このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

〜 新撰組異聞 神楽月 紅葉散る 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

「新撰組異聞」では人を斬る場面は、ほとんど登場しません。

しかし、史実の中の新撰組は、京の町の警護、倒幕派の人達の取り締まり、新撰組内の秩序を守るため、新撰組内の争いの終結などのために、新撰組の人達はたくさんの人を斬っています。

新撰組の幹部や有力な倒幕派の人を斬った時には、斉藤一さんの名前が良く登場します。

後々になって、記録などから確認すると、斉藤一さんは関係していないと判明した件もあります。

しかし、斉藤一さん本人は、否定も肯定もほとんどしていないそうです。

斉藤一さんは、永倉新八さんと違い、記録を残したり誰かに話しをしたりする事は、ほとんど無なったようです。

家族の人に話をしていたとしても、ある程度の期間を置いて発表するか、話を伏せたまま終わるのではないかと考えました。

そんな状況ではありますが、新撰組の隊士や家族や知り合いなどが、ある程度の話しを語る事があり、後々の事とはなりますが、いろいろな出来事が伝わっているようです。

しかし、新撰組の幹部を斬った話しなどは、ほとんど伝わっていないようです。

そこから考えると、家族の人にも話をしていない、知っている人達も極秘として経緯を公表しない、このどちらかだと思いました。

斉藤一さんの性格から考えると、滅多な事では話をしないように思えるので、誰にも語らないまま終わったように思いました。

そのため、誰かが「これはつじつまが合わない」という事を言わない限り、そのままだと思います。

斉藤一さんは、無口で表情も余り変わる事がなかったと言われています。

余程の事がない限り、疑問に思う人がいても、斉藤一さんが怖くて確認を出来なかったと思います。

沖田総司さんの名前は、斉藤一さんほどは登場しませんが、記録として登場している件があります。

記録として登場するほどでなくても、新撰組の隊士なので斬り合いをしています。

新撰組の隊士と付き合っていた人達は、常に危険の中に居る人達と付き合っていた事になります。

新撰組の人達は、京の町では「壬生狼」と言われて恐れられています。

鈴ちゃんの場合は、人の噂に積極的に参加する性格ではない事になっています。

そのため、鈴ちゃんの元に聞こえてくる噂や出来事を複雑な思いで聞いている状況になっています。

沖田総司さんは、鈴ちゃんがいろいろな噂を聞いている事を、知っている事になります。

ちなみに、この物語の時点では、鈴ちゃんは沖田総司さんが人を斬っている場面を見ていません。

沖田総司さんや斉藤一さんに、楽しんでもらいたいと思いながら逢っている、鈴ちゃん。

鈴ちゃんに、笑顔でいて欲しいと思いながら逢っている、沖田総司さん。

沖田総司さんや鈴ちゃんをさりげなく助けながら、黙って見守っている、斉藤一さん。

そんな三人の物語です。

「神楽月」は、「かぐらづき」と読みます。

「陰暦十一月の異称」です。

「神楽(かぐら)」ですが、一般的には、「神様を祭るために奏でる舞楽」を言います。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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