このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

夏越の祓
(上社・本宮)
6月30日


本宮境内に作られた茅の輪。
この形象は他の社とあまり変わりがない。
青々とした茅(ちがや)の輪の両柱には
竹が添えられている。


水無月の 夏越の祓する人は 千年の命 延ぶといふなり 『公事根源』

六月の晦日、全国の神社では「夏越の大祓」の神事が執り行われます。大宝律令によって宮中行事として定められたこの神事は江戸時代に全国に広がったのだとか。
照りつけるような夏の暑さとじんわりとした梅雨特有の湿り気。この日人々はに知らず知らず降りかかった罪穢を祓い、心身の清浄成る事を願い「祓へ給へ浄め給へ」といって「左右左」の8の字を描きながら茅の輪を3回くぐるのです。この時の言葉はそれぞれのお社によって違います。またこの茅の輪ですが、その設置場所も鳥居に付随させたものから拝殿の前など様々ですが、基本的には鳥居から拝殿の途中に設けられているようです。従って外界側(鳥居方向)が入口という事になります。

上社の茅の輪は本宮に作られます。左上の写真の場合左が鳥居、右奥にぼんやりとあるのが天流水舎。それに沿って布橋が伸び、左には一の御柱と塀重門があります。観光客の多くは時間に迫られている事もありこの塀重門へ続く階段を上るとそのまま拝所へと歩いていくようです。正式にはこの茅の輪の奥の鬱蒼とした参道を歩き、二の御柱のところで右に直角に曲がり、歩いてきた道と並行に作られている布橋を渡り、塀重門を左に拝所へと向かう事になります。茅の輪がこの位置に作られているのもかなった事なのです。


*同日、下社浮嶋社で行なわれる夏越の祓は こちら

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