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新撰組異聞外伝 〜 雨水の頃 〜


〜 改訂版 〜


ここは、東京。


寒い日が多いが、暖かい日が増えてきた。

風の強い日もある。

季節が冬から春へと移る気配が少しずつ増えている。


ここは、沖田総司の息子の敬一と母親の美鈴が住む家。


縁の傍。


美鈴は洗濯物を微笑んでたたんでいる。

敬一は本を微笑んで読んでいる。


敬一は本を読むのを止めると、美鈴を微笑んで見た。

美鈴は洗濯物をたたむのを止めると、敬一に微笑んで話し出す。

「落ち着いて本を読めないわね。別な場所で洗濯物をたたむわね。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「僕はお母さんの洗濯物をたたむ姿を見たくて、本を読むのを止めたんだ。お母さん。僕を気にせずに洗濯物をたたんで。」

美鈴は敬一を微笑んで見た。

敬一も美鈴を微笑んで見た。

美鈴は洗濯物を微笑んでたたんだ。

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さん。梅の花が咲いているよね。梅の花が綺麗に咲く間に見に行こうよ。」

美鈴は洗濯物をたたんで、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。梅に興味を持ったの?」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんは花を見るのが好きだよね。僕は、お母さんの笑顔が見られるし、梅について勉強が出来る。一石二鳥だよね。」

美鈴は洗濯物をたたんで、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一は優しい子ね。お母さん。嬉しいわ。」

敬一は美鈴を照れて見た。

美鈴は洗濯物をたたんで、敬一に微笑んで話し出す。

「東京にも梅の綺麗な所がたくさん在るわよね。梅を落ち着いて見られる所があると良いわね。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは僕やお母さんより東京に長く住んでいるよね。斉藤さんに、梅の花が綺麗に咲いて、梅の花が落ち着いて見られる場所を質問するよ。」

美鈴は洗濯物をたたんで、敬一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんに無理を言わないように気を付けてね。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は洗濯物をたたんで、敬一を微笑んで見た。

敬一は美鈴を微笑んで見た。


数日後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


玄関。


敬一は微笑んで居る。

美鈴も微笑んで居る。


美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「風が強く吹く時があるから気を付けてね。斉藤さんに迷惑を掛けないようにね。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「行ってらっしゃい。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「行ってきます。」

美鈴は敬一を微笑んで見た。


敬一は笑顔で出掛けて行った。


少し後の事。


ここは、東京。


敬一が元気良く歩いている。


強い風が吹いた。


敬一は立ち止まり、風が止むのを待った。


風が止んだ。


敬一は元気良く歩き出した。


強い風が吹いた。


敬一は立ち止まり、風が止むのを待った。


風が止んだ。


敬一は元気良く歩き出した。


少し後の事。


ここは、藤田五郎、妻の時尾、幼い息子の勉の住む家。


藤田五郎は出掛けているため居ない。

時尾と勉は居る。


食卓の在る部屋。


敬一は焙じ茶を美味しく飲んでいる。

時尾は敬一を微笑んで見ている。


時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「今日は、風が強く吹く時があって、寒さを感じる時があるわね。外を歩くのは大変だったわよね。」

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「風は春一番より強くありません。冬のような寒さは感じません。大丈夫です。」

時尾は敬一を微笑んで見た。

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾を微笑んで見た。

時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「藤田は少し経つと戻るわ。少し待っていてね。」

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「はい。」

時尾は敬一を微笑んで見た。

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「お母さんと梅の花を見に行く内容を話しました。お母さんは梅の花を落ち着いて見たいと話しました。東京に在る、梅の花が綺麗に咲く所で、梅の花を落ち着いて見られる所を知りませんか?」

時尾は微笑んで敬一に話し出す。

「東京に関する内容は、私より藤田が詳しいと思うわ。藤田に確認をしてから、敬一君に伝えるわ。」

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「僕から斉藤さんに質問します。僕が斉藤さんに質問する時間が無かった時は、時尾さんに頼んでも良いですか?」

時尾は敬一に微笑んで頷いた。

敬一は焙じ茶を飲みながら、時尾を微笑んで見た。


少し後の事。


ここは、藤田五郎の家。


玄関。


藤田五郎は普通に帰ってきた。


時尾は微笑んで来た。

敬一は微笑んで来た。


藤田五郎は時尾と敬一を普通の表情で見た。

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。こんにちは。」

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。

敬一は藤田五郎を微笑んで見た。

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「剣道の稽古をしてから帰るか?」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「お願いします。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「少し経ったら剣道の稽古の準備を始める。」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「はい。」

