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寝台特急さくら号と長崎の旅

2005(平成17)年1月9日(日) -その1-
名古屋〜大阪〜下関
3 (寝台特急さくら号)
5号車ロビーカー

岐阜駅に停車した後、寝台特急「はやぶさ」号の車両に連結されている5号車のロビーカーへ行ってみました。
ロビーカーだけは減灯されていませんので、久しぶりに明るいところにきたという感じでした。
お酒を飲んでいるグループや、本を読んでいる方、外の景色を眺めている方、寝ている方などがいらっしゃいました。
ロビーカーにきてしばらくすると、寝台特急「さくら・はやぶさ」号は米原駅に運転停車しました。
上りホームには、東京行きの寝台急行「銀河」号が停車していました。
米原駅を発車するとしばらくして貨物列車とすれ違いました。
「やっぱり夜中は貨物列車が多いんだなぁ」と思い時計を見ると、ちょうど0時を回ったところでした。

左:5号車ロビーカー

3,4番線ホームにて
寝台特急さくら号(東京方)

京都駅を発車して、しばらくしてからロビーカーを後にしました。
この日は、大阪駅を出てから寝ようと決めていましたが、すでにだいぶ眠くなってきていました。
寝台に戻ってからもボーっと外を眺めていましたが、一際明るい駅を通過し、それが新大阪駅だとわかると、ほどなくして淀川を渡り、大阪駅に到着しました。
大阪駅では荷積み作業があるため、3分ほど停車します。
ホームに出てみましたが、寝台特急「さくら・はやぶさ」号が停車しているホーム以外は、ひっそりとしていました。
1時9分、発車時刻となったので列車に乗り込みました。
大阪駅を発車したので、浴衣に着替え、休むことにしました。

左:3,4番線ホームにて
右:寝台特急さくら号(東京方)
(以上、大阪駅にて)

瀬戸内海沿いを走る
小雪が舞う

何度か目を覚ましましたが、少しは寝たようです。
次に目を覚ました時は、寝台特急「さくら・はやぶさ」号は速度を落とし、停車しようとしているところでした。
カーテンを少し明けて窓の外を見ると、広島駅に到着するところでした。
「ついに広島まで来たんだなぁ」と、少し感慨深いものがありましたが、まだ寝ることにしました。
岩国駅、柳井駅と停車し、6時30分過ぎ、おはよう放送が流れました。
次の停車駅の下松駅から、B寝台は座席として使用するために寝具の片付け作業を行うという事で、着替えて起きることにしました。
列車は徳山駅に停車した後、しばらくして瀬戸内海沿いを走行しました。
少しずつ白んでくる空と、その光を受ける穏やかな海がきれいでした。
再び内陸に入り、防府駅に停車した後、窓の外では小雪が舞うようになりました。

左:瀬戸内海沿いを走る
(戸田〜富海間にて)
右:小雪が舞う
(四辻〜新山口間にて)

朝日が顔をのぞかせた
再び降り出した雪

ようやく小降りになってきた頃、新山口駅に停車し、しばらくすると朝日が顔をのぞかせました。
一安心したその時、ガツーン!というものすごい衝撃とともに、列車が急停車しました。
通路を歩いていた方も、転びそうになっていました。
「これは、ただ事じゃないな」と思ったとき、「(反対を走る)上り列車が、車と衝突しましたため、急停車致しました」との放送がありました。
「大変なことになったな」とは思いましたが、急ぐ旅でもないので、座席で待っていました。
その頃、ようやく車内販売が席まで廻ってきましたが、楽しみにしていた徳山駅の「あなご飯」は既に売りきれており、少し残念でしたが、下関駅で積み込む「ふく寿司」をお願いしました。
飲み物を買っておこうとロビーカーまで行くと、何と、事故現場がロビーカーのちょうど真横で、多くの人が窓から覗き込んでいました。
私も少し覗いてみると、普通列車の下にもぐり込むようにして、めちゃめちゃに壊れた車がありました…。
少し沈んだ気持ちで座席に戻ってしばらくすると、「車両の確認が終わりましたので間もなく発車します」と放送があり、ようやく列車が動き出しました。

左:朝日が顔をのぞかせた
(嘉川〜本由良間にて)
右:再び降り出した雪
(埴生〜小月間にて)

EF66型電気機関車(下関方)
3,4番線ホームにて

発車してすぐに車掌から、遅延を詫びるとともに、踏切での一時停止は必ず行ってほしいとの放送がありました。
寝台特急「さくら・はやぶさ」号は、23分遅れで宇部駅に到着しました。
再び放送があり、このままだと博多駅での乗り継ぎ列車との接続が取れないため、乗り継ぎ予定の方は申し出てほしいとの連絡がありました。
9号車でも何人か申し出ている方がいらしたようです。
窓の外では再び雪が舞い始めました。

次に停車する下関駅では、機関車の付け替え作業が行われます。
その様子を見に行くために、前の車両のほうに移動しました。
そして、25分ほど遅れて、下関駅に到着しました。

ドアが開くと、カメラを持ったファンがいっせいに機関車の前のほうに集まりました。
東京から下関まで、遅れも含めて15時間あまり、1096km近くを引っ張ってきたEF66型電気機関車がここで切り離されました。

雪が舞う寒い中、続いてEF81型電気機関車が連結されました。
この機関車は、下関駅から関門トンネルを通って門司駅までの1駅区間だけ、寝台特急「さくら・はやぶさ」号を牽引します。

列車は33分遅れで、下関駅を発車しました。

左上:EF66型電気機関車(下関方)
右上:3,4番線ホームにて
左下:EF81型電気機関車(門司方)
(以上、下関駅にて)

EF81型電気機関車(門司方)



寝台特急さくら号と長崎の旅
2005(平成17)年1月8日
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2005(平成17)年1月9日 -その2-

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