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越えられぬルドルフの壁

2005年12月27日
奇しくも国内馬だけのレースで先代無敗の3冠馬シンボリルドルフが敗れた1985年天皇賞秋の
勝ち馬ギャロップダイナとハーツクライの勝負服が同じなのは偶然か・・・。
25日の有馬記念で不敗神話が崩れ、ディープ狂騒曲にひとまず幕が下ろされた。ディープはレー
スで弾けなかったが、競馬界のミニバブルは弾けた感じがする。もう1年くらい続いて欲しかった
気もするが。
今回の敗因の一つとして「古馬との初対戦」が取りざたされている。確かにミスターシービー、シ
ンボリルドルフ、エルコンドルパサーなどは古馬と初対戦となったレースで敗れている。一方でナ
リタブライアン、マヤノトップガンは古馬との初対戦となった有馬を制しているので言い訳にはな
らない。逆に「ディープってその程度?」と思ってしまう。
今、PINEが危惧していることは、レース前の体力の消耗を避けるために行っている、荒い気性
を抑える、我慢を覚えさせる調教である。「体力の消耗を避ける」という目的は問題ないのだが、
これがディープを「おとなしい馬」に変様させていないかといことだ。良くも悪くもサンデー産駒
特有の激しい気性がこの馬の爆発力であることは間違いなかった。これが杞憂であることを願うが

PINEは前回の
ボヤキ でも述べた様に、JCをパスしたディープが有馬を勝ったとしてもルドル
フを超えたとは思わない。しかし、世間ではルドルフもなし得なかった「無敗のまま有馬制覇」を
クローズアップしたであろう。だが、それを許してもらえなかった。ルドルフを超えてはいけない
「何か」が競馬サークルにはあるのだろうか?
実は4年前にもルドルフの壁は立ちはだかっている。2001年天皇賞春を制してG1レースV7
を達成したテイエムオペラオーが、その後宝塚記念以降のG1レースで人気を背負いながら4連敗
している。この時も7冠馬ルドルフを超えられるかに焦点があてられたが、結局V8は達成されな
かった。いや、達成させてもらえなかったのか。PINEにはこの謎は解明できないが、競馬サー
クル内にも政界の様な巨大な力が存在するのかも知れない。
海外遠征の白紙撤回は「やっぱりな」という印象。有馬は無敗で通過すると思っていたので、予想
より早かったが。ディープ陣営は「来年前半は国内専念」を発表したが、秋も今年獲り残したJC
有馬制覇を理由に海外挑戦は無いとPINEは見ている。更に付け加えるなら、ディープで海外制
覇は不可能と陣営は考えているのではないか。これならばJCをパスしたことも頷ける。ディープ
が今年のJCに出走していた場合、有馬の結果を額面通り当てはめると、ゼンノロブロイ、リンカ
ーンとの3着争いが妥当なところであろう。ディープの「無敗の3冠馬」という勲章に傷を付けた
くないスタッフの親心だったのかもしれない。有馬に負けてしまった現在では無意味となってしま
ったが。
ディープは世間が騒ぐほど歴代の名馬と比較して、飛び抜けた存在では無いのかもしれない。スタ
ートに難がありながら、強烈な末脚を繰り出すレース振りが鮮烈であるが故に、マスコミやファン
からの注目、期待がレースを重ねるごとに大きくなっきた。しかし、3歳春の時点で古馬並にポテ
ンシャルが完成していたとすれば、現在の成績、印象的な勝ちっぷりも何ら不思議無い。
現役であるディープに対し、現段階で歴代の名馬と比較することは無謀だが、3歳末の段階ではナ
リタブライアンと同程度か僅かに足りないとみる。
ただ、3000mの菊花賞で折り合いを欠きながら上がり33.3秒を繰り出した能力は類い希で
あることは事実なので、今一度世界に目を向けて欲しい。そして、引退までにエルコンドルパサー
に匹敵する実績を残してもらいたい。
このまま海外に挑戦せず、単なる「2頭目の無敗の3冠馬」で終わったら、ミスターシービーやナ
リタブライアンクラスの印象は残っても、歴代最強の評価は徐々に下降していくことだろう。
一方、勝ったハーツクライ陣営はキングジョージ挑戦をほのめかしている。是非挑戦してもらいた
いものだ。

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