前の晩、眠い時に寝なかったためでしょうか、あまり寝付くことができず、ほとんど寝た感覚もないまま、おはよう放送を迎えました。
それでも着替えて洗面などを行い、柳井駅を発車した辺りからまた車窓を楽しむことにしました。
まだまだ真っ暗な車窓左手の上空に月が見えました。
しばらくして、瀬戸内海沿いに出ると、海上には漁火が、近くに3隻、遠くのほうにも見えました。
海の景色が見えなくなると、列車は下松駅に停車、駅前のパン屋だけが明るい光を放っていました。
左：下松駅にて
右：瀬戸内を走る
（戸田〜富海間にて）
次第に空が白み始め、家々の輪郭が分かるようになってきました。
しばらくして、車窓左手後方の空が赤くなり始めた頃、列車は徳山駅に停車しました。
次の防府駅停車中に、車内販売が廻ってきたのですが、今回も徳山駅の「あなご飯」は売り切れとのこと。
「幕の内弁当」を買ったのですが、これはこれでファンの間で有名な、柳井駅の水了軒の「幕の内弁当」でした。
お腹も空き始めていたので、早速美味しく頂きました。
新山口駅を発車してしばらくすると、車窓左手に朝日が昇り始めました。
今回も朝日が見れてよかったと思ってしばらく眺めていると、次第に曇り空へと変わっていってしまいました。
左：朝日が昇る
（新山口〜嘉川間にて）
右：天候は曇りへ
（埴生〜小月間にて）
宇部駅を発車してしばらくすると、再び雨が降ってきました。
日清食品下関工場を過ぎ、新下関駅を通過すると、もう下関駅は間もなくです。
下関駅では、寝台特急「富士・はやぶさ」号を牽引する機関車の付け替え作業があるので、その様子を撮影しようと、先頭1号車の方へと移動しました。
幡生駅を通過し、程なくして、下関駅到着のアナウンスがあり、列車は下関駅に到着しました。
ドアが開き、ホームに出ると、機関車の前の方へと移動しました。
夜通し列車を牽引してくれたEF66型電気機関車、そして、初めて見る寝台特急「富士・はやぶさ」号のヘッドマークを写真に納めました。
そして、切り離し作業の後、門司駅までの1区間を牽引するEF81型電気機関車が連結されました。
連結が完了すると、間もなく発車ということになるので、乗り遅れないように、急いで列車に戻りました。
列車は、2分ほど遅れて下関駅を発車しました。
左上：EF66型電気機関車(下関方)
右上：3,4番線ホームにて
左下：EF81型電気機関車(門司方)
（以上、下関駅にて）
車窓左手に海峡ゆめタワーを見ながら、列車は車両基地を過ぎ、造船所が見えてくると、いよいよ彦島へと渡ります。
さくら号に乗車した時は、いつ関門トンネルに入るか分からなかったのですが、その時の教訓を踏まえ、彦島に渡ってすぐのトンネルに入ると、「8:43 関門トンネル」とメモを入れました。
しばらく海底のトンネルを進むと、パッと明るくなり、地下から地上への上り勾配を上がると、隣りに大牟田行きの快速列車の姿が見えました。
コーポレートカラーの赤が使われたJR九州の車両を見て、九州上陸を実感しました。
左：彦島へ渡る
右：JR九州の列車が出迎える
（以上、下関〜門司間にて）
程なくして、列車は、門司駅に到着しました。
門司駅では、牽引する機関車の交換だけでなく、寝台特急「はやぶさ」号と大分行きの寝台特急「富士」号の切り離し作業も行われます。
しばらく停車時間があるので、ホームに下りてみることにしました。
まずは、東京駅からここまで1100km以上をともに走ってきた富士号の撮影を行い、その後、先頭の機関車付近に移動しました。
すでにEF81型電気機関車は切り離されており、他のファンの方とともにしばらく待っていると、前方から「はやぶさ」の単独ヘッドマークをつけたED76型電気機関車が接近してきました。
そのヘッドマークは、鳥類の中でも最も速いといわれる隼が獲物を探しているかのごとく大空を舞う姿が描かれており、小さい頃から憧れのヘッドマークでした。
連結作業の終了を見届け、列車へと戻りました。
程なくして、6両編成となったはやぶさ号は、富士号よりも一足先に、門司駅を発車しました。
左上：3,4番線ホームにて
右上：発車案内板
左・右下：ED76型電気機関車との連結作業
（以上、門司駅にて）
