このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



さよならこころ号 乗車記

2003(平成15)年9月28日(日)
越後湯沢〜新潟
9717M (急行さよならこころ号)
発車案内板

2003(平成15)年4月から、NHK朝の連続テレビ小説にあわせて運転された 快速「こころ」号 ですが、9月28日の長岡発越後湯沢行きの列車で最後となりました。
運転期間中、越後湯沢駅に到着後は、回送列車として新潟へ向かうのですが、その最後の回送列車が、団体臨時急行「さよならこころ」号として、165系直流急行型電車最後の営業運転を行いました。

電話での申し込みのみということで、何度か電話を掛けましたが、運良く申し込むことができましたので、最後の列車に乗車してきました。

急行「さよならこころ」号のための特製サボまで用意され、関係者の方々の車両に対する感謝と惜別の気持ちがうかがえました。
きっと関係者の目には「さよならこころ」ではなく、「さよなら165系」と映っていたことでしょう。

発車直前まで先頭車のあたりで撮影を行い、列車に乗り込みました。

左上:発車案内板
左下:急行さよならこころ号(新潟方)
右下:「さよならこころ」号の特製サボ
(以上、越後湯沢駅にて)

急行さよならこころ号(新潟方)
「急行さよならこころ 新潟行」の特製サボ
新潟の165系で運転した主な優等列車
新潟の165系のあゆみ

快速「こころ」号として運用中、ずっと「こころ」の番組ポスターが貼ってあったところには、165系で運用された列車や、165系の歴史が書かれた紙が貼ってありました。

左:新潟の165系で運転した主な優等列車
右:新潟の165系のあゆみ
(ともに、車内にて)

車内の様子

越後湯沢駅のびゅうプラザで引いたくじに書いてあった座席は1号車で、モーターがない車両でした。
乗車されている皆さんは、最後の列車を楽しむというよりは、味わうという感じで、車内はとても静かでした。
モーター音を聞きに2号車へと行ってみましたが、ブーンというモーター音はまだまだ力強さを感じさせてくれました。

左:車内の様子

急行さよならこころ号(越後湯沢方)
7番線ホームにて

新津駅を過ぎてから、165系の歴史と愛された車両に対するJRからの感謝の言葉が放送され、隣りの2号車からは拍手も聞こえてきました。

越後湯沢から新潟まで2時間の旅は本当にあっという間でした。

新潟駅ホームはごった返すといった人出ではなかったものの、最後の姿を記録に残そうと多くのファンが出迎えてくれました。

前述の車内放送にて、「越後に生まれ 越後に終わる 165系直流急行型電車」との放送がありましたが、それも何か因縁めいたものを感じ、とても寂しく思います。

一度は「回送」と表示された幕も、粋な計らいで「急行」に戻され、最後まで「急行」としてありつづけた165系に、40年間ご苦労さまと言いたいです。

左上:急行さよならこころ号(越後湯沢方)
左下:7番線ホームにて
右下:「急行」の幕に戻され回送
(以上、新潟駅にて)

「急行」の幕に戻され回送



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