このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

奈良朝のお姫さまの物語
-前 編-


*平城京跡(東院庭園)*
井上内親王は
皇太子首皇子(後の聖武天皇)と
夫人県犬養広刀自の
第一王女として生まれました。
妹の不破内親王は生年が不詳ですが、
恐らく井上内親王とは
歳が近かったと考えられます。
幼くして斎親王に卜定。
以後、長い年月を伊勢で過ごしています。

*明和町の「斎宮の森」*

伊勢神宮よりも内陸に斎宮の遺構があります。
地名は「さいくう」。
こんな場所で過ごしたのでしょうか。

*伊勢神宮(外宮)**伊勢神宮(内宮)*



*恭仁京跡のすぐ近くにある国分寺跡*
聖武天皇はある時、
平城京から点々と各地を彷徨いました。
恭仁京は夢の都。
もしかしたら聖武天皇は
唯一の男皇子である安積親王の為に
この都をつくりたかったのかもしれません。
この辺りは「瓶原(みかのはら)」と
呼ばれていました。
我が王(おほきみ)
天知らさむと思はねば
凡にそ見ける
和束杣山
(大伴家持)


井上内親王の弟である安積親王。
彼は17歳という若さでこの世を去りました。
その突然の死には暗殺説を
推測させるものがあります。
安積親王の誕生は井上内親王の伊勢下向後。
彼女は一度もその姿を見る事なく
弟の死を悼まねばなりませんでした。
親王と親交のあった大伴家持は
万葉集に心に響く挽歌を残しています。


*正法寺*
安積親王の菩提を弔うお寺は
陵墓の見える高台にありました。
和束の里は至るところに茶畑があり、
名産の和束茶が有名です。

HOME 幻想写真館 後編






























このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください