このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
北海道旅行記・2004年9月23日
1.小樽→長万部
7時45分頃にホテルを出て駅に向かった。小雨が降っていた昨晩と違い、見事な快晴。私が乗る列車は改札中のランプがついていなかったが、ここは自動改札なのでホームへ向かった。するとホームには長い列が…。8時ごろに長万部行き2932Dが入線してきた。列車はキハ150の単行。これもクロス部分が2-1なので座席が少ない。何とかロング部に座れた。8時7分の発車時には立ち客もかなりいた。山線は本数が少ないので2連つないでほしいものだ。まあ今日は祝日でニセコや倶知安方面の観光客が多いのかもしれないが…。
列車は定時に出発。小樽を出るとすぐに山の中に入る。途中、まともな都市は倶知安ぐらいしかなく、山線から特急が消えたのも納得。かつて岩内線が分岐していた小沢駅はさほど大きい駅ではなかった。岩内町は現在でもそこそこ活気のある街らしいが、本線である函館本線がこのような様(特急がなく、列車も1時間から2時間に1本)では廃止もやむをえないな…。
山線で一番大きな駅、倶知安では10分近く停車していたので改札の外に出てみた。かつて胆振線が分岐しており、構内は広々としていた。改札のそばの地図には今も胆振線が記されている。倶知安あたりでもけっこう降りたのだが、それでもまだクロス部は埋まっていた。小樽から先、倶知安までは1時間に1本ぐらいは列車があるのだが、倶知安から先は私が乗った列車の次は小樽駅11時28分発までない。
倶知安の次の比羅夫は駅構内に温泉があり、「入浴中」のプレートがかかっているのが列車からも見えた。比羅夫の次のニセコ、そしてその2つ先の蘭越でそこそこ降りて、ようやくクロス部に移ることができた。黒松内駅の改札横には「日本最北のブナ」の木の一部がおいてあった。この山線は国道5号とあちこちで併走する。国道のナンバーからもかつての函館−札幌のメインルートがこちらであったことが分かる。
2.長万部→函館
終点長万部には11時13分到着。駅のスタンプを押そうとしたがスタンプはなかった。ここから特急に乗るのだが、列車が4分遅れで入ってくるという放送が入ったので駅に留置してあるキハ150を撮ったりしていた。
定刻より数分遅れで特急北斗8号が入ってきた。キハ183系の7連だったが、最後尾の自由席車両は5人ほどしか乗っていなかった。最後尾席に座って座席を進行方向と反対向きにし、流れ行く景色を楽しんだ。
3.函館観光・摩周丸
遅れは途中で取り戻し、定刻12時48分に函館に到着。函館駅は改装したばかりのようで、かなりきれいな駅だった。駅の立ち食いそばで腹ごしらえをし、コインロッカー(よその駅では300円の大きさなのにここでは400円だった)に大きい荷物を入れた。そしてまず向かったのは青函連絡船記念館摩周丸。かつての青函連絡船の船着場?に停泊させてある(もう自力走行はできない)。入ってすぐのところに連絡船で実際に使用されていた一等座席と二等座席があり、一等座席に座って青函連絡船終焉の短いヴィデオを見た。この一等座席、座った状態で座席の左上にライトがあった。また、リクライニングが相当でき、ほとんど座席を寝かせることができた。
その後、展示室内を見たが、青函トンネル計画が本格化した頃はまだ飛行機の運賃が非常に高く(東京−札幌は飛行機運賃が鉄道運賃の2倍以上した)、青函連絡船の需要が高かった。そのため、青函トンネルは新幹線、連絡船はローカル輸送と貨物、という住み分けをする予定だったらしい。こういう連絡船での旅をしてみたかった…。まあ民間のフェリーが今でも青函間で運行されているので、次回はそれを使ってみるか。歴代の乗組員の制服が展示されていたが、戦前の船長の冬服が999の車掌さんの服とほぼ一緒だった。安全運行・定時運行への乗組員の努力もよく分かる展示内容だった。
摩周丸を出て、朝市にある食堂で鮭ハラミ定食を食べた。ついで市電の函館駅前電停から市電に乗った。やってきたのはすごく古い車両で、床が木でできていた。函館駅前電停停車中に一日乗車券を購入。小さな冊子になっており、地図がついている。市電もバスと同じく、降りるならボタンを押さないといけないのだが、普通のバスのような「次とまります」と表示されるものではなく、単なるブザーと言うか、「チン」と鳴るもので、その音で運転士が停まるかどうか判断するというものである。しかも「ワンマン運転時にはこのボタンを押してください」とある。この車両は市電に車掌が乗っていた時代から使われているのだろう…。
4.函館観光・五稜郭
五稜郭公園前電停で下車。15分ほど歩いて五稜郭に着いた。五稜郭は戊辰戦争の戦いで土方歳三が死んだところなのでここでも新撰組関係のポスターとか旗がいっぱいある。京都人として、新撰組はもうお腹いっぱいなのでちょっとうんざり。五稜郭公園は公園でしかなく、特に何かあるわけではない。というわけで五稜郭タワーに登ってみた。大して高いタワーでもないのに630円もする。市電の一日乗車券を見せたら60円引きになった。それでも低いタワーなのに通天閣より高いとはいかがなものか。チケットを買った時にスクラッチカードをもらい、削ってみたら「誠」の字が出た。土方歳三のポストカードをもらえるらしい。
タワーを登るエレベーターは満員。展望室からはたしかに五稜郭の姿を見ることはできたが、それ以外は何もなく、すぐに下りた。そしてまだ電停まで戻ったらすぐに電車が来た。今度乗った電車は新しい電車。だが新しい電車の方が加速や減速が遅い気がする。末広町電停で下車。けっこうきつい坂を上り、写真博物館へ行った。博物館を見た後、末広町電停の次の十字街電停から函館駅前へ戻った。函館駅のみどりの窓口で明日の海底駅見学の切符を購入。やっぱり発券が早いねえ。京都とかでこんな切符を買おうとしたものすごく時間がかかりそう。
コインロッカーから荷物を出して旅館紹介所へ行った。最後の晩なのでちょっといいホテルに泊まろうと思ったが、ここではビジネスホテルしか紹介していないらしく、朝市のすぐそばのホテルを紹介してもらった。あまり新しくないのはいいとして、部屋に冷蔵庫がないのにはちょっと閉口。荷物尾をいて再び外出。郵便局に行ってEXPACK500を購入、今度は歩いて函館駅まで戻った。駅の売店で色々とお土産を購入。その後もあちこちをぶらついて、夕食は駅前にある、つけめんの麺神という店で夕食。ロース肉のカレー風味天ぷらのセットを頼んだ。ビールと合いそうなのでビールも注文。かなり腹いっぱいになった。
帰りに酒を買ってホテルへ戻った。しばらくテレビを見てから風呂(小浴場があった)へ入り、それから酒を飲んだ。
9日目へ
ホーム
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください