このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

01系
登場年:(試作車)昭和58年  (量産車)昭和59年
路線:銀座線
所属区:上野検車区・渋谷分室
両数:228両

 銀座線の2000形置き換え用として に投入された車両。平成5年に37本がそろって旧型車の置き換えを完了した。制御方式は高周波分巻チョッパ方式で回生ブレーキつき。モータ出力は120kW。
 平成9年に溜池山王開業に伴って運用が増加したので、第38編成が増備され、6連38本228両となっている。
02系
登場年:昭和63年
路線:丸ノ内線
所属区:中野検車区・小石川検車区
両数:336両

 丸ノ内線のフルモデルチェンジ車。基本的には01系をベースとしているため、試作車はない。車両限界が銀座線より大きいため、01系よりも一回り大きい。機器なども01系と共通のものを多く使用している。
 最初の7編成は非冷房で、第8編成から新製冷房車となっている。平成7年までに6連53本が新製。また、平成8年には方南町支線用に3連6本も新製されている。この車両は、帯の配色など、細部に本線用車両との違いが見受けられる。この車両の投入により、営団の完全冷房化が完了した。
03系
登場年:昭和63年
路線:日比谷線、東武伊勢崎線、東急東横線
所属区:千住検車区・竹ノ塚検車区
両数:336両

 3000系の代替車両として昭和63年から投入が開始された車両。主要寸法や基本システムは02系に同じ。チョッパ制御によって発熱が抑えられるようになったので、この車両から、新製冷房車となった。
 平成3年の新製車から、ラッシュ緩和のため、両端の2両が5扉車となった。この5扉車は、ラッシュ時に必要な20本が製造されると、また3扉車に戻った。
 平成5年の第26編成からは、制御装置がVVVFインバータに変わった。モータ出力も190kWにアップしている。
05系
登場年:昭和63年
路線:東西線、JR中央本線・総武本線、東葉高速鉄道
所属区:行徳検車区・深川検車区
両数:390両

 昭和63年に登場して、現在に至るまで増備がなされている車両。幾度かのマイナーチェンジがあり、グループに分けることができる。
 基本タイプは、最初の13編成で、回生ブレーキ付き高周波分巻チョッパ方式、電気指令式ブレーキ、モータ出力160kWというもの。第2グループは、第14編成で、VVVFインバータの試作車で、GTOによる制御。また、この編成はワイドドア車である。第3グループは、第15〜18編成で、ワイドドアに従来のチョッパ制御という組み合わせ。第4グループである第19〜24編成は、VVVF制御装置が正式採用となった。このグループは、千代田線用の06系と同仕様の機器などを使用している。5年のブランクの後製造された第5グループである第25〜33編成は、前面のデザインが大幅に変更された。それが右の写真。インバータ装置の回路構成が変わった。平成15年の第34編成からは、大幅なモデルチェンジとなった。車種構成やインバータ装置などに大幅な変更がある。右の編成は第42編成なので、このグループに属する。5000系置き換え用にもう少し製造するので、このグループが東西線の最大派閥となることであろう。

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06系
登場年:平成4年
路線:千代田線、JR常磐線、小田急小田原線・多摩線
所属区:綾瀬検車区
両数:10両

 21世紀の地下鉄車両の基本モデルとして開発が進められた。竣工は平成4年12月。
 車体は05系をベースとしたアルミ製で、先頭車を20mに収めて運転室の奥行きを確保するため、両端の扉を内側に少しずらした。このため、扉の間隔は均等でなく、座席数も従来の3+7+7+7+3から4+6+7+6+4に変わった(07系や05系19編成以降も同様)。車体も少し上下に拡大されている。
 制御装置はVVVFインバータ制御を採用した。運転台は従来通りの2ハンドル仕様で、車両制御情報管理装置(TIS)が設置されている。
 1編成しか在籍せず、運用範囲も長いので、見る機会が一番少ない。
07系
登場年:平成5年
路線:有楽町線、東武東上線、西武有楽町線・池袋線
所属区:和光検車区・新木場検車区
両数:60両

 06系と同じコンセプトで製造された車両で、第1編成は06系よりも3週間ほど遅い平成5年1月に竣工した。06系とは、見た目的には車体の帯の色しか差はない。使用線区の違いによる保安装置の違いはあるものの、数値的には06系・05系の19編成以降が同一仕様となる。
 西武鉄道との相互乗り入れの延長により、運用本数増加で増備され、現在6本の在籍である。
 ちなみに、管理人は有楽町線にはタダで乗れないので、綾瀬検車区から強引に撮ったこんな写真しか載せられませんが、そこはご勘弁を...
08系
登場年:平成14年
路線:半蔵門線、東急田園都市線、東武伊勢崎線・日光線
所属区:鷺沼検車区
両数:60両

 半蔵門線の押上延長に伴って製造された。車体はアルミ製で、車体断面は06・07系とほぼ同じ。ただし、扉が等間隔になったので、先頭車の全長は若干伸びた。
 制御装置はコスト低減、高速性能の向上、騒音の低減といった要求を満足させるため、インバータ装置などの変更を行った。
 現在6編成が在籍していて、東武日光線南栗橋から東急田園都市線中央林間までと、かなりの広範囲で活躍している。
5000系
登場年:昭和39年
路線:東西線、JR中央本線・総武本線、東葉高速鉄道、千代田分岐線
所属区:行徳検車区・深川検車区・綾瀬検車区
両数:86両(最盛時426両)