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。


藤田五郎は家の中に普通に入って行った。

敬一は家の中に微笑んで入って行った。

時尾も家の中に微笑んで入って行った。


暫く後の事。


ここは、藤田五郎の家。


稽古場。


藤田五郎は稽古着で竹刀を持ち、普通に居る。

敬一は稽古着で竹刀を持ち、真剣な表情で居る。


敬一は竹刀を持ち、藤田五郎に真剣な表情で話し出す。

「お願いします。」

藤田五郎は竹刀を持ち、敬一に普通の表情で頷いた。

敬一は竹刀を持ち、藤田五郎に真剣な表情で礼をした。

藤田五郎は竹刀を持ち、敬一に普通の表情で頷いた。

敬一は竹刀を真剣な表情で構えた。

藤田五郎は竹刀を普通の表情で構えた。


敬一は藤田五郎に竹刀を真剣な表情で打ち込んだ。

藤田五郎は敬一の竹刀を普通の表情で受けた。

敬一は藤田五郎に向かって竹刀を真剣な表情で押した。

藤田五郎は敬一の竹刀を普通の表情で受けている。


藤田五郎と敬一の鍔迫り合いが続く。


敬一は藤田五郎に向かって竹刀を真剣な表情で押している。

藤田五郎は自分の竹刀を敬一に向かって強く押した。

敬一は竹刀を持ち、勢い良く後ろへ倒れた。

藤田五郎は竹刀を構えると、敬一を普通の表情で見た。

敬一は竹刀を持ち、直ぐに立ち上がると、真剣な表情で竹刀を構えた。

藤田五郎は竹刀を構えて、敬一を普通の表情で見ている。

敬一は藤田五郎に竹刀を真剣な表情で打ち込もうとした。

藤田五郎は竹刀を構えて、素早く避けた。

敬一は藤田五郎に真剣な表情で竹刀を打ち込もうとした。

藤田五郎は竹刀を構えて、敬一の横に素早く来た。

敬一は竹刀を構えて、藤田五郎を驚いて見ようとした。

藤田五郎は、竹刀を片手で持ち、敬一の背中を片手で強く押した。

敬一は竹刀を持ち、驚いた表情で前へと倒れた。

藤田五郎は竹刀を構えて、敬一を普通の表情で見た。

敬一は竹刀を持ち、驚いた表情で倒れている。

藤田五郎は竹刀を傍に置くと、敬一に普通に話し出す。

「敬一。起きられないほどに痛いのか?」

敬一は竹刀を持ち、驚いた表情で倒れている。

藤田五郎は敬一をゆっくりと起こした。

敬一は竹刀を放して、普通の表情でゆっくりと起きた。

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。

敬一は藤田五郎に小さい声で話し出す。

「痛いところはありません。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「今日の稽古は終わりだ。」

敬一は藤田五郎に心配して話し出す。

「僕は大丈夫です。稽古を続けられます。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「敬一。力が強過ぎると感じたか?」

敬一は斉藤一に微笑んで話し出す。

「背中に強い力を感じて、物凄く驚きました。今は大丈夫です。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「敬一は隙が多い。」

敬一は藤田五郎に悔しい様子で話し出す。

「斉藤さんには隙がありません。竹刀がまともに打ち込めません。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「隙があれば、俺は此処に居ない。今の敬一が俺に幾度もまともに打ち込めたら、俺は此処に居ない。」

敬一は藤田五郎を考え込んで見た。

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「今日の稽古は、今の会話で終わりだ。」

敬一は藤田五郎に真剣な表情で話し出す。

「ありがとうございました。」

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。


藤田五郎は竹刀を持ち、普通の表情で立ち上がった。

敬一は竹刀を持ち、真剣な表情で立ち上がった。


敬一は竹刀を持ち、藤田五郎に真剣な表情で礼をした。

藤田五郎は竹刀を持ち、敬一に普通の表情で頷いた。


暫く後の事。


ここは、藤田五郎の家。


藤田五郎の部屋。


藤田五郎は普段着に着替えて、普通に居る。

敬一は先程と同じ服に着替えて、微笑んで居る。


時尾がお茶とお菓子を持ち、部屋の中に微笑んで来た。


藤田五郎は時尾を普通の表情で見た。

時尾は敬一の前にお茶とお菓子を置くと、敬一に微笑んで話し出す。

「ゆっくりと休んでね。」

敬一は時尾に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

時尾は敬一を微笑んで見た。

藤田五郎は時尾と敬一を普通の表情で見た。

時尾は藤田五郎の前にお茶を微笑んで置いた。

藤田五郎は時尾に普通の表情で頷いた。


時尾は部屋から微笑んで出て行った。


敬一は藤田五郎に笑顔で話し出す。

「いただきます!」

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。

敬一はお菓子を美味しく食べ始めた。

藤田五郎はお茶を普通の表情で飲んだ。

敬一はお菓子を食べながら、藤田五郎に微笑んで話し出す。

「お母さんと梅の花が綺麗に咲く所に出掛けたいと話しました。僕もお母さんも東京について詳しくありません。梅の花の咲く所について教えて頂けると嬉しいです。」

藤田五郎はお茶を飲むのを止めると、机に普通に向かった。

敬一はお菓子を食べるのを止めると、藤田五郎を不思議な様子で見た。

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「梅の花が綺麗だと言われる所を書いた。美鈴さんと相談して出掛ける所を決めろ。」

