このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

春先の会津への峠越え林道 
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下界ではすでに春爛漫な4月下旬であっても、標高の高い山岳林道では本格的な春の訪れはとても遅く、
「もう大丈夫だろう」と思って出かけてみても予期せぬ積雪に阻まれてガッカリしてしまうことがよくあります。
したがって、この時季の林道探索はそこの所の事情を考慮してルートの計画を立てないと、残雪に阻まれまくりの残念な結果となってしまいがちに…。
ただし、それをポジティブに言い換えれば、贅沢にも暖かな春の日に積雪林道探索を楽しめるということでしょう。
同じ積雪ダートでも、辛いことのみが多い真冬と比較すれば探索条件は格段に良くなります。
というわけで春のとある日、会津への峠越え林道の積雪状況調査を主たる目的として川俣桧枝岐林道へとやって来ました。
もちろん、雪遊びをしつつうまい具合に栃木県側から会津側へと抜けられればそれで良し、といった程度の予定でしたけどね。

木県から会津方面へと向かうべく、川俣檜枝岐線の栃木県側に位置する馬坂線との分岐地点へとやって来ました。川俣檜枝岐線は会津方面へのダート林道経由での抜け道となる便利な存在であり、会津方面へと向かう場合には毎回お世話となっていますが、春先にやって来るのは初めてです。その理由は峠越え区間での残雪が危惧されるからですが、今回はあえて残雪が予想される春先のゴールデンウィークと呼ばれる時季に訪れてみました。林道で予期せぬ残雪の出現で前進を拒まれるとショックですが、あらかじめそれを予想していれば積雪林道を楽しめるであろうと思ってね。ちなみに川俣檜枝岐線には川俣湖からアプローチしましたが、この時季の川俣湖〜馬坂線区間では完全に雪解けしているので、そこは省略させていただきます。
坂線分岐地点から出発するとすぐに「川俣檜枝岐線といったらここ!」的な存在である馬坂沢第2砂防ダム湖の脇を通過します。いつもここを通りかかる時は、たいてい湖底の土砂が露出して干上がった状態であることが多いのですが、雪解け水の集まる春先ということで、エメラルドグリーンの水が満々とたたえられていました。
→ダム湖を眺める!


 ←渇水期のダム湖の様子はこんな感じ。水がほとんど無くて干上がっています。
々と水をたたえたダム湖を後にしてサクサクっと進んでいきます。勾配で徐々に高度を稼ぎつつ福島県との県境の峠を目指しますが、ここに来ていよいよ残雪が現れ始めました。やはり下界では春爛漫なゴールデンウィークの時季であっても、この林道ではまだ雪が残っているみたいです。
れ始めは路肩にほんの僅かであった白い塊も、その後さらに進むとあれよあれよという間このような状況に。これはもう「残雪」という状態を超えて「積雪」状態ですね。それでも部分的に地面が露出した箇所が残っていたため、進むにあたって困難さを感じることはありません。
雪量は5センチほどでしょうか。やがて路面は全面的な積雪に覆われてしまいましたが、そこには先行車と思われる一筋のオフバイクのタイヤ跡が刻み付けられていましたよ。「まったく物好きな林道ライダーがいるものだ」と思いながらも、それをたどって当方もさらに前進です。
フバイクの先行車が先導役を果たしてくれている状況に、しめしめと思いつつさらに前進しますが、その有り難い状況は長くは続かなかったようです。とある地点で折り返してくる1台のオフバイクとすれ違ってしまいました。というわけで、ここから先はタイヤ跡の全く無いさら地状態の積雪路が開始します。先行車が引き返していった状況に嫌な予感を感じてしまいますが、それは望む所なのでもちろんそのまま前進ですよ!
なみに、川俣檜枝岐線での積雪状態での峠越えは過去に果たしているので、今回が初体験というわけでもありませんが、その時は11月の冬季でした。ゆえに恐ろしく寒かったのを覚えていますが、今回は4月下旬のゴールデンウィークであるため、冬の日の肌を指すような凍えるような寒気がありません。暑くもなく寒くもなくてちょうど良い感じでしたよ。それでいて積雪ダートを堪能できてしまうなんともイイ塩梅な状況。フ…、林道で雪を楽しむのであれば、やはり季節は春だな!