 東西線は、国鉄との相互乗り入れが計画されていたため、初めて20m・4扉となった。窓割なども103系に準じたものとなっている。
 車両性能は3000系に準じているが、制御装置はやや簡略化されている。制御方式は抵抗制御。車体は、ステンレスだが、後にアルミ車も出ている。
 編成は、3連→7連→10連と推移した。10連化は昭和52年からはじまり平成2年に終了した。冷房化は平成元年から6年に行われた。同時に制御装置は回生ブレーキ付き界磁添加励磁制御に変更。平成3年から廃車が始まり、現在は80両が残るのみとなった。廃車になったものは東葉高速鉄道に譲渡されて1000形になったり、05系アルミリサイクル車になったりしている。
 千代田支線のものは、冷房化されても抵抗制御のままだったが、東西線から来たアルミ車3連2本と交代して廃車になった。

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6000系
登場年:昭和43年(先行試作車)  昭和44年(2次試作車)  昭和46年(量産車)
路線:千代田線、千代田支線、JR常磐線、小田急小田原線・多摩線
所属:綾瀬検車区
両数:353両

 トンネル内の排熱を下げるためにチョッパ制御を営業車で始めて実用化した車両。
 昭和43年に1次試作車3両を新製して東西線でさまざまな試験を行った。この編成は現在北綾瀬支線で活躍している。翌年には量産先行車となる2次試作車6連が製造された。この編成でもさまざまな試験を東西線で行った。後に10連化をして量産車化したのが右の写真である。この編成はいまだに小田急の保安装置を持たないので運用に制約がある。
 昭和46年、霞ヶ関開業時にいよいよ量産車が登場した。制御装置はサイリスタによる電気子チョッパ方式で回生ブレーキ付き。ブレーキにははじめて電気指令式が採用された。
 その後6000系は平成2年までに35本が製造された。平成7年からは更新改造が現在に至るまで順次行われている。これによって制御装置がVVVF化された編成が半数ほど存在する。

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7000系
登場年:昭和49年
路線:有楽町線、東武東上線、西武有楽町線・池袋線
所属:和光検車区・新木場検車区
両数:340両

 基本システム、車体デザインなどは6000系がベースとなっており、外観的には帯の色、非常扉上の種別表示窓といった点が、機器的には制御装置が電力節減効果を高めたAVF(自動可変界磁)チョッパ方式となった点が6000系との相違点である。種別表示窓は、西武線に直通する際は優等列車でと計画されていたのでつけられたが、結局のところLEDの行き先表示で表示するためまったく使っていない。
 平成6年から更新修繕が始まり、9年からVVVFインバータかも進められている。

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8000系
登場年:昭和55年
路線:半蔵門線、東急田園都市線、東武伊勢崎線・日光線
所属:鷺沼検車区
両数:190両

 基本システムは6000・7000系の延長上にあり、車体外観もそのイメージが強いが、変更点も数多い。車体は前面を額縁つきとしてアクセントをつけたり、運行番号表示窓を非常扉上としたりした。制御装置は7000系同様のAVFチョッパ方式で、サイリスタを高耐圧・大容量化して素子数を半減するとともに、フロン沸騰冷却方式として低騒音化も図られている。
 この形式で特筆すべきこととしては、一時期東西線に在籍していた車両が存在することだ。このときは、前面の連結器が密着式になり、運転台も2ハンドル式となったが、半蔵門線に帰ってきてから自動連結器・1ハンドル式に戻された。
 10連化用に製造された中間車には08系に近いスタイルのものもあり、編成内で見ると2両分だけ違う形式が混ざっているようで面白い。

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9000系
写真未調達登場年:平成3年
路線:南北線、埼玉高速鉄道、東急目黒線
所属区:王子車両区
両数:126両

 南北線の赤羽岩淵〜駒込間開業時に投入された車両。当初は4連で運転していたが、四ツ谷開業時に6連となる。将来は8連での運転を想定しており、車両の番号や施設などもそれに対応したものとなっている。
 車体はアルミ製で、05系からのイメージを引き継いでいる。ワンマン運転対応のため運転室の奥行きが30cm広げられ、先頭車の全長は一番長い20.66mとなった。運転台は8000系についでワンハンドルが採用され、ワンマン運転用のドア開閉ボタン、ホームドア表示灯、車両制御情報管理装置のモニタなどを備えている。自動運転装置も採用しており、その機器も搭載されている。

各形式のその他の写真

05系
05系の初期バージョン車。
5000系
千代田支線で活躍する5000系。ワンマン運転を行っているため、それに対応した機器を搭載している。

東西線のほかの5000系については、 こちら へ。
6000系
千代田支線で活躍する6000系1次試作車。現在は抵抗制御化され、綾瀬と北千住の間を行ったりきたりしている。
7000系
綾瀬工場の出庫車両を綾瀬で捕らえたもの。有楽町線は和光検車区と新木場検車区と二つの検車区を有するが、工場設備がないため、綾瀬工場に重要部検査以上になると、霞ヶ関〜桜田門間の8・9号連絡側線を介して検査に来る。最初の開業時は列検も綾瀬でやっていた。ちなみに南北線車両も同様。南北線車両は市ヶ谷短絡線で有楽町線に入った後8・9号連絡側線を介して綾瀬にやってくる。
8000系
五反野にて。半蔵門線からの直通列車は区間準急か通勤準急になるため、必ず急行線を通る。

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