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市川市万葉植物園 2006年9月 NO.1 (1/2)


後日、容量の関係などで、差換え削除等の可能性があります。
ご了承ください。
2006.9.22撮影。


※説明の中に「万葉集」の「歌・作者」が登場します。
詳しい説明は省きますが、原文は「万葉仮名」を使用しています。
そのため、歌の中の漢字として説明する字は、原文と違う場合があります。
「万葉集」に関する詳細は、当サイトのトップページの「リンク」のページに、万葉集についてのサイト様があります。
リンク先のサイト様には、原文などの記載もあります。
ご参考になってください。

※万葉の時代の植物のため、食用や薬草などに使用されている植物が多いです。
効能や食べる方法など、詳細は各自でお調べください。




「藍(あい)」
タデ科。
南ベトナム原産。
日本には7世紀以前に中国から渡来しているそう。
花の色は、紅色を良く見かけるが、白色もあるそう。
葉の形は、丸や細長い形などもあるそう。











「粟(あわ)」
イネ科。
万葉名は、「粟(あは)」となるそう。
万葉の時代から”食用”として利用されていた。
「五穀(米、麦、粟、豆、黍)」の中の一つ。
万葉集に「粟」が何首か詠まれている。
「ちはやぶる 神の社 しなかりせば 春日の野辺に 粟蒔かましを」
(万葉集 第三巻 四〇四番 作者:不明)
粟が生る様子を実際に見たのは、今回が初めてになる。
重そうに垂れる様子が印象的だった。











「力芝(ちからしば)」
イネ科。
万葉名は、「芝(しば)」となるそう。
万葉集では「芝草(しばくさ)」として何首か詠まれている。
「たち変わり 古き都と なりぬれば 道の芝草 長く生ひにけり」
(万葉集 第六巻 一〇四八番 作者:田辺福麻呂 歌集より)















「藤袴(ふじばかま)」
キク科。
万葉名は、「藤袴(ふぢばかま)」
万葉の時代から“観賞用”、“薬草”として利用されていたそう。
秋の七草の一つ。
万葉集では「藤袴(ふぢばかま)」として一首のみ詠まれている。
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」
(万葉集 第八巻 1538番 作者:山上憶良)
絶滅危惧種。
減少している主な原因は、河川の開発、道路工事、植物の遷移などになるそう。
100年後には自生している「藤袴」は、絶滅の可能性が非常に高いそう。




「萩(はぎ)」の「山萩(やまはぎ)」
マメ科。
万葉名は、「はぎ」
万葉の時代から、“観賞”、“薬”として利用されていたそう。
秋の七草の一つ。
正確に言うと、「秋の七草」の「萩の花」は、「山萩」を差すそう。
「秋の七草」は、「萩(はぎ)、尾花(おばな)[※薄(すすき)]、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、朝顔(あさがお)[※桔梗(ききょう)と言われている]」の以上七つ。
「万葉集」では、「はぎ「秋はぎ」「はぎの花」など、たくさんの歌に詠み込まれています。
「秋風は 涼しくなりぬ 馬並めて いざ野に行かな 萩の花見に」
(万葉集 第十巻 二一〇三番 作者:不明)








「稗(ひえ)」
イネ科。
万葉の時代から“食用”、“飼育の餌”、などに利用されていたそう。
縄文時代に日本に渡来していたといわれているほど、古くからある作物。
南アジアが原産と考えられている雑穀の一種。
春に種を蒔き、秋に実る一年草になるそう。
稗が生る状態を実際に見たのは、今回が初めてだった。













「彼岸花(ひがんばな)」
ヒガンバナ科。
別名は、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」
万葉名で、「壱師(いちし)」と呼ぶ花がある。
幾つか説があるが、「彼岸花」ではないかとの説がある。
日本原産か有史以前の帰化植物といわれているそう。
万葉集には、「いちしの花」として、一首のみで詠まれている。
「道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は」
(万葉集 第十一巻 二四八〇番 作者:柿本人麻呂)






「いろはかえで」
カエデ科。
「いろは楓」と書くこともある。
万葉名は、「かへるで」となるそう。
万葉の時代から“観賞用”に利用されていたそう。
万葉集は、「蛙手」「かえるで」として、数首ほど詠まれている。
「我が宿に もみつ蛙手 見ることに 妹を懸けつつ 恋ひぬ日はなし」
(万葉集 第八巻 一六二三番 作者:田村大嬢)







「鶏頭(けいとう)」
ヒユ科。
万葉名は、「韓藍(からあゐ)」となるそう。
万葉の時代には“染料”として利用されていたそう。
原産地は熱帯アジアだそう。
万葉集には、「韓藍」として数首ほど詠まれている。
「秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ」
(万葉集 第七巻 一三六二番 作者:不明)













「黍(きび)」
イネ科。
万葉名は、「きみ」となるそう。
万葉の時代から“しょくよう”として利用されていた。
インドが原産だそう。
「五穀」の一つ。
ちなみに、トウモロコシの別名は、「唐黍(とうきび)」
万葉集には、「黍(きみ)」として、一首のみ詠まれている。
「梨棗 黍に粟つき 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く」
(万葉集 第十六巻 三八三四番 作者:不明)
黍が生る様子を実際に見たのは、今回が初めてになる。










「隈笹(くまざさ)」
イネ科。
万葉の時代は、「ささ」となるそう。
万葉の時代からかは不明だが、“薬草”として利用していた。
万葉集では、「小竹」、「小竹の葉」などで何首か詠まれている。
「小竹の葉は み山もさやに さやけども われは妹思ふ 別れ来ぬれば」
(万葉集 第二巻 一三三番 作者:柿本人麻呂)







「黒竹(くろちく)」
イネ科。
茎(稈[かん])が黒くなるところなら名付けられたそう。
中国原産。
万葉の時代からかは不明だが、“植栽”、“すのこなどの黒桁細工”、“釣竿”、“食用(筍)”、などに利用されているそう。















「ねこのした」
別名は、「浜車(はまぐるま)」
キク科。














「韮(にら)」
ユリ科。
万葉名は、「茎韮(くくみら)」
万葉の時代から、葉や茎を、“食用”、“薬草”、として利用されてきたそう。
万葉集には「くくみら」として一首だけ登場するそうです。
「伎波都久の 岡のくくみら 我れ摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさねる」
(万葉集 第十四巻 三四四四番 作者:不明)








「韮(にら)」














続きます。





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