このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
![]() | 伊良湖岬 渥美半島突端の伊良湖岬。弓なりになった白い砂浜が恋路ケ浜。若き日の柳田国男がこの浜で椰子の実を拾い、その話を友人島崎藤村に話したところから、藤村の「椰子の実」の詩が生まれた。高台にある「椰子の実」碑近くからの眺め。 |
「椰子の実」碑 景勝の地「日出(ひい)の石門」の上のちょっとした広場に、「椰子の実」の詩碑と作曲碑が建っている。地元渥美町観光協会による石垣島からの椰子の実の投流事業で、漂着したココヤシの記念植樹(碑の両側)、などもある。 正面が藤村詩碑、向き合うような形で手前の崖際に大中寅二の作曲碑が建っている。 | ![]() |
![]() | 「椰子の実」碑 昭和36年3月、渥美文化人協会の建立。碑陰には柳田国男『海上の道』にも触れ、この詩の成立についても記している。野田宇太郎は文字も読みづらく、形もおもしくない、場所も再考の余地がある、と言っている(『東海文学散歩』)が、場所についてはまったく同感だ。当時は観光地として知られている「日出(ひい)の石門」に近い、ということで選ばれたようだが、こんな高台ではなく、柳田国男が椰子の実を拾ったという恋路ケ浜こそふさわしいのは、いうまでもない。 |
大中寅二作曲記念碑 大中寅二の生誕百年を記念して、1996年に建てられた。表に譜面、裏に大中寅二の略歴が刻まれている。大中寅二は山田耕筰に師事、「椰子の実」碑の曲は昭和11年、国民歌謡の一つとしての作曲、今も広く愛唱されているし、中学校の音楽教材としても健在だ。 | ![]() |
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