敬一は藤田五郎に笑顔で話し出す。

「ありがとうございます!」

藤田五郎は紙を持つと、敬一に紙を普通に差し出した。

敬一は藤田五郎から紙を笑顔で受け取った。

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。

敬一は紙を持ち、藤田五郎を笑顔で見た。


少し後の事。


ここは、藤田五郎の家。


玄関。


藤田五郎は普通に居る。

時尾は微笑んで居る。

敬一も微笑んで居る。


敬一は藤田五郎と時尾に笑顔で話し出す。

「今日もありがとうございました!」

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。

時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「気を付けて帰ってね。」

敬一は時尾に笑顔で話し出す。

「はい!」

藤田五郎は時尾と敬一を普通の表情で見た。

敬一は藤田五郎と時尾に微笑んで話し出す。

「斉藤さん! 時尾さん! 梅の花を見に出掛けた後は、必ず報告します!」

時尾は敬一に微笑んで頷いた。

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。


敬一は笑顔で居なくなった。


暫く後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


玄関。


敬一が微笑んで帰ってきた。


美鈴は微笑んで現れた。


美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「お帰りなさい。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「ただいま。斉藤さんが梅の綺麗な所を紙に書いてくれたんだ。僕はお母さんの分も斉藤さんにお礼を言ったよ。」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「ありがとう。」

敬一は美鈴を笑顔で見た。

美鈴は敬一を微笑んで見た。


少し後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


食卓の有る部屋。


敬一は焙じ茶を美味しく飲んでいる。

美鈴は焙じ茶を微笑んで飲んでいる。


美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。今日は何の日か分かる?」

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴に微笑んで話し出す。

「雨水。」

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで頷いた。

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴に微笑んで話し出す。

「雨水の日に雛飾りを飾ると、良縁に恵まれるんだよね。」

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで頷いた。

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんも雨水に雛人形を飾ったの?」

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで頷いた。

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんは雨水の日に雛飾りを飾ったから、お父さんに逢えたんだね。」

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで頷いた。

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんの雛人形は、東京に運んでいないよね。何処に有るの?」

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで話し出す。

「お母さんの雛人形は、京都の知り合いにお願いをして、預かってもらっているの。」

敬一は焙じ茶を飲みながら、美鈴を安心した表情で見た。

美鈴は焙じ茶を飲みながら、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一に女の子が生まれたら、お母さんの雛人形を譲るわ。覚えておいてね。」

敬一は焙じ茶を飲むのを止めると、美鈴の手を心配して握った。

美鈴は焙じ茶を飲むのを止めると、敬一を不思議な様子で見た。

敬一は美鈴の手を握り、美鈴に心配して話し出す。

「お母さん。僕が結婚するのは、まだ先だよ。今の僕に雛人形を譲る内容を話すのは変だよ。何か遭ったの?」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一の話すとおりね。何も起きていないわ。心配させてごめんね。」

敬一は美鈴の手を握り、美鈴を心配して見ている。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。安心して。」

敬一は美鈴の手をゆっくりと放すと、美鈴を微笑んで見た。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。何が食べたい?」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんが作る物は全て美味しいよ。僕はお母さんが作る物ならば、何で良いよ。」

美鈴は敬一を微笑んで話し出す。

「敬一。ありがとう。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。


美鈴は微笑んで居なくなった。


敬一は焙じ茶を飲むと、外を微笑んで見た。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は、既に掲載している物語の改訂版です。

改訂前の展開や雰囲気を出来るだけ残しながら改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

この物語では、美鈴さんと敬一君は、梅の花を見に行く話しだけで終わります。

梅の花を見に行く物語を書くかは、現在(2010年2月15日)も未定です。

「雨水(うすい)」は「二十四節気の一つ」です。

二月十九日頃、または、この日から啓蟄までの期間です。

温かさに雪や氷が解けて雨水として降り注ぐ日です。

昔から、農耕の準備を始めるのは雨水が目安とされて来たそうです。

また、この日に雛人形を飾り付けると良縁に恵まれるとされています。

「一石二鳥(いっせきにちょう)」は「一つの事をして、同時に二つの利益や効果をあげる事。一挙両得。」をいいます。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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