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寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅

2007(平成19)年1月7日(日) -その2-
免田〜人吉
10D (普通)
普通列車(人吉方)

色々と話を聞かせて頂いたことに感謝し、松の泉酒造を後にしました。
免田駅へと戻り、人吉行きの列車が到着するまで、暖かい待合室でしばらく待っていました。

11時54分発の列車に乗車すると、車内は高校生の姿が多く見られました。
車内もポカポカと暖かく、とても心地よい空間でした。
相良藩願成寺駅では、近くに高校があるのでしょうか、乗車していた高校生全員が下車していきました。

左:普通列車(人吉方)
(以上、人吉駅にて)

人吉
人吉駅
球磨川急流下りをモチーフにしたオブジェ

次に乗車する列車までの間、少し駅前を散策することにしました。

その前に、人吉名物の一つともなっている駅弁を買いに、駅前にある人吉駅弁やまぐちの売店を訪れました。
色々な駅弁が並んでいましたが、お目当ての「鮎ずし」は売り切れており、これも人気のある「栗めし」を買いました。

駅前の広場には、人吉城をモチーフにしたからくり時計と、その横には、球磨川急流下りをモチーフにした、温泉の流れるオブジェがありました。
駅前から真っ直ぐ延びる道をしばらく歩くと、球磨川に掛かる人吉橋に出ます。
橋の下に降りる階段があったので、下りると、堤防の上に続く道路に出ました。
川を眺めたり、写真を撮ったりした後、人吉駅へと戻りました。

まだ少し時間があったので待合室に入ると、キオスクにやまぐちのサンドイッチがあり、思わず購入しました。
改札を入ると、1番線のホーム上には人吉の民芸品「きじ馬」が展示されており、その奥には、有名な立ち売りのおじさんがいらっしゃいました。
ふと、その駅弁の中に「鮎ずし」を見つけ、「これを逃す手はない」と買い求めました。

左上:人吉駅
右上:球磨川急流下りをモチーフにしたオブジェ
左下:人吉橋と球磨川
右下:きじ馬
(人吉駅にて)

人吉橋と球磨川
きじ馬
人吉〜大畑
1255D (普通いさぶろう3号)
普通いさぶろう3号(吉松方)
2,3番線にて

次に乗車するのは、普通「いさぶろう」3号です。
この「いさぶろう」号は、1996(平成8年)に運行を開始した、日本三大車窓の一つを走る観光列車です。
しばらく待っていると、吉松方から折り返しいさぶろう号となる、普通「しんぺい」2号が到着し、多くの乗客が下車されました。
ホームで、その古代うるし色の車両を撮影していると、あっという間に発車の時間となり、列車に乗り込みました。

列車が発車すると、車内アナウンスがありました。
いさぶろう号は、ワンマン運転とはなっていますが、車掌、観光案内、そして、車内販売員として、つばめレディの方が一人乗務されています。
程なくして、列車は第三球磨川橋梁を渡りました。
ここまでずっと球磨川を見ながらの旅でしたが、急流とはいうものの、思っていたよりは穏やかな川の流れに感じました。

列車は次第に山間へと入っていきます。

左上:普通いさぶろう3号(吉松方)
右上:2,3番線にて
(以上、人吉駅にて)

左下:球磨川ともお別れ
右下:山間を進む
(人吉〜大畑間にて)

球磨川ともお別れ
山間を進む
ホームにて
大畑駅

人吉駅を発車しておよそ17分、列車は最初の停車駅、大畑駅に到着しました。
到着の直前、車窓左手に、この肥薩線の工事で亡くなられた方の殉職碑が立っているという車内アナウンスがありました。
これほどの山中に鉄道を通すということは、しかも、今からおよそ100年も前のことであり、想像をはるかに超えた難工事だったことでしょう。
その殉職碑は、寂しげに佇んではいましたが、いつもそこで見守ってくれている、そんな気もしました。

大畑駅では5分の停車時間があります。
暖かい車内からホームに下りると、冷たい空気が心地よく感じました。
開業した1909年の姿を今なお留めている駅舎や、列車を撮影したりしていると、あっという間に発車の時間となり、車内へと戻りました。
驚いたのは、発車ベルがあったことです。
乗り遅れのないようにという事でしょうが、その配慮は、さすが観光列車としての配慮が行き届いていると感じました。

スイッチバックの大畑駅を発車した列車は、まずは人吉方向へと戻っていきます。
その後、運転士が車内を移動し、再び吉松方向へ向けて発車しました。

左上:ホームにて
右上:大畑駅
左下:「吉松−人吉」のサボ
右下:1号車展望スペース
(以上、大畑駅にて)

「吉松−人吉」のサボ
1号車展望スペース


寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅
2007(平成19)年1月7日 -その1-
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