このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

新撰組異聞 〜 禊月 雉も鳴かずば 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

今回の物語には基になった出来事があります。

「加納惣三郎」さんという新撰組隊士がいたという話があります。

京都出身だそうです。

生没年は不明だそうです。

新撰組の入隊は慶応元年(1865年)の初冬頃といわれています。

剣術に優れていて若くて美男子という様子から、「今牛若丸」と呼ばれていたそうです。

近藤勇さんの「小姓」を務めて、後に「小頭」を務めるようになったそうです。

小頭を務めるようになってからの出来事になりますが、島原に連れて行かれたそうです。

その時に「錦木太夫」に会ったそうです。

加納惣三郎さんは錦木太夫に逢うために通いつめたそうです。

太夫に会うための費用の工面に困り、金策や辻斬りをするようになったそうです。

そのため、噂になったそうです。

新撰組はこの事態に気付いたそうです。

新撰組としてはこの事態を収めなければなりません。

ある人物に加納惣三郎さんを討つように頼んだそうですが、返り討ちにあったそうです。

加納惣三郎さんは、島原へ通うのと費用を工面するための辻斬りを止めなかったそうです。

そのため、土方歳三さんの命令を受けた人物か、土方さんを含めた何人かの隊士が、島原から帰ってきた加納惣三郎さんを討ったそうです。

加納惣三郎さんについては、このような出来事が伝わっていますが、加納惣三郎さんの名前は新撰組の隊士の名簿では確認が出来ないそうです。

昔は、不逞や大問題に発展する状況を記録から削除する事があったそうです。

記録から削除されたのか、本当は違う名前なのか、創作の人物なのか、詳細については分かりません。

実在が分からないため、容姿の事実についても分からない事になります。

今回の物語に加納惣三郎さんの名前を使用するか悩みましたが、物語の展開を分かり易くするため、加納惣三郎さんの名前を使用さしました。

今回の物語の時間設定は、加納惣三郎さんが新撰組に入隊したと思われる慶応元年(1865年)の初冬頃より前の出来事として書いています。

ご了承ください。

「雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)」は、「無用な発言をしたばかりに、自分から災いを招く事の例え」で使われる言葉です。

「雉(きじ)」はキジ科の鳥です。

日本の国鳥です。

春の季語です。

「祓月(みそぎづき。はらえづき。けつげつ。)」は「陰暦三月の異称」です。

三月は雛祭が行われる月です。

「雛の禊をする月」という意味から付いた異称だそうです。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに       本編  

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