このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

〜 雪月花 新撰組異聞外伝 編 〜


〜 金木犀の香りに包まれて 月の影のさやけさ 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

この物語に登場する歌は、「小倉百人一首 第七十九番」、及び、「新古今集」です。

「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」

ひらがなの読み方は、「あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ」です。

作者は、「左京大夫顕輔(さきょうのたいふあきすけ)」です。

意味は、「秋風に流されてたなびく雲の切れ間から、もれさしてくる月の光は、なんとくっきりと澄んでいるのでしょう。」となるそうです。

「金木犀(きんもくせい)」についてです。

中国原産です。

江戸時代の初期の頃に渡来したそうです。

花の色が金色で、樹皮が動物の「犀(サイ)」の皮膚に似ているところから、名付けられたそうです。

私が感じた花の色は、オレンジ色、輝かない金色、のように見えました。

九月下旬から十月上旬に掛けて、小花が集まって咲きます。

花は甘い香りがします。

甘い香りを一面に漂わせます。

少し離れていても分かる程の香りが漂います。

数日ほどしか開花しないそうです。

開花した後に、雨が降ったり風が吹いたりすると、直ぐに散ってしまいます。

散った後は、木の周りが金木犀の花の絨毯のようになります。

この物語は、藤田五郎さんと敬一君が初めて出逢った秋を想定して書きました。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに       本編

目次


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