このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

櫛ヶ峯林道 再探索

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…、そうこなくっちゃ! 人は同じ後悔をするにしても、行動した結果による後悔よりもやらなかった事による後悔の方が大きいもの。ならばここは前進するしかないでしょう! ただし、事前の偵察だけはやっぱり一応しておくということで。

 ←ただし、このように雨天時の場合は選択の余地は無し! 撤退あるのみですよ。
偵察その1】急激な下り坂の始まり部分であり、もろい砂礫状の路面は崩れやすく右手から中央部にかけて巨大なクレバスが発生しています。この恐ろしく深い溝は雨天時の雨水の水勢によってえぐられたものであり、確認できただけでも昨年来なんら補修が加えられていないため、今後さらに時間の経過と共に規模が増大する可能性が大です。このように深いクレバスですが、雨天時には溝から溢れるほどの水量が発生するので、そのような状況時には決して近づいてはいけません。また、晴天時といえどももしもここに落ち込んだら転倒は万一にも免れないでしょう。
→クレバスを調べる!
偵察その2】フロントを取られやすい砂礫状のクレバス区間の先には、さらに恐ろしいキツい下り坂の岩盤区間が控えています。岩盤が乾ききった通常時でさえ前のめりに転倒気味なので、流水によって摩擦係数の低下する雨天時に乗り込むことは、あえなき最後を意味します。しかも急傾斜な岩盤上には拳大以上の大きな岩石が嘲笑うかのようにゴロゴロと散乱。これも即転倒につながる危険なファクターであり、その存在には一瞬たりとも気を抜くことはできません。
→岩盤路面を眺める!


 ←雨天時の過激な様子。激しい流水によって恐ろしいナメ滝と化していました。
偵察その3】そしてガレ区間のラストを締めくくるかのように、急傾斜で下る岩盤区間の末端に待ちかまえているのがこの路肩崩落です。これについては、晴天時であれば楽に避けて通れるためさほど問題はないですが、雨天時には岩盤区間を流れ下る激流が全てここに注ぎ込まれて崖下へと落ち込むため、非常に危険な地点となっているようです。しかもこの崩落は雨天時ごとに侵食が進んで巨大化しつつあるため、いづれは路面全てが完全崩落してしまう運命にあるといえるでしょう。
察も行って状況把握をしたことですし、じゃ、下りましょうか! モッサリとした砂礫の感触がいかにも危うい感じであり、右手のクレバスに振られないように、とにかくここはバランス命で進みます。と、同時に前方に無数に散乱している岩石群も考慮してライン取りをしないといけません。なにせ急な下り坂なので後戻りはできないですから…。
うにか無事に砂礫クレバス区間を抜けましたよ! で、次は岩盤区間。ここは画像で見る以上に傾斜角度が急なので、常に前のめりに状況が連続します。また、厳密にはには左右にも傾斜が付いているので、足付きで適切なブレーキワークを行わないとあらぬ方向に振られてしまうのは必須。あの岩石群に勢いづいて突っ込んだら転倒はまず免れないでしょう。ここを登る場合はともかく、下る場合はかなりの神経をつかいます。
して最後に現れるのが先述の崩落地点。ここは路面がモッサリとした土プラス大小の岩石まみれであるため、当然ながら前進速度は最小限に抑えます。とはいえ、林道慣れした方ならば意識して右手を通過すれば、まあ大丈夫でしょうが、岩石にハンドルを取られて左手に振られると崖落ちの危険性も現実味を帯びてきます。なので、やはり細心の注意が必要かと…。
やった!」転倒することなく無事にガレ場を越えることができましたよ! ここまで来ればもう大丈夫、と言いたいところですが、それでもこの先は初走行の未知なる領域となるため油断は禁物です。その後の路面状態は確かにガレ場と比べれば雲泥の差で良くなったのですが、それでも世間一般的には荒れの状態にありました。
の後、雨天時の激しい雨水の流れによって厚く堆積したと思われる砂礫ダートをしばらく進むとコンクリ橋が現れました。でもそこあったのは巨大な水溜まりです。地面がコンクリなので地面に浸透することもなく、また橋の前後に砂礫が堆積しているため流れ出すこともできずにダム状態と化している模様。おそらく、水溜まりは完全に蒸発する前に再び雨が降ってしまうため、いつまでたっても消滅することはないかもしれませんね。
るからに巨大な水溜まりでしたが、橋上の水溜まりなので水深はたかが知れており、バイクが水没ということはあり得ないでしょう。なので勢いで突っ込んでもあまり心配はないですが、水溜まりを渡りきった直後の湿った砂礫部分がスリッピーなので、そこにだけ注意しておけば大丈夫です。それにしても橋上の巨大な水溜まりとはなんともオツな存在でした。
→橋上から沢を眺める!
溜まり場と化していたコンクリ橋をじゃじゃ〜っと渡ってさらに前進すると、その先にて堰堤状になった沢越え地点がありました。コンクリ路面には右手から左手へと流れる沢水を通すためのU字溝が埋め込まれているのですが、とっくの昔に半詰まりを起こしてしまったようで、溢れ出た沢水が路面を軽く水浸し状態にしていました。
→状況を確認する!
、沢を越えると急勾配の登り坂が現れたのですが、そこもまた岩盤剥き出しでツルツルなまな板状態に。幸い、晴天時であったので、ここを登ることについては大したこともなかったですが、それでも反対側から下る場合についてはそれなりの注意が必要かと。おそらく岩盤上に存在していた砂利は降雨時の雨水の水勢で洗い流されてしまったのでしょう。そのことからもここの傾斜角度の大きさがうかがい知れまました。
うもこの櫛ヶ峯線では沢越えをする場合、林道はいったん深い谷底の水面近くまで下って、沢を渡った後にまた登るので、そのような地点ではV字状に落ち込むような急勾配がコース的に形成されているようです。なので、沢越え地点ではその前後において必然的にガレ場が発生してしまう模様。なので、こまめに補修を行わない限りすぐにこのようにガレてしまうのですね。ここもこぶし大の岩ころが酷くてかなり走行しにくくなっていましたよ。
れは沢越え直後のガレた鬼坂を登坂しきった地点の様子ですが、沢越え地点があんな状態であったため、わざわざ立ち入る酔狂な一般車両も今はないようです。よってダートには両脇から激しく藪が迫り、今にものみこまれてしまうそうな状況に。ひょっとしてこのまま藪に埋没してしまうのかとも思いましたが…。
のような最悪な状況には至らず、路面にはやや荒廃感が感じられたものの、道筋自体は途切れることなく続いていました。ま、ここまでやって来て引き返せ、と言われても今さらそうはいかないんですけどね。そういう意味でもスリルがあってなかなか楽しませてくれる味なダートです。
→もう飽きた…
→さらに櫛ヶ峯線を前進する!

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