を鼻歌交じりで楽しむ余裕すらも出てきました。

 ←この時の降り止まない雨は情け容赦なく無情だったなぁ。
、沢を跨ぐコンクリ橋が現れました。ここは前回の探索時にも渡っているはずなのですが、その時は撮影は行っていません。なので橋の存在はすっかり記憶から消えていましたよ。今振り返れば、降雨に見舞われていたのできっとそれどころではなかったのでしょう。
→沢の流れを眺める!
してついにはっきりと見覚えのある地点にやってきましたよ。確かこの先は急な下りになっていて2年前には水深10センチほどの沢状態になっていたんだっけ。こうして改めて眺めてみると、晴天なので雨水が流れていない分だけマシではありますが、路面は酷くボコボコにガレていて、状況的には余り変わりはないかとの予感が…。

 ←ガレ場手前の下りでは水深10センチほどの雨水の激しい流れが…。
なんだこりゃ! あれから2年も経つのに何も変わってない…?!」前回の探索から2年もの月日が経過していること、さらには途中にて溝に砂利を敷き詰めるなどの手入れの痕跡があったため、このガレ場はとうの昔に復旧されていると思っていたのに状況は何一つ変わっていませんでした。いや、時間が経過した分だけさらに悪くなっているといえるかもしれません。なんてこった…!
なみにこれが同地点の2年前の雨天時の状況。現在の状況と比較してみると、ただそこに雨水が流れているか否かの違いがあるだけで、ガレの状況は全く改善されていなかったことが判明。結局ここは半ば打ち捨てられて今日まで放置されているということ…か。で、今回はどうします?
→またもや撤退する!
→構わん、前進する!

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