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茗荷林道 再探索(2014.09.15) 
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「茗荷林道」…福島県の八溝山周辺の林道としては知名度も高く、訪れたことのある方も多いと思います。
途中で右手に分岐する支線の「茗荷林道茗荷支線」が「真名畑八溝林道」へと連絡していることもよく知られていますが、
それと同時に中間地点には固いゲートが存在、その末端まで行けない万年封鎖林道としてもまた有名。
そんな茗荷林道を初めて訪れたのは平成18(2006)年のこと。
もちろん、万年封鎖の国有林ゲートに拒まれて無念の撤退。その後もたびたび訪れてみたものの、
そのつど涙の撤退を繰り返してきましたが、このたび実に8年越しの長期戦によってついにその末端へと到達!
茗荷林道の現状およびほとんど知られていない後半区間を紹介してみたいと思います。

祭町の県196号線沿いの「茗荷」地区にある茗荷林道の入口です。八溝山周辺の林道を走り込んだ林道ライダーにはお馴染みの地点であり、ここは何度も訪れていますが、現在までほとんど変わりありませんね。強いて言えば、 鉄板タイプの林道標 の文字がサビによってほとんど消滅しかけているといったくらいでしょうか。林道名が確認できなくなる日もそう遠くはないかもしれません。
道からしばらく舗装区間を進んでいくと、途中右手の 塩の海・入山林道の入口 を過ぎた先で茗荷林道のダート区間が開始します。ただし、それはもう過去のことであり、現在はこの先の「入山」地区の民家前まで舗装化されてしまいました。茗荷林道は途中までは生活道路を兼ねているので仕方ないと言えば仕方ないですが、ちょっと残念です。
らに進んでいくとやがて林道沿いに現れる民家群。すなわち茗荷川沿いの最奥の「入山」集落であり、ご覧の通り以前はガタガタなダート状態だったのですが、住民の方の利便を図って現在はすでに舗装化済み。この光景はもう過去のものとなりました。う〜ん、以前の状況を知っている林道ライダーには無情だなぁ…。
山集落の民家を過ぎるとやがて左手に 高笹山林道の入口 が現れますが、現状ではこの手前付近まで舗装化がなされていましたよ。ただし、この先のもう民家のない区間までが舗装化されることはないと思います。たぶんですけどね。
してここが問題のゲート地点。右手に登坂していく茗荷支線林道との分岐地点ですが、左手の茗荷林道はもちろんのこと、支線側も合わせて閉じられている無情なこの光景に見覚えのある林道ライダーは少なくないでしょう。そして茗荷支線へと進めば平走する真名畑八溝林道へと連絡できることもまたよく知られているだけに、どれほどの林道ライダーが無念の涙を落としたことか!
→茗荷支線に突入!
荷林道の初探索以来、今日まで実に足掛け8年間、何度訪れてみても無情にもそのつど必ず閉じられていたゲート。「どうせまたダメだろう…」と、思いつつやって来てみたところ、なんと、茗荷支線林道側のゲートが開いているじゃないですか!?
なれば、茗荷支線林道の探索はもちろんのこと、茗荷林道本線の探索も可能なり! 通常は寝かせく○り抜け以外には取りつくシマもない頑なさを誇る茗荷林道ゲートですが、事ここに至ったならば、それはもう秒殺にて落城です!
年間、籠城を耐え抜いた鉄壁防御も一瞬の隙を突かれてかくのごとし!
→振り返る!
ート脇を失礼させていただき、茗荷林道万年封鎖区間にいざ突入! きれいに枝打ちされたヒノキの美林が見事であった入山国有林の奥深くへと走り具合が心地良いフラットダートが続きます。路面は砂利と言うよりも、なんとなく砂地のような小石系でした。
然ながら行き交う車両や人気のない静寂なダートが続きます。茗荷川の沢沿いに遡る林道沿いには「八溝山天然林」が広がっており、天然ケヤキやイヌブナ、ブナの自然林が展開しているそうで、確かに森の雰囲気はとても素晴らしいものでした。八溝山エリアには時として自然色豊かな素晴らしいピストン林道が存在しているのですが、茗荷林道もそのような1本。ただし、入れないんですよね。そういう林道に限って封鎖されていたりします。
しい森の中をまったりのんびりと進みます。ケヤキ? ブナ? 山の樹には詳しくないのでよく分りませんが、ダート沿いには見事な大木も! 車で山頂まで簡単に行けてしまう八溝山ですが、その山裾には一般人がほとんど訪れない自然色豊かな森林があるんですね。
→樹木を見上げる!
道沿いに広がる森の雰囲気も素晴らしかったですが、路面状態的にも申し分ありません。ほとんど登り坂を意識させないなだらかなフラットコースは高速巡行も可能なほど。でも、こういう林道ではカッ飛ばすことよりも、探索できた幸運を噛み締めつつのんびりと走りたいものです。
気のない茗荷林道のダートを進んでいくと、やがて左手に茗荷川の渓流がいつの間にか寄り添ってきました。ダイナミックな景観が眺められるというわけでもないですが、林道沿いにサラサラと流れるその雰囲気がよかったです。いいなぁ、ここ。
然林の落ち着いた風情を味わいながら茗荷林道のダートを楽しみます。一般車両の立ち入りが皆無であるため、ゲート手前区間とその先の区間では雰囲気はもちろんのこと、沿道の樹林の景観も大きく変わります。ですが、ネットで茗荷林道のゲート先区間について検索してみても、山歩き系のものがほんの軽く触れているだけなので、実は知りようがないんですよね。
荷川の源流部を目指してさらに進みます。源流部に近づいてか細くなった茗荷川では流れを跨ぐ無数の倒木を見かけました。ただの倒木なら「荒廃感」を感じるだけかもしれませんが、よく眺めてみると倒木は緑のコケをびっしりとまとっています。それが実にいい味を出していたんだっけ。
→さらに茗荷線を進む!
→もう飽きた…
→倒木(その1)を眺める!
→倒木(その2)を眺める!
→付近を眺める!

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