このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大阪ちょっと探訪・5



●食った後かい●

大阪二日目の朝は取りあえずたこ焼きで始まった。
『やっぱり大阪といえばたこ焼きでしょう』
というおのぼりさん的思想による。
ここで食ったたこ焼きは、オタフクソースに毒されたK川県民の舌には
少し辛口に感じられたが、概ねOKであった。
私の味覚はブリティッシュナイズドされている(文法的におかしいやろ)為、
味覚の72%は『うまい!』で出来ているのである。うまい!たこやきうまい!

いや、イギリス人の味覚云々とか、そういうのではなくて、うまいから。
食べてみてつか(〜してくださいの意)。

まあ、なんちゅうか、オオサカ・ブレックファストを楽しんだ我々は
受験に向かったO縄弟はほったらかして、大阪散策を決め込む。
ちなみに勇躍試験会場に乗り込んでいった弟が一番勉強していたのは
『日本橋への行き方』だったとかいう噂も…orz

ともかく我々は大阪の街を歩いた。
大阪の町を歩くときには、通行人の会話、街角の小さな看板などにも
全神経を傾けなくてはならない。
いろんなところがいろんな風に面白いからである。
こんなことを言うと、大阪人の方に『そんなことない』と言われそうだが、
違う、違うぞ諸君。騙されてはだめだ。
彼らは『麻痺』しているだけなのだ。
気づいていないのだ、彼らは。
自らが街角のシークレットウェポンだということに。

見たまえ。これがその片鱗だ。

●どうすんねんこれを●

パチンコ屋の前で、というかエントランスの天井で、
逆さまに回転しているだけ、の招き猫。

また、店主はイカを釣りに行っているので店が開けられないと主張する、
道端に止まっている移動イカ焼き屋とか、
何故か200mほども後を付いてくるアフロヘアーの呼び込みの兄ちゃんとか。
何でも、今日は『アフロの日』で、アフロで入店すると安いからって、
頼むから俺に向かって主張せんとってくれ。俺はただの一般通行人やから。
俺、特にアフロに憧れ感じたりしてないしな。

で、まあ、ふらふらと歩いておったら、いつの間にか難波パークスまで来てしまったので
じゃあ、まあ、ちょこっと奈良まで行ってくるか、ということになり、
近鉄難波まで地下道で行こうとしたら何か妙に遠いし、標識がちょっと適当ちゃう?
とか何とか思いながら、歩いたのである。

ちなみに、人間工学的アプローチでは利用者への周知がしっかりしていない状態を
『アフォーダンス』がなってないと表現するそうな。

ま、というわけなんで、看板の意味がわからんかったら、たとえそれが自分のせいでも
アフォーダンスがなっとらんのじゃい!
と言っておけば、何とかなる。(いや、どうもならんやろ)

ともあれ、我々3人(私、連れ、O縄人)は
近鉄難波から急行に乗って奈良に向かったのである。

大阪から奈良に抜ける時に生駒山という山を登って抜けるのだが、
関西系ラジオを聴いて育った私の脳髄に刻み込まれた『生駒山上遊園地』が
本当にあることを確認した私は幸せだった。

奈良の襲撃は小学校の修学旅行以来だったような…
近くて遠い古都奈良。
久々にしかせんべいを雨霰と放出せねばなるまいな。



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