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寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅

2007(平成19)年1月5日(金)
東京〜大阪1 (寝台特急はやぶさ号)
発車案内板
入線する富士・はやぶさ号

正月明け早々の連休を利用して、念願の寝台特急「はやぶさ」号に乗車し、熊本、鹿児島を旅してきました。
昨年、一昨年と、正月明けに、今はなき寝台特急「さくら」号、「あさかぜ」号、そして、「出雲」号と乗車し、「今年もぜひ寝台列車の旅から始めたい」という思いで今回の旅を計画しました。

1月5日の夜、今年もこの時期に東京駅10番線ホームにきました。
18時03分発といえば、一昨年の旅と同じ発車時刻です。
そのときは、寝台特急「さくら」号に乗車し、寝台特急「はやぶさ」号は併結相手でしたが、今回はその「はやぶさ」号に乗車します。
そして、一昨年は先に見送った「富士」号が併結相手となっています。

ホームには次第に乗客の姿が見えるようになってきました。
そして、アナウンスの後、寝台特急「富士・はやぶさ」号が入線してきました。
いつ見ても、この青い車体にはワクワク、ドキドキといった期待感を感じ、そして、今回は「熊本」を表示している方向幕に旅情を感じます。
ホームでしばらく撮影を行い、列車に乗り込みました。
指定された寝台に着くと、向かいの寝台には乗客はいませんでしたが、隣りのブロックでは、帰省のUターンなのでしょうか、小さいお子さん二人が賑やかな家族連れの姿もありました。

そして、ホームの発車ベルの後、少ししてから、ガクンと東京駅を発車しました。

左上:発車案内板
右上:入線する富士・はやぶさ号
左中:「特急はやぶさ 熊本」の方向幕
右中:9,10番線ホームにて
左下:EF66型電気機関車との連結部分
(以上、東京駅にて)
「特急はやぶさ 熊本」の方向幕
9,10番線ホームにて
EF66型電気機関車との連結部分

東京の灯り
東京タワー

早速、車窓には東京の灯りが尽きることなく次から次へと流れていきます。
この景色が、旅の序章に過ぎないというところが、寝台特急ならではです。

列車は、何度となく通勤列車とすれ違ったり、また、並走したりしながら進みます。
しばらくして並走した京浜東北線の車内には、新聞や雑誌を読んだり、携帯電話を操作している方の姿が多く見受けられましたが、中には、こちらの方をを見ている方もいらっしゃいました。
同じ速度でも、全く違う空間が並んで走っているのは、なんだか不思議な気がしました。

左:東京の灯り
(東京〜新橋間にて)
右:東京タワー
(新橋〜品川間にて)
川崎駅付近を通過
藤沢駅付近を通過

列車が川崎駅に近づくと、車窓に昨年オープンしたばかりの「ラゾーナ川崎」の灯りが見えました。
都市の車窓は、毎年変化し続けているという事を感じます。

大船駅を通過すると、列車はいよいよ湘南へ、つい先日に行われた箱根駅伝を思い出しました。
車窓を過ぎる「湘南タクシー」という文字やダイビングショップに、海が近いことを連想します。
そして、藤沢駅を過ぎると、一際明るい「湘南モールフィル」が車窓を過ぎていきました。

左:ラゾーナ川崎の灯り
(品川〜川崎間にて)
右:湘南モールフィルの灯り
(藤沢〜辻堂間にて)
熱海駅に停車
沼津駅に停車

次第に車窓に見える家々の灯りもまばらになってきました。
かと思うと、急にまた灯りが増え、一際明るい小田原駅を通過しました。

真っ暗な海に伸びる伊豆半島の灯りが見えてくると、程なくして、熱海駅に到着しました。
2分の停車の後、本当に静かに発車した列車は、斜面に広がる家々の明かりを見ながら、丹那トンネルへと入っていきました。

トンネルを出ると、函南駅を通過、駅名板のラインがオレンジ色になり、JR東海に入ったことを実感します。
しばらくして、沼津駅に到着すると、ちょうど窓の外にホームの立ち食い飲食店があり、「おでん」の文字に季節感を感じました。

左:熱海駅に停車
右:沼津駅に停車
静岡駅に停車
新幹線が追い抜いていく

沼津駅を発車した列車は、富士駅、静岡駅と停車していきます。
何度となく、猛烈な速さで闇夜を切り裂きながら新幹線が車窓を過ぎていきました。

21時過ぎに、おやすみ放送があり、車内は減灯されました。
それがきっかけというわけではないのですが、なんだか猛烈に眠くなってきました…。
それでも我慢して起きていると、列車は浜松駅に停車、隣りのブロックにも乗車してきた親子がいらっしゃいました。

豊橋駅を発車してしばらくすると、「ラグーナ蒲郡」の観覧車が見えました。

左:静岡駅に停車
右:新幹線が追い抜いていく
(天竜川〜浜松間にて)
ラグーナ蒲郡の観覧車
名古屋の灯り

まだ起きて車窓を見ていたためでしょうか、横を通りかかった車掌が、上段寝台の枕灯を消して下さいました。
ふと、窓に雨筋が光っているのが見えました。
この週末はあまり天気がよくない予報でしたので、ついに降り出したかという感じでした。

高速道路の灯りが見えると、いよいよ名古屋圏に入った感じがします。
まだまだ多くの人が列車を待つ金山駅を通過すると、再び都会の景色になり、名古屋駅に到着しました。
名古屋駅からは、ずっと空いていた向かいの寝台に、20〜30代くらいの女性の方が乗車されました。
何やら、荷物の置き場所を探していたようで、通路の天井の上に荷物置き場があることを伝えました。
それを機に少し話を伺うと、千葉からいらした方で、名古屋で会社の方と飲んだ後、勧められた寝台列車で博多まで行かれるとのことでした。
しばらくその方と話をしていましたが、その方も休まれ、自身も今回は長旅だからと、草津駅を通過した頃、休むことにしました。

左:ラグーナ蒲郡の観覧車
(愛知御津〜三河三谷間にて)
右:名古屋の灯り
(尾頭橋〜名古屋間にて)


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2007(平成19)年1月6日 -その1-

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