 ←前回の積雪峠越えでは積雪量は少なかったものの、凍える寒さに泣かされました。
だし、ご覧のように積雪しているために前進速度はゆっくりというか、通常時と比べてかなり遅いです。それでもまだ手押しを発動する状況には至らず、遅いなりにも乗車したまま順調に進めています。そして予定的には1日かけて会津側へと抜けられれば良い、といったかなりの時間的余裕を持たせてあるので、その点の焦りは全く無いですよ。
っていた以上に順調に進んで峠を目指して進みますが、最初に手こずらせられたのは積雪ではなく、それはこの倒木でした。通常時であればなんて事もない存在でしたが、半ば雪に埋もれていたため、幹が滑ってうまく乗り越えられません。格闘すること数分、おかげでリアが暴れてこんなに雪をラッセルしてしまいましたよ。
→現場を眺める!
に埋もれた倒木もそうですが、積雪ダートでしんどいのはやはり勾配ですね。峠を目指して牛歩の歩みで登坂していきますが、両脇に斜面が迫った切り返しの急カーブ地点では、さすがに下車しなければならない状況が続きました。そういう箇所では雪が吹き溜まるのか、積雪量が一気に増大しています。手押しで暴れるリアをなだめすかし、亀の歩みで前進しますが、「春の日に林道で雪遊びをする」といったよほどの目的がなければ、ここはもう挫けてしまうような感じです。
車したままではスタックして全く進めないので、手押しにてアクセルを微妙に開きながら登坂します。アクセル加減を間違えるとすぐにリアが左右に暴れてしまい、支えきれずにXRが横倒れしそうな状況に陥るので、手押しとはいえそれなりに神経を使ってしまいました。

 ←前回の雪中行軍では積雪量が少なかったのであまり苦労しなかったのですが…。
ここを進むのか!」と思えるような積雪区間が連続します。高度が増すにつれて積雪量も徐々に増えて来た感じであり、ほとんど徒歩と変わりない前進速度になってしまいました。それでもまだ進めているので、時間は恐ろしくかかるものの、なんとか会津へと抜けられるだろうと期待を込めて雪中行軍が続きます。なにせ探索時間だけはたっぷりとあるのでね。

 ←前回の積雪量と比較すれば状況が少しは分かるでしょう。
斜面沿いの見晴しの良い地点に差しかかりました。雪に埋もれて路肩がよく分からなくなっているので、スリップによるまさかのコースアウトを厳に警戒しつつ前進しますが、ここから眺めた雪化粧した山々の景色はとても素晴らしかったな! 通常時の川俣檜枝岐線では決して味わえない山の景色を味わって気力を回復、峠を目指してさらに進みます。
→景色を眺める!
高が上がって積雪量も増えてきたまっさらな積雪ダートはかなり進みにくく、なかなかしんどいですが、その時、後方から1台の四輪がやって来ましたよ。それにしても、またしてもうまい具合に先導車が現れたもので、これでそのタイヤ跡をたどって進めさえすれば、もうラッセルの労なくして会津への峠越えはもらったようなものですね。状況は一気に好転しましたよ。わっはっは!
も現実はちと甘かったようです。なんと、前方に雪に埋もれた土砂崩れが! これで川俣檜枝岐線経由での会津への通り抜けは絶望的となりました。先行した四輪も諦めて下山していきましたが、おそらくそれさえなければ峠に到達、なんとか会津へと抜けられたに違いないものを…。積雪ではなく土砂崩れで前進不可となってしまっただけに無念ですが、まあ、仕方ないですね。ハァ…。
→現場を眺める!
ァ…。会津を目前にして行く手を土砂崩れに塞がれてテンションがた落ちなXR。ただし、栃木県から会津へと抜けていて、この時季に積雪していそうなダート林道としてはまだ安ヶ森線があります。というわけで、探索時間はまだ残っていることだし、ここは予定を変更して湯西川温泉そばの安ヶ森線へと向かってみることにしました。
→安ヶ森線に向かう!

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