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バカチン四国Ⅴ・5
さて、二日目となる今日から、本格的にうどんを食うことにする。
完全に現地うどんモードになっている我々は、
朝7時半という早朝に起き出し、早速うどん屋に向かうことにした。
第一目標は県庁裏の某有名店である。
なお、この食べ歩き紀行では、店名をいちいち明かすことはしない。
写真に写っていたり、勢いで店名を入れてしまうことはあるが、
特定の店のみを無茶苦茶に持ち上げたりはせぬ所存であるので了承いただきたい。
まあ、そんな訳で、一軒目にやってきた我々だが、
朝一番ということもあるので、少々オーソドックスなチョイスに落ち着いた。
●かけ(小)+げそ天●
今日の行く先を占う一杯目である。
私は意気揚々とカウンターの向かいに立っているおっちゃんに告げた。
私「かけ小!」
…後方を見ると天災Wがまごついている。
どうも小銭どころか日本銀行券額面1,000円券すら持っていない模様。
ヤツめ、万券でうどん屋に乗り込みよったな…あーあ。
と思っていたら、思わぬ救いの手が。
おっちゃん「ええけん、ええけん。おっきいんでもええけん、出し」
何てこった、この店、以前なら、万券しか持ってないなどとぬかした時点で
以前なら精算拒否の雰囲気漂う感じやったのに…いやー、目を見張るびっくりや。
まあ、そんな感じで、天災Wと私はゆっくりとくつろいだ雰囲気で
5分かけてうどんを食い、外へ出た。
●写真から切れている暖簾の下では、天災Wが満足そうにしている●
ちなみに、言い添えておくと、基本的に香川のうどん屋(特に小さな店舗)には
一万円精算の為の札等は用意されていないと思っておいてほしい。
地元民は精算するときに千円札を出すだけでも少し申し訳ない気分になるときがある。
天災Wは後に続く者達に範を垂れた格好になる。
よくわからんが、でかした天災W。
その後ホテルに自転車を置いた我々は
次の朝飯を求めて電車で移動する。
ことでん(高松琴平電鉄)瓦町駅を出た電車は一路JR高松駅最寄の高松築港(たかまつちっこう)駅へ。
この会社で現在使われている電車はかなりの数が元京浜急行で走っていた電車である。
●扇風機の中心には“KHK”の文字●
扇風機などを見ながらぼけっとしていると、もう終点、高松築港である。
高松築港駅は、日本有数の水城、玉藻城(たまもじょう)の内堀沿いにあり、
柵一つ隔てた向こう側には、内堀を泳ぐ魚やアヒルを見ることができる。
この玉藻城の堀を満たす水はすべて海水であるので、魚も当然海の魚である。
最近は禁止されたらしいが、幼い頃は堀の取水口で鯛が釣れたなどと、よく聞いた。
ちなみに、玉藻城から道一本隔てた向こう側は、瀬戸内海である。
明治までは、玉藻城の城壁の向こうは即海だったそうな。
●高松築港駅、後ろに見える石垣は玉藻城のもの●
我々はここからさらにJRに乗り継ぐ。
JRの駅舎は確かここ2、3年で、新しくなった新型駅舎である。
ホームは位置は昔から変らず、頭端式ホーム、全10線だったか。
ここから普通列車に乗り、一駅先の香西(こうざい)駅に向かう。
●JR高松駅の改札口●
当然のことながら、人力改札である。
もちろんの事ながら、自動券売機で販売されているのは「うらの白いきっぷ」である。
今となっては、改札で鋏を入れることはなくなったが、
その代わりに改札のお姉さんやおっちゃんが、凄まじい速さでスタンプを押していく。
処理能力は多分自動改札を超えるだろう。
国鉄時代は券片を宙に舞わせながら、鋏がきっぷに入りまくっていた。
ちなみに、ことでんは今でも鋏を使っている。
●言わずと知れたマリンライナー●
ちなみに、乗り込む普通列車だが、ホームに4両止まっているにもかかわらず
普通列車として出発するのは、前2両のみ。
後ろ半分は「快速サンポート」として、快速運転をするらしい。
ともかく、我々は香西に向かう。
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