このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

新撰組異聞 〜 紅葉の時雨 銀杏の時雨 〜


〜 後書き 〜



ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

斉藤一さんは、怖い人物のイメージがあります。

幾人かの伝える話や記録から想像すると、剣の腕が強くて無口は、正しいようです。

当時の男性は、無口な人が多かったようです。

当時は無口な男性が多いのに、斉藤一さんは無口と表現する方がいます。

斉藤一さんは、本当に無口だったと思います。

斉藤一さんの過ごした状況を考えると、剣が強くて無口でなければ生きられなかったと思います。

逆に言うと、斉藤一さんが生きられたのは、剣の腕が強くて無口だからなのだと思います。

斉藤一さんは、沖田総司さんと親しかったと伝わっています。

性格は違いますが、歳が近く剣の腕が強い事から、お互いに感じるものがあったのかも知れません。

斉藤一さんは、厳しい生活を生き抜くためには、周りの人達が斉藤一さんを怖い人と思う方が、都合が良かったと思います。

「新撰組異聞」関連の物語では、斉藤一さんは、沖田総司さんや鈴ちゃんを幾度も助けています。

「斉藤一さんは周りが想像するほど怖い人なのか?」という考えからきています。

斉藤一さんも危険な任務に就きました。

有名な任務の一つに、この物語の時間設定より後で、伊東甲子太郎さんと共に御陵衛士として活動するために新撰組を抜けます。

斉藤一さんは密名を受けての行動のため、密名が知られると、伊東甲子太郎さん側に殺害される可能性が非常に高いです。

新撰組の活動時も命の危険とは隣り合わせのはずですが、この時期の七ヶ月から八ヶ月近くは、更に命の危険が高い活動になります。

この物語の季節は、秋か冬が合うと思い、晩秋から初冬の頃を想像して書きました。

「時雨月(しぐれづき)」は「陰暦十月の異称」です。

「時雨(しぐれ)」は、「秋の終わりから冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。涙を落としてなく様子を喩えた言葉。」の意味があります。

冬の季語。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに       本編

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