このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

新撰組異聞 〜 朔風払葉 雉も鳴かずば 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

今回の物語を書こうとしたきっかけになりますが、斉藤一さんの江戸に居た頃の知り合い(親しくない知り合い)が、斉藤一さんと鈴ちゃんが一緒に居るところを見た、斉藤一さんがその知り合いを斬った、という場面を想像した事です。

最初は、鈴ちゃんが近くに居る時に、斉藤一さんが斬る場面を書こうと思いました。

しかし、「新撰組異聞」の斉藤一さんは、人を斬った直後に鈴ちゃんの元に戻るとは思えず、直ぐに戻らないのに、鈴ちゃんを長く一人にするとは思えませんでした。

沖田総司さんが傍に居れば、斉藤一さんは直ぐに行動を起こすように思いましたが、沖田総司さんは斉藤一さんのように名前を変えていないので、一緒に居るた場合は、更に素早く行動を起こす必要があるなと思いました。

いろいろと考えて、沖田総司さんはその場に居ない設定にしました。

今回の物語を書いている途中に、斉藤一さんが知り合いを含めて斬る場面を書くのを止めました。

物語を書いた私がいうのも何ですが、理不尽な出来事のように感じる物語になりました。

実際には、新撰組かどうかに関係なく、このような理不尽な出来事が起きていたように思いました。

「雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)」は、「無用な発言をしたばかりに、自分から災いを招く事の例え」で使われる言葉です。

「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」は、「二十四節気の小雪(しょうせつ)[現在の暦で、11月22日頃から12月6日頃]の七十二候の次候[現在の暦で11月27日頃から12月1日頃]」の言葉です。

「北風が木の葉を払いのける」という意味です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに       本編

目次


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください