このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

犬山城——丈草句碑


犬山城  蒲郡から八橋を回って名古屋に一泊、足は犬山に向かった。犬山城は久しぶりだが、つくずくいい城だと思う。天文6年(1537)造営、昭和40年に解体修理完了。姫路、松本、彦根城とともに国宝指定を受けているが、この犬山城は個人所有という珍しい城だ。。犬山城
丈草句碑丈草句碑  内藤丈草は犬山藩士で芭蕉の高弟、『猿蓑』にも加わった。天守閣のある本丸跡入り口にこの碑がある。
 素朴な自然石に、「涼しさを見せてやうごく城の松」と刻まれている。
犬山城からの眺め  天守閣に上ると、周囲に高いものは何もないから、360度の展望が楽しめる。眼下に木曽川が流れている。
 一昔ほど前に、日本ライン下りの舟に乗って、白帝城と別名のあるこの美しい城を望みながら下ってきて、前方に見える犬山橋近くで下船したことを思い出した。犬山橋には名鉄線も通っていて、電車がゆっくり通り過ぎるのが、ここからもよく見える。
犬山城からの眺め
犬山城からの眺め犬山城からの眺め  これは木曽川の下流の眺め。城の松の向こうに、ライン大橋と姿の美しい伊木山が見える。 
犬山城の甍  屋根の美しい城は少なくないが、この城はとりわけ美しいように思う。空のように見えるのは、木曽川の水面。
 天守閣の4階、高欄の間には「十一代城主」成瀬正勝の写真も掲げられていた。彼は昭和48年享年68歳で他界した、とあったが、彼も著作者に名を連ねた教科書「現代国語」を使ったことなども思い出した。昭和30年代から40年代の初期、「高校紛争」のはじまる少し前のことである。
犬山城の甍

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