下関駅を発車してすぐに、下関港が見えてきました。
比較的大きな船や、造船所が見えました。
そして、列車はトンネルに入りました。
「もう関門トンネル？これがそう？」などと思っていると、トンネルを出ました。
「もう九州？」などと思っていると、間もなく門司駅に到着するという放送がありました。
という感じで、あっという間に関門トンネルを抜けた列車は、いよいよ九州に上陸しました。
左：下関港を見下ろす
（下関〜門司間にて）
寝台特急「さくら・はやぶさ」号は、九州の玄関口、門司駅に到着しました。
門司駅でも機関車の付け替え作業を行うために、6分ほど停車します。
本来であれば、この駅で、さくら号と同じく、2月いっぱいで廃止される特急「いそかぜ」号の小倉駅への送りこみ回送列車に出会うはずなのですが、さくら号の遅延のためにその姿を見ることはできませんでした。
停車時間の6分は過ぎましたが、ダイヤ通りに走っている列車を優先させているようでした。
結局10分近く停車し、門司駅を36分遅れで発車しました。
次の小倉駅では、博多駅で他の列車に乗り継ぐ予定だった乗客が、新幹線に乗り換えるために下車していきました。
ようやく頼んでおいた下関駅弁当の「ふく寿司」が届き、早速美味しく頂きました。
左：門司駅3,4番線ホームにて
右：遠賀川を渡る
小倉駅を出てからおよそ1時間、左側から新幹線の高架が近づいてくると、いよいよ博多駅に到着しました。
向かいの席のお父さんと2人のお子さんも、早くから荷物をまとめており、「それじゃ、どうも」と、下車していかれました。
2人のお子さんも本当に鉄道が大好きなようで、寝台特急「さくら」号の旅を楽しんでいったようでした。
博多駅を発車したのが10時42分過ぎ、遅れは45分に広がっていました。
しかし、次第に天気もよくなってきており、青空が出てくるようになったことが何よりでした。
左：博多駅7,8番線ホームにて
右：青空が出てきた
寝台特急「さくら・はやぶさ」号は、交通の要所ともいえる、鳥栖駅に到着しました。
鳥栖駅では、東京から1200km以上ともに走ってきた、熊本行きの寝台特急「はやぶさ」号との切り離し作業が行われます。
そのため、特急列車の待ち合わせも含めて、17分の停車時間がありますが、遅れたこの日は何分になるのかなという感じでした。
時間もたくさんあるので、まずはホームの売店で、鳥栖駅の名物駅弁、中央軒の「かしわめし」を買いました。
そうこうしているうちに、はやぶさ号の6号車とさくら号の7号車の間の切り離し作業は進められていました。
鳥栖駅における、この下り列車の切り離し作業と、上り列車の連結作業が見られるのも、後1ヶ月ちょっとという事になってしまいました。
はやぶさ号を牽引している機関車のところまで行ってみました。
しかし、その機関車にはヘッドマークがついていませんでした。
鉄道誌によると、「ヘッドマークが盗難にあったため、日によってはヘッドマークがつかない」とのことで、まさにそのヘッドマークなしの日だったことになります。
はやぶさ号は、武蔵塚行きの特急「有明」3号と、荒木行きの普通列車を先に通した後、熊本に向けて発車していきました。
ホームにはさくら号の客車だけが取り残されました。
待機していた機関車が、動き出す様子が見えました。
程なくして、その機関車が入線し、さくら号の客車と連結されました。
さくら号は5両のミニ編成となって、長崎を目指します。
その前に、同じく長崎行きの特急「かもめ」13号を先に通しました。
そして、11時28分、鳥栖駅を約50分遅れて発車しました。
左上：5,6番線ホームにて
右上：ホームから見える鳥栖スタジアム
左中：発車案内板(はやぶさ号発車前)
右中：発車していく寝台特急はやぶさ号(東京方)
左下：発車案内板(はやぶさ号発車後)
右下：ED76型電気機関車(長崎方)
（以上、鳥栖駅にて）
