このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
畑の沢林道 再探索(2015.12.29) | もう一つの林道探索一覧へもどる |
しかし分岐直後の強固なゲートによってその先へは進めずに涙をのんだ苦い思い出が・・・。 その一方で畑の沢林道は意外にもピストンではなくて、 一山越えた鎌田地区に起点のある鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道へとつながっているとの未確認な情報にも接していたのですが、 あいにくとそれを現地におもむき確認する機会がこれまで得られなかったのが現在に至るところ。 それがこのたび一念発起で鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道を探索調査することになり、 ようやく畑の沢林道が鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道へと接続していることを現地にて確認しました。 その機会を逃すこと無く「ならば!」と鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道経由で、 ゲートに固く閉ざされた畑の沢林道の全貌を探索調査すべく実に10年ぶりに再探索を敢行した次第! |
というわけで、前回の探索から実に10年ぶりに訪れた畑の沢林道の入口です。といっても、この林道へのアプローチの定石である真名畑八溝林道側からは万年封鎖なゲートがあるため、鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道経由でやって来たのは言うまでもありません。しかし、そのような手間をかけても、ゲートによって真名畑八溝林道へは通り抜けできないこともまた承知の上なんですね。さらに鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道の延長距離は9431m。つまり畑の沢林道を探索するには、往復18kmもの距離をアプローチと退出のためだけに費やすことになります。 | |
そこまでの手間をかけてようやく立つことが叶う畑の沢林道の終点側の入口。こちら側からならばゲートの反対側地点まで行けるはず! 先述した通り、真名畑八溝林道への通り抜けは恐らく今回もダメだと思いますが、真名畑八溝林道〜ゲート地点までの区間は10年前に走行済みのため、それでも事実上の全線走破となるわけですね。というわけで、前のめりの急カーブな下り坂にて開始する畑の沢林道のリベンジ探索をいざ開始せん! | |
左右に激しくカーブしつつ、一気に斜面を駆け下りていくダート。入線早々にしてなかなか激しいですが、参考までに述べると鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道からの接続地点の標高はおよそ650m。そして終点となる真名畑八溝林道への合流地点ではそれが390m。その高低差260mを3kmほどの延長距離で下るわけなので、急激なのも仕方ないですなぁ。単純に延長距離で平均すると100m進んで9m下ることになりますが、ここ、実際はそれ以上でしょう。 →上空を仰ぎ見る! →右路肩を眺める! | |
その後しばらく九十九折りで急坂を駆け下っていくと、やがて小さな沢の流れが右に並走してきます。林道名でもある八溝川水系「畑の沢」だと思われますが、というわけで鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道から畑の沢林道とを連絡する山越え山岳ダート区間はここをもって終了。これより先は渓流区間となるみたいです。 | |
畑の沢のせせらぎを眺めつつ、まったりと下って進みます。豪気さに溢れたハードな連続勾配区間もオフバイク的には魅力ですが、その一方で、それをこなした後にのんびりと渓流沿いに下っていくのもまたオツなもの。なんだかホっとした気分になるんですね。 | |
ただし、途中にはちょっとガレた地点もありました。畑の沢左手に位置する谷間の斜面が崩れていたんですね。その直後は落石群がダートを覆い尽くしていたのかもしれません。オフバイク的には問題のない程度にまで復旧されてましたが、そのように感じられました。沢筋の険しい谷間を削って通した林道なので、こういうこともあります。 →左斜面を眺める! | |
その後もなだらかに下って現在地の標高はおよそ500mくらい。山岳的な険しさはぐっと収まり、どこかのどかな雰囲気さえ感じられてきます。そして林道沿いのとある地点にて、季節は真冬だというのに名称不明な樹木が白い花を狂い咲きさせているのを目撃しました。 →花を眺める! | |
そんな感じで穏やかな沢沿いダートをのんびり下って行くと、ここで畑の沢を左岸から右岸へと渡ります。畑の沢林道で唯一の橋なんですね。もちろん、いつものお約束で橋上の欄干越しにその流れを眺めておきましたけど。ちなみに「畑の沢」は「はたけのさわ」ではなくて「はたのさわ」と読みます。 →畑の沢を眺める! | |
畑の沢右岸に一を移してなおも沢沿いに下って進みます。なんやかんや言っても、やはり寒さは厳しかったですが、ぴりりと肌を引き締める山の空気感が気持ちよかったなぁ。冬枯れした山は見通しが良く、ダートもフラットで実に快適であったし! | |
すぐ左に流れる畑の沢の水際に迫って並走するダート。転落防止の無粋なガードレールも設置されておらず、そのぎりぎり感もまた良かったです。林道にゲートが無かったならば、釣り師の車がわらわらと乗り付けてしまいそうな区間ですが、そういうこともなくて、ここでは人っ子一人誰もいない静寂さがなによりでした。 | |
冬の日の貴重な晴れ間で気分良く楽しめた畑の沢林道のダート。ここまで進んで来ると、もうほとんど勾配を意識しないなだらかさです。というわけで真名畑八溝林道へと接続する終点は近く、そろそろ林道ライダーの敵ナンバーワンとなるアレが出現しそうな予感・・・。 | |
やはり今なお健在であった行く手を塞ぐ畑の沢林道おなじみのゲート。ルート的には完抜けしているものの、これがあるのですぐ先の真名畑八溝林道へは通り抜けはできません。したがって、鬼ヶ頬・鎌田(鎌田)林道経由でアプローチした場合はここで今来た道を延々と引き返すことになるんですね。なにも知らずにやって来てしまった場合はかなりショックですが、今回はそれを承知の上でのこと。もちろん、ゲートによる精神的ダメージはゼロであり、これでようやく畑の沢林道を全線走破でました。へへ、本日も至福なり! →ゲート右手を確認する! →ゲート左手を確認する! →振り返る! | |
ちなみにこれは平成18(2006)年6月に訪れた際のゲートの様子。梅雨時で路肩が緑の雑草まみれとなっている以外、状況は現在とほとんど変わりありません。その後、数度となく立ち寄ってみましたが、オープンされていたことはなかったです。 | |
参考までにゲートの先も紹介しておきますが、ゲートからから200〜300mほど進む(画像では手前方向)と、左右に延びるダートの真名畑八溝林道に突き当たって畑の沢林道は終点(正確にはここが起点)となっています。ゲートは真名畑八溝林道からの分岐地点にあるのではなく、少しばかり進んだ先に設置されているため、完全に立ち入れないわけでもないですが、ほとんど進めないに等しいでしょう。そしてなによりも、ここに初めてやって来ると、そのまま畑の沢林道へと立ち入れてしまうと思ってしまうんですね。過去にいかほどの林道ライダーが無念の涙で引き返して来たことか・・・。まったく罪な場所ですよ、ここはね! →探索終了! →真名畑八溝林道に突入! |
トップへもどる / もう一つの林道探索一覧へもどる / 福島県トップへ / 過去の畑の沢林道探索(2006.06.18)へ |