このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
高萩炭鉱櫛形鉱専用線 2
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左カーブが尽きるころ、正面に
この辺りになると万石(石炭積込所)へ推進運転してきた運炭列車は歩くよりも遅い速度になったのだろう。
画像の奥、道路が上り坂に転じる手前で専用線は終わっていた。
役場を隠す植生の辺りも専用線があったものと思われる。
「常盤地方の鉱山鉄道」の巻末資料を見ると専用線に平行するように万石(石炭積込所)があったようだが、当然の事ながら役場の敷地になっており、痕跡は一切存在しない。
これ
いたってオーソドックスなデザインの建築物である。
炭鉱跡と言う事で背後にズリ山などの小高い山を探したが周囲の情景に溶け込み判断できなかった。
前日に仕事納めが終わっている筈なのだが、建物内には明かりが付いている部屋がある。
役場以外の機能も有しているようだ。
役場には門扉が無くオープンな感じだ。
敷地内にはATMが設置されているので締め切るわけにはいかないのだろう。これは最近の役場ならば当然の事だ。
役場の裏手は小高い山…いや丘になっている。
役場の敷地内に入ってすぐの右手に笹に覆われた階段が見えた。
柵の向こうの階段は全く使われていないようだ。
もしかして炭鉱関連施設が残っているかも知れない。
もうちょっと周囲を見渡してみる事にした。
階段の上には正体不明のコンクリート構造物。
丘の上にはゴルフ場(大心苑ゴルフ場)があり、役場と敷地が隣接しているように地図では見えた。
炭鉱に関した施設が残っているとは思わなかったので不思議な感じがした。
凄いの残っているじゃありませんか…
役場の建物の真裏、コンクリートの大きな構造物が見えた。
万石は既に無い、すると?…資料からするとこの建物は「原炭積込場」であるようだ。
原炭積込場から選炭場(これも存在しないと思われる)を経由し万石に発送すべき石炭を積載したのだろう。
原炭積込場の斜面側は例によって「天空の城」状態であった。
目を凝らしてみると木々の何本かは原炭積込場内から生えているようだ。
植物の逞しさには脱帽せざるを得ない。
役場の3階、あるいは4階に登れば原炭積込場の様子が同じ高さで観察できるかもしれない。
原炭積込場の脇であろうか?(下から見ているので左右方向の距離勘が無い)
上部が広がっている独特の造形をしている。
この建物は資料を見ても正体が掴めなかった。
役場前には石碑が2つ並んでいた。右に「
閉町記念碑には
可愛らしい石像の鳥は
町は無くなっても町が存在した事…その記憶は消えない。
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